先にご報告がある。OYSTER氏作品のテレビアニメ化が決まった。かなり昔から追いかけていたファンとしては感慨しきりである。
……といってもこの作品じゃないんだけど。一巻の御紹介のときにこの『新婚のいろはさん』こそOYSTERの新たなる代表作、みたいなことを書いたが、アニメ化されるのは『超可動ガール1/6』という既刊4巻完結済み(続編『超可動ガールズ』は連載中)という作品である。
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漫画「新婚のいろはさん」2巻あらすじ
さていろはさんの話をしよう。
相変わらず、二人はおおむねラブラブでありイチャイチャしている。
ところで一巻のときには説明しなかったかもしれないが、この二人、幼馴染同士であるらしい。子供の頃一緒にいて、しばらく離れていた期間があって、再会して……という流れがあったようだ。物語自体はいきなり結婚しているところから始まるんだけど。
漫画「新婚のいろはさん」2巻ネタバレ
今回、新キャラが登場する。旦那さん(新妻始/ペンネーム軒並ライジ)の漫画家友達、花飾フウト(はなかざりふうと。フウは立偏に風、トは斗)。多分男なのだと思われるが、見た感じかなりユニセックスというか「女の子で通用する」というレベルの外見をしている。ちなみに始とは同い年であるらしい。そんなに長い付き合いがあるわけではなく、去年の(たぶん出版社の)新年会で初対面だそうだが。
ちなみに作風は「童話と筋肉を組み合わせたまったく新しい“ムキムキ動画”」。これもライジの作風がそうなのと同じく、いかにもOYSTERのシュールギャグの一部を切り出したという感じがすごい。
あと料理がうまい。これも性別が読めない原因の一つである。新妻夫妻をバーベキューに連れて行ったりするのだが、それも自分の料理を披露したいがためであるらしい。目立ちたがり屋だ。
フウトに関してはそんなところである。ところでいろはさんと始は九州の出身であるらしい。実家や旧友に博多弁で電話をしているというシーンがある。だからなんだというほどの話ではないが。
漫画「新婚のいろはさん」2巻の感想
いろはさんがかわいい。いろはさんがかわいい。(強調)
今巻はけっこうサービスシーンがある。海に行って水着を(旦那の前でだけ。読者である我々には見えるが)披露したり。自宅で薄着でエクセサイズをしたり。
ちなみにいろはさん自体も割と薄い方である。何がとは言わないが薄い。全体的にぺったらしている。だが始君はそんないろはさんがいいのだそうだよ。ああ、はいごちそうさま、ごちそうさま。
ちなみに、これは前巻から登場している軒並ライジのファンのお隣さんの高校生、早倉哲子(そうくらてつこ)にもサービスシーンがけっこうある。物語的な必然性があるとはあんまり思えないが、この子は水泳部なのである。着替え前のシャワーシーンなんかも挿入されているぞ。
ついでに言うとかなりの4コマ漫画マニアでもあり、それがライジたちとの接点なのであるが(ちなみにフウトのファンでもある)。
ところで作中で軒並ライジが新連載を始める、というくだりがある。作風がかなり変わっている。萌え系とは言わないまでも、ファンシー系の、シュールギャグ味の薄い4コマ漫画に挑戦するというくだりである。こういうのも作者の自己像の投影だったりするのであろうか。
最後に少しだけアニメ化する作品『超可動ガール1/6』について語ろう。
この作品は、割とコテコテの「少年誌的な感じのお色気漫画」である。お風呂シーンとかでばっちりヌードが描かれたりする。OYSTERの作品としては過去になかった感じのやつであった。
正直、アニメ化に向くという意味では「いろはさん」よりも向いているであろう。今後とも、アニメ化作品とこの「いろはさん」を両軸に、頑張っていって頂きたいものである。
新婚のいろはさん
なんでもない毎日が、とても幸せ…。鬼才が送る、新婚夫婦の日常4コマ。
新居に引っ越してきた、いろはさんとハジメくん夫婦。ゼロから、少しずつ自分たちの生活を作っていきます。家電を買いに出かけたり、深夜にコンビニへ行ったり、そんななんでもない日常が、二人にはかけがえのない幸福なのです。読むものをたまらなくあたたかい気持ちにさせる(ギャグの冴えもそのままの)一冊です。
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