神達に拾われた男【3巻ネタバレ感想】疫病編・終幕へ!やっぱり優しい!

神達に拾われた男(3巻)

神達に拾われた男』第3巻の御紹介である。ちなみに、現在刊行が進んでコミックス版は4巻まで出ている。何巻が何巻に対応しているのかはあいにく未確認であるが、原作小説は7巻まで。

神達に拾われた男【3巻あらすじ】

2巻の引きで、トイレの汲み取り漕に疫病が発生しているという話をした。まず冒頭はその事件からである。それなりに尺が割かれて疫病を解決するエピソードが描かれるが、波瀾らしい波瀾があるわけではなく、特にどうということもなく事件は解決する。被害はほぼなし。

それが解決して、ジャミール公爵家に帰還するのだが、歓迎の仕方が完全に家族扱いで、主人公リョーマは感激する。どうも前世(地球人としての人生)ではあまりいい家族に恵まれていなかったのだそうで。

そのあとは魔法の訓練をして、簡単なモンスター退治の訓練に出かける。そんな感じである。

神達に拾われた男(2)

神達に拾われた男【3巻ネタバレ】

もともと汲み取り漕掃除の仕事はギルドから受けていたわけなので、疫病の発生をギルドマスターに報告に行くリョーマであるが、そこにジャミール公爵家の人々がいて、リョーマは心配される。

疫病が広まってやしないかという心配かとリョーマは思うのだが、そうではなかった。そんな危険な感染源に被爆していたリョーマ自身の身体は大丈夫なのか、と気を遣われているのである。ジャミール公爵家、心底善良な人々の集まりなのである。

で、今後の仕事はスライムにやらせて自分は安全なところにいた方がいいんじゃないかとか言われるのだが、近くで目視しないといけないこともあるし、水魔法を使わなければならない場面もあるし、そうもいかないらしい。

リョーマはスキルのレベルが高く、不眠不休の作業などをこなすのは得意である。というわけで、疫病の鎮圧の任務はリョーマに一任されるのだが、浄化漕にその間人が入らないように、また万が一に備えてということもあり、ギルドから疫病耐性などの高い要員が大勢派遣されてきて、見張りにあたる。

疫病の名前も鑑定の魔法で特定される。イダケ病、だそうである。しかもなぜか、リョーマは特効薬の作り方まで自然に理解することができた。実に便利な能力というか、本当に万能だ。これがいわゆる、なろう系のチート主人公というやつなのであろう。

で、感染者ひとり出すこともなく、疫病は鎮圧された。報酬は中銀貨3枚と小金貨30枚。どっちの方が価値が上なのかも分からなければ、全体でどれくらいの価値があるのかも分からないが、まあそのうち分かるのであろう。

そしてジャミール公爵家に帰る。あらすじで書いたように家族として歓迎されるのだが、そこでリョーマは現世での家族のことを思い出す。婚姻歴がなく子供はいないので、思い出すのは両親のことである。

父親はあまりいい親ではなかったらしい。虐待とは言わないまでも、身勝手で愛情の薄い人物だったようだ。母親はそれなりに善良な母親だったが、過労が祟って急死してしまった。それ以来、孤独に生きていたのだそうである。

さて、魔法の練習についてはどの魔法が伏線として重要になってくるのかよく分からないのであるが、テレポート系の魔法というのの練習を始める。これは便利そうだ。

冒険に出る前に、装備を整えることになる。リョーマは剣士とかではないので、短剣2本と投げナイフ10本、そして防具。防具はハードリザードの革で作られた革鎧なるものを購入する。この鎧の価格が小金貨5枚。

訓練のために入るダンジョンは、ほぼ廃坑状態の鉱山である。そんなにたいしたモンスターは出ない。リョーマは順調に成長していく。

神達に拾われた男【3巻の感想】

神達に拾われた男(3巻)

大きな引きになるかと思われた疫病編も割とあっけなくカタがついてしまい、全体的に平和な巻であった。とりあえず、ダンジョン攻略が続く、というところで4巻に続くことになる。


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