漫画「毒師プワゾン」ネタバレ感想!1巻完結型のおすすめ異能ファンタジー作品!

毒師プワゾン

電書版が出たのは最近だが、コミックス版は1990年に刊行されたという歴史ある作品である。

作者・魔夜峰央は大昔のことだがアニメや映画にもなった『パタリロ!』の作者として有名で、最近では『翔んで埼玉』という漫画の再ブレイクでも名を馳せた。

なお、本作品は1巻完結の読み切り。

漫画「毒師プワゾン」あらすじ

毒師ギルド、と呼ばれる、異能を持った暗殺者の集団が世界を牛耳っている、いちおう飛行機なんかも出てくるから文明水準は現代レベルであるらしいが色々とファンタジックな世界観の作品である。

物語の主筋は、若き天才毒師・プワゾンが、その毒師ギルドの差し向けてくる刺客たちと戦いを繰り広げ、そしてついにはギルドを壊滅に追いやる、というもの。作者によれば「現代のおとぎ話」であるという。

漫画「毒師プワゾン」ネタバレ

主人公・プワゾンは毒師ギルドに所属し、枢機卿の地位にある幹部だった。だが、政敵に失脚させられ、毒師ギルドの首領である毒皇によって毒バエの卵を体に植え付けられ、残すところ三日の命となってしまった。

結局、たまたま毒皇も知らない、「冬虫夏草」と呼ばれる特効薬を見つけ出すことで治療に成功して一命を取り留めたプワゾンは、ギルドへの復讐を決意する。いや、というかもともと、復讐のためにギルドと敵対することになるのではなく、最初からプワゾンは毒師ギルドと敵対している毒師、Ja(ヤ)コブソン(プワゾンの師匠にあたる)の放ったギルドへのスパイであったのだが。

さて、とりあえず目標を失ったプワゾンは、師に再会して新たな師事を仰ぐため、旅を始めた。その途上、チラノという下っ端の毒師(いちおうギルドの構成員)と出会い、見習い毒師のふりをしてチラノと同行することにする。チラノは高慢ではあるがその分おだてに弱くて割と気がいいし、路銀であるとか、利用価値があるからである。

ところが、ヘルマン侯爵という貴族の屋敷を仕事で訪れたとき、ゴブリンという怪物に襲われたプワゾンは、身を守るために毒師としての術を使わざるを得なかった。というわけで、チラノはプワゾンの正体を知ることになる。

さて、チラノはその後子分になるのだが、その後また二人は怪物に襲われて、怪物はプワゾンが撃退したのだがチラノは殺されてしまった。

ところが、チラノが生前にプワゾンに告げていた「ギルドとの定時連絡コード」が実は緊急連絡コードとすり替えてあったため、プワゾンの正体はバレないまでも、チラノに異変があったということでギルドから刺客が差し向けられてくる。ネゴロ枢機卿という幹部の私兵、「魔衆」と呼ばれる連中である。

一人目は「夢のフーマ」。
幻術使い。二人目、三人目はイガとコーガ。

三人ともそれなりに強いのだが、プワゾンはいわゆる「最初から強い系の主人公」であるので返り討ちにされてしまう。

さて、Jaコブソンに再会したプワゾンは、Jaコブソンがどんな毒師もイチコロにできる手段を開発したというので、そのままギルド本部に攻め込むことになる。

その手段というのは、実は「化学調味料」である。

一流の毒師は、毒の効果を無効化する体質を作るため、厳しい食事制限をするのだが、それがなまじうまくいっているために、化学調味料には耐えられない体になっているのだ。誰も知らなかったが、Jaコブソンはその事実を突き止めたのである。

さて、最終決戦の相手は毒皇だ。毒皇は優れた毒師であるだけではなく、実は自身のクローン体を沢山作り、自分が死んでもそのクローンに意識を転移させることで不死性を保っているという怪人である。だが、培養カプセルをJaコブソンによって破壊され、そのクローン体に毒バエが卵を植え付けてしまったため、本体をプワゾンの毒で殺害された毒皇は結局、倒されることになったのだった。

漫画「毒師プワゾン」感想

毒師プワゾン

世の中、一巻で綺麗にまとまっている面白い漫画というのはなかなかないものだ。これは、珍しくそれにあたる作品である。

何十年も前のことでどういう事情でこうなったのかは知らないが(やっぱり打ち切りだったのだろうか)、結構異能バトルファンタジーものとしてはお勧めの作品であるので、こうしてご紹介させていただいた。

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