生贄投票を描いた江戸川エドガワ先生の新作漫画「寄生列島」第2巻。
人間の欲望を暴走させる謎の寄生虫が蔓延る離島・花山島。
主人公でもある千尋親子はある事件の首謀者と判断されて島民裁判にかけられる事態へ。一方、学校は生徒たちが自警団を結成。しかし、自警団リーダーも寄生虫に感染しており、学校内で悲劇が開始されていく。
待望の第2巻では第9話~18話までが収録。
寄生列島【2巻】ネタバレ
9話
船の停泊所を燃やしていた莉子。蜷川を莉子を貴重なサンプルと称して検査を試みる。しかし、莉子から反撃されてしまう状況。
莉子の目には寄生虫の影。
そしてナイフを蜷川に振り下ろそうとした瞬間…千尋が莉子を制止。
停泊所に島民が押し寄せてきます。船を燃やした首謀者に扱われる千尋達。しかし、島民に楯突く千尋。
『この子は私が守ります』
莉子を守る意志を見せる千尋。黙っていられない島民でしたが、千尋パパの静かなる威圧によって手出しできない状況。そこで長老に判断を委ねる事へ。
火事の主犯として長老宅に連れて来られる千尋。寛太の父親でもある町内会長が執り仕切って島民裁判にかけれる事になる千尋親子。
10話
島民裁判が開始されていく。島の代表である八人の長老である八大老も揃って千尋親子の命運が裁判される。
船に火をつけた事を否定する千尋達。
証拠はないが町内会長の圧力によって必要悪にされていく千尋親子。ここで会長から提案。態度次第で結果が変わる事を匂わせていく。
体を以って島に尽くす覚悟を見せるなら無罪放免にしようとする町内会長。しかし、千尋は反逆。会長を平手打ちして楯突いていく。
この行為が島を侮辱していると捉えられて罰を与えられる事になる千尋。そんな窮地を救ったのは蜷川。
島で起こっている2件の殺人。さらに港の不審火。その真の原因を知っていると町内会長へ告げていきます。島の現状を語り明かす蜷川。彼は町内会長に取引を持ちかけていきます。
『私は未知の寄生虫を研究、あなたはこの島を救う』
蜷川の言葉通りになれば島は我が物になると喜ぶ町内会長。不敵な笑みを浮かべて蜷川と結託する事へ。
11話
莉子によって連絡船が燃やされた為、島へ食料が届く見込みが立たなくなっていた。そこで島では家にある非常食、保存食を回収。
島民で助け合って難局を乗り越えようとしていく。
学校では島常が中心となって生徒の英気を高めていく。校長室には蜷川と町内会長。校長に自分達に協力するよう要請。
一方、罰を与えられる事になった千尋親子。山奥の牢に閉じ込められていた。
千尋達に対面する町内会長。
彼女を島のために尽くす者として預かると伝えていく。それで罪は帳消しにしてやると。
それが嫌なら地面にこぼした飯を食えと外道な発言をする町内会長。何の躊躇いもなく地面にこぼれた飯を食べる千尋パパ。立ち上がり『家族をなめるな』と一言伝えて睨みを聞かせていく。
一方、長老と散歩中であった莉子の父親。いきなり長老の杖で顔面を殴られると豹変。長老を投げ飛ばして暴行。彼の目には寄生虫が泳いでいた。
莉子の父親は目の前で行われている配給に目をつけていく。
12話
島常に褒められて頬を赤く染める委員長。そんな二人の間に駒井といった野球少年が割り込んでいく。二人は幼馴染。先生にデレデレしている姿が恥ずかしいと委員長に伝える駒井。
委員長の体を気遣う駒井。
そんな彼の優しさに気持ちが高ぶる委員長。しかし、背後に莉子の父親である大島が迫ってきていた。
教室に勝手に入ってきて島の食料を勝手に食べていく大島。続いて委員長を陵辱しようと暴走していく。
彼女の窮地に現れたのは駒井。
そして同時に島常も現れる。大島は駒井を拘束。島常は委員長に対して卑しい行為をしようと企んでいく。
『歯を立てるなよ』
下半身を剥き出しにして股間を晒していく島常。憧れの先生から裏切られた気持ちにさせられる委員長であった。
13話
下半身丸出しで教師らしい言葉を委員長に伝えていく島常。言う通りに動かないと駒井が死んでしまうぞと脅していく。現実に大島から首を締められて今にも落ちそうな表情を浮かべる駒井。
島常は無理やり委員長の唇を奪っていく。
一方、駒井は大島の拘束から抜け出す事に成功。島常から委員長を守る為に暴れまわっていく。
委員長を守ってグランドに出てくる駒井。
大島は空手部生徒に拘束されていく。大島を庇おうとする島常。しかし、真実を口にする駒井。
『島常と大島がやったんだ、こいつらなにかに操られている』
生徒の不信感が島常に向けられていく。しかし、島常派の女子生徒が彼を擁護。彼を擁護する人間の目には寄生虫が泳いでいた。
14話
