漫画「会社の奴には絶対知られたくない」ネタバレ感想!豚になった同僚を嬉々と嫐る社内パニックホラー!

会社の奴には絶対知られたくない

作者名で検索などしてみたが、これ以外の作品はないようだ。新人だろうか。

漫画「会社の奴には絶対知られたくない」あらすじ

会社の奴には絶対知られたくない

主人公・円山笑(まるやま えみ)はこんな名前だが根暗でいじめられっ子のOL。

会社なのにいじめられっ子なのかって?世の中案外とそういうもんだよ。

さて、いじめられっ子だから会社でいじめられ孤立して便所飯など食べているのだが、ある日突然会社に異変が起こる。笑の嫌いな連中が、豚みたいな顔になって狂暴化して襲いかかってきたのである。

漫画「会社の奴には絶対知られたくない」ネタバレ

いちおうこの作品、ホラーなのだそうだが、豚人間どもは極めて弱い。ただのどう見てもひ弱そうなOLである笑が消火器をかついで殴っただけで殺せる。というわけで、人間が豚に襲われてパニックが生じるホラーというより、豚になった嫌いな奴らを嬉々として虐殺して回るOLの話として序盤は展開していく。

ちなみに豚になっていない人間は他にも何人かいる。基準は不明である。嫌いな奴なんだけど豚になっていないので殴るわけにもいかず、「チッ」みたいなことになったりもする。

だがその女が豚人間に不意打ちされて殺されそうになったので、笑は見捨てて逃げることにしたのだった。よく、いじめられる人間は悪くなくていじめる人間が全部悪いなどという理屈を申し述べる奴が世間にはいるが、少なくともそれとは無関係な問題としてこの笑という主人公もたいがいなクズである。

さて、人間のままである生存者の一人に、東ダイスケというのがいる。笑と同じ根暗な性格で、いわゆる「こっち側の人間」である。同じ根暗同士で、便所飯を食べている笑に好意を抱いていたらしい。

そいつと二人連れになり、豚人間虐殺はさらに加速してゆく。かに思われたが、ダイスケもまた豚人間の不意打ちを受け、窓から転落したのであった。

せっかく見つけた友人になれそうな人間を殺されたと思った笑は激高してさらに暴れる。といったあたりで、警察も出張って来たし、騒動はいったんお開きとなる。

なんでも、警察が踏み込んだあとには豚人間などというものはおらず、いるのはただの豚だけだったらしい。笑が見たのは幻だったのかなんなのか?

というほど引っ張るほどのことでもないので書いてしまうと、笑たちの居た会社というのはなんでもバイオテクノロジーの研究をしていた会社であり、人間を豚に変えるウィルスだかなんだかを作ったのが例のダイスケだったらしい。

笑は生還者の他のOLと仲良くなり、病院からもやがて退院する。ところが、そこに訳のわからない逆恨みを抱いた(見捨てられたとかなんとか言っている)ダイスケが現れる。

最終話、笑は別の会社に入社し直すのだが、新しい会社でもまたいじめられていて、なんかうじうじしていた。おわり。

漫画「会社の奴には絶対知られたくない」感想

会社の奴には絶対知られたくない

あらすじを書く上では飛ばしてしまったが、各人物の造形や相関関係などが意外としっかりしていて、いじめを書く作品にありがちな「人間性を明らかに持っていない単なる異常者としてのみ描かれたいじめっ子(大人だけど)」「完璧なる善性を持った主人公」という構図にはなっていないところは秀逸だと思う。

絵柄については好みの別れるところであろう。下手とは言わないまでも全体的に荒削りであり、表紙のタッチと巻中のタッチでもかなりの違いがある。まあ、こういうテーマの作品だから、あまりお綺麗な絵を描いても仕方ないだろうとは思うが。

正直なところ、おすすめポイントを一点に絞るのは難しい。ホラーとしての怖さが売りではないと思うし、バケモノを駆逐していく爽快感を売りに出した作品でもないだろう。ただ、人間関係に悩んでいる人にとってはちょっとした福音ではあるかもしれない。といった感じである。

なお、1巻完結であり続きなどはない模様。


会社の奴には絶対知られたくない

会社の奴には絶対知られたくない

原作・著者若竹アビシ
価格550円(税別)

人間嫌いの暗い「コミュ障」OL・円山笑(まるやまえみ)、26歳。職場でも孤立し、便所飯の日々。同じ会社で働く小学校時代の同級生・中島とも仲良くできず絶望の毎日を送るが、そんな日々が唐突に終わりを告げる…。ある日突然、会社の大嫌いな奴らがブタになって襲い掛かってくる!!新鋭作家が贈る、会社内パニックホラー。

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