漫画「ドルメンX」4巻ネタバレ感想!圧倒的ボリュームで魅せる宇宙人アイドルの結末!

ドルメンX(4)

漫画「ドルメンX」4巻あらすじ

とりあえず状況を整理しよう。隊長とイチイはリキミュに出ている。ニイはMV(MVというのが何なのかよく知らないが、かなり社会的露出度の高い仕事であるらしい)の仕事が始まるところ。サイはまだ曲を作っている。ヨイはマネージャー的立場に専念している。

本巻で最初にスポットが当たるのはニイである。隊長とイチイの熱にあてられて、強い嫉妬心を隠しながら、MVの仕事にもなんとなく身が入らない。結局それで隊長と喧嘩になって、最終的には打ち解けあって、MVの仕事本気でやってみよう、という感じの流れになる。

この巻は前巻のときに説明したとおり本当に長いので、ここまではまだまだ冒頭である。リキミュの盛り上がりぶりなどを描きながら、話は大きく展開していく。

ドルメンX(3)

漫画「ドルメンX」4巻ネタバレ

どえらいことに、隊長が「カノバレ」したという騒ぎが起こる。といっても読者目線では「いつどこで彼女なんか作った」という話なのだが、撮影されて流出している写真を確認すると、一緒に映っている相手はニイであった。ちゃんちゃん。

さて、なんだかんだでドルメンXのアイドル活動も始まってから年単位の時間が経過している(らしい。展開が早いのである、基本的に)。仕事もぼつぼつ増えてくる。リキミュも世代交代になるので、お役御免となる。

ところが問題が起こる。新しい仕事は役者の仕事なのだが、リキミュはアイドル業の一種であり、役者稼業とはちょっと違う。ついついエキストラ役なのにアイドル的愛想を振りまいてしまい、それを乗り越えるために苦労したりする。

何度も言うようだが今巻は話が多い。前に紹介した変人アイドル実光修吾、彼が爆弾発言的に「ドルメンXに加入します」と言い出したりする(本当に加入してしまう。なお彼は地球人である)。

ところで半分忘れていたが主人公たちは宇宙人である。このあたりのことにもライトが当たる。なんと、百何十年前の彼らの消息についての記録を見つけ、お前らは何者だ、と詰め寄ってくる芸能界仲間が現れたのである。

「何って、宇宙人だけど」とあっさり答える隊長。そして、回想シーンが始まる。

隊長たちの「生態」がここで初めて明らかになる。彼らは不老不死に近い存在だが、ずっと長い時を生きて暮らしてきたわけではない。始まりは何万年とかそういう昔、いま隊長と呼ばれている存在がひとりで地球に送られてきたらしい。

そこで任務を果たす事はできなかった。それが確定した瞬間に彼は時空を飛び、未来の地球に再び現れた。このときニイが初めて現れた。

これを繰り返し、サイまで揃った状態で地球に現れたのが150年前、いわゆる幕末の時代。ヨイとそっくりな女性がいたりして、説明しきれないが何だかいろいろと(アイドルとは関係ない)冒険をして、来世こそ地球征服を成功させる、というところで現代にやってきたのである。

さて、回想終わり。現代篇に戻ると時間が一気に飛んでいる。もう十何年か経っていて、ドルメンXはすっかり売れっ子になっているが、重大な問題が一つ。かれらは年を取らないのである。修吾だけは年を取るので、雰囲気の違いに馴染めなくなり脱退してしまった。

しかしその違和感を力技で押し流しつつ、修吾を呼びもどしてライブをやって、その盛り上がりの中で物語は終わる。最後の最後に、隊長が実はヨイのことを好きだったらしいということが明かされるが、報いられずにおしまい。

漫画「ドルメンX」4巻の感想

ドルメンX(4)

熱い漫画であった。特殊な縁でもなければ手に取るようなこともなかったとは思うが、この作品に出会えてよかったと思う。


ドルメンX

ドルメンX

原作・著者高木ユーナ
価格693円(税込)

トップアイドルになれば、地球征服できんじゃね? ってことで、目指してみることにした隊長(クール系?リーダー)・イチイ(熱血系ムードメーカー)・ニイ(フェロモン系人気No.1)・サイ(インテリ系頭脳班)の顔だけはいい4人+ドルヲタ女子・ヨイ。手始めに「ジャノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受けてみるも、ナメてかかったらさあ大変! そこはキラキラだけどこわい、幸せだけど痛い、本気にならざるを得ない世界! 夢を仕事にしようとがんばる全人類に捧ぐ―― 「カッコいいって、何だ!?」

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