こういうのがいい(1)
著者 双龍
出版社 集英社
ジャンル 青年漫画
「セフレ以上恋人未満」。なんつーか、そんなノリの二人を描いた作品である。
こういうのがいい【1巻】あらすじ
「束縛とかしてくるんで面倒くさい」という理由で、恋人と別れた男と女。
ネットゲームのオフ会というありがちなきっかけで出会い、意気投合し、身体を重ねる。その後も交流は続き、身体の関係も続く。だが、何しろ二人とも「恋人とか面倒くさい」と思ってるんで、男女交際はしない。少なくとも、当人たちはしていないつもりでいる。
当人たち自身は、「フリフレ」、すなわち「フリーダムフレンド」だと言っている。
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こういうのがいい【1巻】ネタバレ
主人公は村田(男)と友香(女)の二人。
村田が主人公で友香がヒロイン、という感じではない。むしろ友香こそが話の構造上は主役の位置にあって、村田はその相手役に配置されているんじゃないかという気さえする作品である。さて。
第一話の時点では二人には恋人がいる。村田の彼女は束縛してくるタイプ。マメに連絡しないとキレるタイプ。友香の彼氏は「僕の可愛い友香でいて」みたいなタイプで、友香はかなり性的に奔放なタイプなのだが、それを抑圧しようとする。で、第二話の冒頭で別れる。
そのあと、二人は出会うのだが、「前の恋人と別れて一年くらい」とか言っているので、コマとコマの間でかなり時間が経過しているらしい。
二人はなんかおんなじネットゲームをやっている。どういうゲームなのか、そう詳しい描写はないし、そこは別に重要ではない。大勢でやるオフ会があって、二人で参加するのだが、なんかノリが合コンで、「恋人とかめんどくせー」と思ってる二人にとってはダルい雰囲気である。
で、二人とも同じ空気を醸し出していたので、逆に意気投合した。
で、たまたまだが、二人で歩いていたら道端にあったのが「大人の玩具屋」。友香はそういうのが大好きなのだという。村田はそういうことを気にしないタイプなので二人で入ることになる。で、かなりいい感じに意気投合がさらに進み、面倒なので話は端折るが、二人はラブホテルで一発やった。いや、多分一発じゃないな。何発もやってる。
というわけでいちおう性描写があるわけなのだが、あまりそういう方面での実用性はないから、そういう方面での期待はしないほうがよいかと思う。
ちなみに村田はIT系の在宅ワーカーで、友香はファミレスのウェイトレスである。家も割と近所で、互いの最寄が二駅となりらしい。村田の自宅の近くに新しくファミレスがオープンし、行ってみたらそこで友香が働いていた。というわけで、二人の距離はさらに縮まることになる。
二回目に会ったときは二人して焼肉を食べに行く。食べに行くが、この日はセックスはしない。気楽な付き合いだから、それでいいのだろうと思われる。
が、次に会うときはどちらから誘うともなしに、というか、二人ともノリノリで(二人とも相手に内緒でコンドームを持参したりしている)、友香の家で事に及ぶことになったのであった。ちなみに、この二人、性格上の相性もだが、身体の相性もかなりいいようだ。といったところで、次巻に続く、となる。
こういうのがいい【1巻】感想
恋愛漫画でもラヴコメでもなく、なんていうかおそらくは作者である人物自身の個人的な思想による「こういうのがいい」という一つの男女関係像を提示している作品なのではないかという気がする。
作者自身のそれではないかもしれないが、いずれにせよ、一つの「こういうのってどう? いいと思わない?」という理想像が提示されていることは間違いない。
ストーリー性は薄いし、エロくもないのだが、肩ひじ張らずに読める気楽な漫画としてはけっこう悪くないと思う。
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