よふかしのうた【6巻ネタバレ】吸血鬼の弱点が明らかになる注目巻!

よふかしのうた(6)

『よふかしのうた』第6巻。これまでため込んだ不穏さが爆発するような巻である。

よふかしのうた【6巻】あらすじ

よふかしのうた(6)

えー、ものすごくざっくりと概要的なことを書くと、表紙でなんか楽しげにジャンプなんか決めているこのヴァンパイアハンターの女、こいつが、吸血鬼連中との敵対を明確にし(今までは友好的だったというわけでもないが)、ついに開戦ののろしを挙げる巻である。

実際に戦闘になる。まだ小競り合いだが。

その戦闘の中で、吸血鬼には弱点があるということが分かる。といっても、十字架とかニンニクとか流れる水とかいったありがちなやつではない。「人間だったころに身に着けていたもの。特に、思い入れのあったものほど強い弱点になる」

よそでは聞いたことがないし多分オリジナルの設定であろう。それが分かったので、吸血鬼各員の弱点探し、ひいては過去の探求を始めることになる。

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よふかしのうた【6巻】ネタバレ

よふかしのうた(6)

冒頭はマヒルのターンである。キクに告白してしまったわけであるが、自分は吸血鬼であると打ち明けられ、仲間になる気はあるかと尋ねられる。コウに相談したりもする。

しかし、このキクという吸血鬼もいろいろと問題がある人物で、今までに50人くらい眷属を増やしていて(いつものグループの中ではダントツに多い)、にも関わらず、増やした眷属とは二度と会おうとしないのだという。マヒルはまだその事実を知らない。

次に、コウとナズナのターン。夜の東京に出掛けて行って、まあデートをする。突き詰めればそれだけのエピソードである。

さて、肝心のターンである。マヒルが「どうすれば眷属になれる(させてもらえる)のか」といってコウに相談してくる。

マヒルはまだ血を吸われたことが一度もないのである。で、最近吸血鬼になったばかりのメンヘラさん(本名・秋山、自称・あっくん)と蘿蔔ハツカ(例の男の娘吸血鬼)も交えて四人で相談することになるのだが、なぜかハツカが「銭湯に行きたい」とか言い出し、風呂に入りながら悩み相談である。

なお、マヒルはもちろん秋山もハツカの正体を知らなかったらしく、男風呂ですぽーんと脱いでいる「彼」の姿に衝撃を受けている。

相談の内容はいいとして、四人が風呂から出てみると、番台に一人の若い女が座っていた。例のヴァンパイアハンター、自称鶯あんこである。敵意剥き出しといった感じのたたずまい。

すぐに戦闘になるわけではないが、あんこはさりげなく秋山の「メガネ」を自分の持ってきたものとすり替える。そのメガネは秋山が人間だったころに使っていたもので、それにより秋山は吸血鬼として弱体化してしまう(新米なのでもともと弱いが)。で、ナイフでぐっさりである。

結局、その場には応援の吸血鬼がやってきてあんこは撤退していき、その場では犠牲者は出ないのだが、極めてきな臭い流れになってきたわけである。

さて、人間だったころの思い入れのある品が弱点ということが公然となったわけなので、コウはナズナの過去を追求せざるを得なくなる。まず年齢。記憶にある限りでは30年くらい生きているが、それ以前、人間だった頃のことも含めて、記憶がないという。嘘をついているようには見えない。何らかの理由で記憶喪失らしい。

で、荷物を探ってみたら古い診察券が出てきて、ためしにその病院に行ってみたら、なぜか仲間の一人本田カブラがいた。ここで人間に混じって看護師をしているという。単なる偶然とは思えないが……といったあたりで、本巻は終了である。

よふかしのうた【6巻】感想

よふかしのうた(6)

とうとうバトル描写が出てきた……という気分になったが、まあ初めてというわけでもないか。さて、例のヴァンパイアハンター、台詞によるとキクに特に恨みがあるらしい。理由は現状では不明だが。

といったところで、相変わらずきな臭い流れのまま、また次巻の紹介をお待ちいただこう。


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