駒井、委員長のいる保健室に顔を出してくる空手部部長の桂。二人の怪我の具合を見て保健室を後にする桂。
彼は運動部の幹部を集めて、ある計画を実行に移そうと考えていた。
桂は大人を信用せず、生徒達自らで安全を守り抜く自警団の結成を宣言する。大人から食料を守り、大人達を支配しようと幹部に伝えていく。
松野といった陰キャ生徒に接近する桂。松野はゴミ松と称して苛められている生徒であった。
彼に自警団参加の可否を尋ねていく桂。持ち帰って参加をどうするか葛藤する松野。彼は自宅で猟師の父親が隠している猟銃を手にして自警団への参加を決意していく。
『誰がゴミだって…僕だって役に立つさ』
15話
山奥の牢から解放される千尋親子。そして町内会長から学校に潜入して内情を探って来て欲しいと頼まれる千尋。父親は蜷川と共に大島の容態を見て欲しいと頼まれる。
寛太と共に学校へ戻っていく千尋。自警団が生まれる経緯など聞いて校内を巡っていく。
そんな中、猟銃を手にした松野を自警団の幹部に迎え入れるとテンションを上げていく桂。銃があれば勝利は確実だと燃える自警団。
千尋は委員長と駒井にも接触。顔の傷が出来た事情を聞かされていく。
別の教室では松野をバカにしていた女子生徒が勝手に食料に手を出していた。そんな彼女の行動をダンボールに入って覗いていた松野。猟銃を向けて今までの鬱憤を晴らすように女子生徒を脅していく。
16話
自分を見下してきた女子生徒にマウントを取っていく松野。彼女に恥をかかせようとするが、逃げられてしまう。
女子生徒の悲鳴を聞いた千尋達。
現場へ向かうと松野が女子生徒に猟銃を向けていた。
松野の暴走を制止しようと前に出る千尋。騒ぎを聞きつけて桂達が訪れる。そして松野に猟銃は危険だと判断した桂。自分が銃を預かると伝えていく。
慰められて弱みを見せて泣く松野。そんな彼を抱きしめる桂。
しかし、次の瞬間。
桂は猟銃の引き金を引いて松野を殺していく。
規律を乱した人間には制裁が必要だと語る松野。彼の目には寄生虫が泳いでいた。
17話
桂の異常性に気付く寛太や駒井。
駒井は大島の目に寄生虫がいた事を寛太に告げていく。二人の中で桂も寄生虫に感染していると判断。学校から抜け出す為に秘策があると伝える寛太。
協力を駒井に要請していく。
一方、保健室には突然、空手部の生徒が押し寄せてくる。保健の先生だけ間一髪で逃げ出す事に成功。
千尋達は食料の配給に向かうが空手部の生徒が全てを取り仕切っていた。財産を得るには相応の対価を払ってもらう。そう伝えると千尋達の体を要求していく空手部生徒。
千尋は桂と話をさせて欲しいと伝えていく。
桂と対面して寄生虫に侵されて病気である事を教えていく千尋。しかし、聞く耳を持たない桂。そんな千尋の窮地に駒井と寛太が駆けつけてくる。
18話
桂への反逆を見せる駒井、寛太。
空手部を従えた桂から敵と見なされて攻撃されていく。桂の動きを止めて下階に逃げていく千尋達。
そこでは待機していた生徒達が空手部を罠にはめていく。
しかし、外に繋がる扉は強固な鎖で繋がれて外に出れない状態。追い詰められて行く千尋達。粛清と称して猟銃を千尋に向けた瞬間、チェーンソーを持った保健の先生が鎖を切断して登場。
他の教師が現れて桂は捕まる事へ。
一方、町内会長と密談する蜷川。彼は寄生虫の出処、島の秘密がわかったと伝えていく。元凶は給水塔にあると語る蜷川。その二人の会話を盗み聞きしていた千尋。
委員長、駒井、寛太と共に給水塔の地下へ。
最下層に辿り着いた一向は異常な環境に驚愕していく。一方、寄生虫にかかった一人の女性。体に異変が生じようとしていた。
ここで第2巻は終了。
寄生列島【2巻】感想
カオスな状態が続く離島・花山島。
今回も寄生虫に感染した人間達が非人道的な行為で暴れまわっていきます。
一方、島の秘密を見つけた蜷川。
給水塔の地下深くに一体どんな秘密があるのか…。そして感染した人間の末路が終盤で描かれようとしていました。何やら肩甲骨が膨れ上がり、化け物じみた形態になりそうな予感。
千尋親子は無事に島の問題を解決に導けるのか。今後も期待の漫画です!興味が出た人は以下から是非!
寄生列島
離島「花山島」に東京からやってきた女子高生、千堂千尋。独自の風俗が残るその島で、人の欲望が暴走する事件が起き始める。殺人、放火、強姦…‥際限ない欲望が離島を地獄に変えていく――。
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✅ 寄生列島【3巻ネタバレ】感染拡大…命の危機が迫っていく!?
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