不滅のあなたへ【14巻ネタバレ】現代編スタートで新たな問題勃発!?

不滅のあなたへ(14)

ミズハの母だがやはり死んでいたらしい。そこからの話がややこしいのだが。というわけで、『不滅のあなたへ』現代編、第14巻である。

不滅のあなたへ【14巻】あらすじ

不滅のあなたへ(14)

ミズハは母親を殺してしまったので、逃走を図る。何故かフシもそれに付き合わされる。廃神社で数日、暮らすことになる。

しかし、殺人事件が発覚しているならそんな茶番で警察がごまかせるわけはない。実は、母は「生きた姿で家にいた」のである。

しかし、ボンはその母の霊体に出会い、真相を知る。母親殺しはやはり行われていた。家にいたミズハの母の正体は、ノッカーであった。ノッカーは、しかし進化したわけではない。限りなく小さくなりそして無数に分かれ、人間と共存する道を選んだのである。

不滅のあなたへ(13)

不滅のあなたへ【14巻】ネタバレ

不滅のあなたへ(14)

ミズハは、母殺しを目撃していたフシに「わたしをかくまって」と言い出す。それで、しばらくフシとミズハの暮らしが始まる。その中で、あるいはその前からなのかもしれないが、ミズハはフシに対して恋に落ちる。先祖代々、しみじみ難儀な一族である。そいつは生物ですらないのだぞ。

さて、ミズハのところに電話がかかってくる。父親からだった。ミズハが出ると、父親は単なる家出だと思っていて「ママが心配しているぞ」と言う。えっ?という話である。

で、家に帰ってみると確かに母親がいた。だが、完全に元通りではない。なんか、話によると本物より優しくなっているらしい。

フシも事情を確認して、なんだか分からないでいるのだが、ボンが事情を突き止めた。ミズハの母、そして本人自身もハヤセの末裔でイズミという名の女の幽霊が、真相を語ったのである。刺されたのは事実で、今家にいる自分はノッカーである、という。

フシはイズミを生き返らせようとするのだがイズミは拒絶する。そして、霊体の状態で、今のノッカーのなんたるかについて調べると言い出し、ボンに協力するようになる。

さてその後。ボンは現代に生まれ変わった各員の身分証明を手に入れた。で、フシまでが学校に通うことになる。ミズハと同じ学校である。学園生活が展開されるのだが、浮いているという次元ではなく、明らかに逸脱している。ほかの転生者たちもだいたい、世間とのずれに苦しんでいる。

さて、ミズハはフシに対してぞっこんのままである。いろいろアプローチをしてくる。だがフシはそもそも性愛に興味がない。女性の姿のときに男性にアプローチされたときほどの過剰反応ではないが、さりとて女性に興味があるわけでもないのである。

さて、ボンは結局また新しいノッカーを見つける。子供であった。そこに例の「黒い人」が出てきて、自分はもう役目を終えた、人間の身体を手に入れて自分の記憶は消えるように処置した、と言い出す。フシは困る。

その後、ミズハがまた猛アプローチをかけてきて、「愛を教えてって言って」とフシに言い、押し切る形でそう言わせるところでとりあえず今巻は結びである。

不滅のあなたへ【14巻】感想

不滅のあなたへ(14)

フシが過去にはなかった感じの苦悩をするようになった巻である。

最大の問題はやはりノッカーが残っていたことなのだが、それ以外にも、平和な時代にみんなを仲良くさせることがうまくいかなかったり、他のメンバーには寿命を迎えさせなければいけないことに気が付いたりと、いろいろだ。

今巻は話の面白さという意味では説明するのが難しい。しかし、先を考えると悩まされる作品であることにはあまり変わりがない。

しかし、現代編のあとはどうするんですかね。未来編までやるのかな。壮大だな。でもやっても不思議はないなこのシリーズなら。


不滅のあなたへ

不滅のあなたへ

原作・著者大今良時
価格462円(税込)

何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

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不滅のあなたへ【15巻ネタバレ】現代編になってもフシとノッカーの戦いは終わらない!?

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