漫画「保険加入に告ぐ」完結巻となる第3巻が配信スタート。
自分の血をつけた者に意図的な事故を起こすことができる主人公、シッポ。その血を悪用して社会に保険の必要性を再認識してもらう事を目論むシッポの上司である十影真矢。
2巻で真矢の陰謀が語られ、社会全体を脅かす計画が判明。シッポは真矢を止めることができるのか…。幼馴染のハルを救うことができるのか…。
注目…そして完結となる3巻の内容をご紹介していきます。
目次
漫画「保険加入者に告ぐ」3巻ネタバレ
3巻はかなりの大ボリューム。見所などをピックアップしてご紹介していきます。
3巻序盤は真矢の学生時代の回想から。
フェニックス生命の社長であった真矢の父親。結果に拘る厳格な父親に見えたが実は歪んだ性癖の持ち主で常に真矢は弄ばれていた。
そんな父親を真矢は側近であった冴草(さえぐさ)と共同して社長の座から失脚。さらに真矢は自殺が自然に見えるよう父親を追い込み、自ら手を掛けていたのだ。
そこから成長した真矢はフェニックス生命の裏方に回り、現在に至る。
拘束されて血を抜かれる特殊能力のある主人公
場面は変わって主人公であるシッポ。
どこかの医療室に拘束されて松岡といった医者から血を抜かれていた。この採血された血は真矢の計画に使われるものらしい。
シッポは真矢の計画を止めるため、幼馴染であるハルを助ける為、監禁室から脱出。
またフェニックス生命では現社長である冴草が真矢を役員に抜擢。シッポの血を利用した凄惨な計画が実行されようとしていきます。
生きていた幼馴染…そして社長の掌返し
監禁室から脱出したシッポ。
松岡からハルの居場所を聞いていたので会いにいきます。
しかし、真矢からシッポを見つけたら拘束して欲しいとお願いされていた冴草社長。ハルが入院している病院にシッポが来たことを知り、シッポのもとへ向かっていきます。
シッポと冴草社長が対峙。
再びシッポは拘束されるのかと思いきや、冴草社長の口から意外な言葉が…。それは真矢の凄惨な計画を止めて真矢を抹殺して欲しいと言う頼みであった。
誰が生き残るのか…最終決戦開始!
様々な人間の思惑が交錯する中、最終決戦がスタート。
最後の戦いは裏切りに次ぐ裏切り…予想外の大ドンデン返しとなり決戦の舞台となる病院はメチャクチャな状態に…。真矢が金で買った医者である松岡が意外と舞台を荒らしていき、病院内で最悪の事態を引き起こす引き金を引きます。
終盤はゴチャっとしたシーン盛りだくさんなので簡潔に書きますが最終的に生き残るのはシッポとハルだけ。
社会全体を脅かす真矢の計画を止めることに成功はしますが、大きな犠牲も払う結果となります。
そして最後は成長したシッポとハルが描写。シッポは保険営業マンとなっており、地道な営業活動を。ハルは花屋でバイト。最後は仲睦まじく手を握り合い前に進んでいく二人が描写されて幕を閉じます。
漫画「保険加入者に告ぐ」感想

完結巻となる3巻は240ページ弱の大ボリュームで描かれていきます。テンポよく目まぐるしい展開となり文章で解説すると膨大になるため要点、見所のみをピックアップしてみました。
最終的な結末を簡単に解説すると多くの犠牲者を出したものの最悪の状況は避けることができ、主人公とヒロインは前進していくといった形になります。
犠牲もあったけど何とかハッピーエンドに漕ぎ着けたといった感じです。
この漫画は血をつけた相手に事故を誘発する特殊能力を持つ主人公が悪魔のような女に利用され、目論む最悪の計画を止めようとする保険×サスペンスを織り交ぜた漫画。
斬新な切り口で描かれる保険ネタをテーマにした漫画。1冊200ページ以上の大ボリューム。3巻完結となる漫画で読み応えも十分な作品です。保険×特殊能力×サスペンスにピンと来た人は是非、チェックしてみてください。
ちなみに保険業界の闇、業法や約款など保険の小難しいような豆知識ネタなどは皆無。保険の知識を養おうと思って読もうと思っている方にはお勧めできませんので注意しましょう。
純粋なサスペンス漫画に仕上がっています。

保険加入者に告ぐ(3)
「絶え間なく事故が起きる社会を実現する。」 シッポを監禁し、血を抜き続けるトカゲ。その目的は、人々の危機意識を高め、保険加入者を増やす事――!! 保険を愛するがゆえに暴走するトカゲ。テロリストと化した相棒を止めるため、そして愛する幼馴染みを守るため、シッポが最後に選んだ道は――!? 戦慄の”保険サスペンス”、社会崩壊の最終巻!!