TETSUO先生が描く漫画「髑髏は闇夜に動き出す セカンドシーズン」をご紹介。
ダークバイオレスを描き出す人気作品の第2弾となっています。愛する者を一夜にして奪われたごく普通の男の復讐劇を描いていく内容。
主人公は頭を下げる事に慣れすぎている中年サラリーマンである加藤。頼りない彼だが家族を殺された事で復讐の鬼へと化していく。豹変していく表情や性格…ハッピーエンドなんてない究極のダークバイオレンスが繰り広げられていきます!
目次
髑髏は闇夜に動き出す・セカンドシーズン【ネタバレ】
1話・父親
冒頭、山中でフードを被った謎の男が子供に年齢を聞いていく。酷く怯えている少年は14歳だと答える。目の前には父親と母親だろうか…少年の前で無残な姿で朽ち果てていた。
そんな事件が起こってから3ヶ月後。
主人公である加藤の家庭環境が紹介されていく。先に行っておくが冒頭の少年と加藤はまったく関係ない。
主人公である加藤には妻のさち子。14歳の中学生である利奈。5歳の幼稚園生である翔太がいる。極一般的な家庭である。翔太はパパと遊び盛りであるが、中学生でお年頃な利奈は父親である加藤にどこか不満を持っていそうな表情を浮かべていく。
そして学校帰りに母親から頼まれただろうか…利奈はスーパーで買い出し。
ここで悪ノリ高校生達からバックに商品を入れられてしまう利奈。入れられた事を気付かない利奈はスーパー店員から万引き犯扱いをされてしまう事へ。
一方、仕事が早く終わって帰宅中の加藤。
仲良し家族を見て休日になったら家族をキャンプに誘ってみようと決意していく。
そして家に向かって歩いていると…彼の前に上半身真っ黒で胸部に大きな穴の空いた悍ましい何かが現れる。加藤以外には見えていない模様。悍ましい”何か”は『もういいかい』などと連呼している。同時にさち子から連絡が入る加藤。利奈が万引きしたと伝えられて連れて帰る事へ。
頭を下げる事に慣れきっている加藤。
スーパーのバックヤードに入るなり、開口一番に頭を下げて謝罪していく。利奈が何か伝えと来ようとしても聞く耳もたず…。話も聞いてくれない…すぐにペコペコと頭を下げる父親に幻滅していく利奈。
場面は変わって休日。
加藤は家族をキャンプに連れ出す事に成功していた。久しぶりの家族団らん。そんな中、山中を一人で探索していく利奈。ご飯も出来たので利奈を探しに行く加藤。
利奈はフードを被った謎の人物に襲われていく。彼女の悲鳴を聞いた加藤が急いで声の聞こえた方へ向かうがフード男の仲間が背後から襲ってくる。大きな石で後頭部を殴打され、さらに顔面に石を叩きつけられる加藤。
フード男達は3人組であった。
リーダー格がフード男で加藤の生死を部下二人に確認させていく。そんな中、悲鳴を聞いたさち子と翔太も駆けつけてくる。辛うじて意識のある加藤だが声が出ない。そのままフード男達はさち子、翔太、利奈を目の前で惨殺。
2話・かくれんぼ
その後、翔太を抱きかかえて道路に出ていた加藤。通行人に発見されて事件が明るみになっていく。そして3ヶ月後。生き残ったのは加藤だけであった。警察から犯人に関する事情聴取を受ける加藤であるが…。
逆行性健忘になっており、事件前後の記憶が失われていた。惨たらしい犯行をする犯人に警察も躍起になっていく。そんな中、病院内にはフード男の仲間が一人訪れていた。目的は生き残った加藤を抹殺する為である。
家族がまだ生きていると思っている加藤。
家に帰ろうと警察の目を盗んで病院から出ていく。そして家に帰る途中の公園で目眩…。同時に背後から犯人の一人に襲われる事へ。必死で抵抗しつつ、事件当時の映像がフラッシュバックしていく加藤。
さち子、利奈、翔太が殺された事を完全に思い出していく。
一先ず自宅に辿り着いた加藤だったが事件を思い出して放心状態。自責の念に駆られていく。すると上半身真っ黒で胸部に穴の空いた悍ましい物体が再び現れる。指先は窓の外へ。
覗いてみると犯人の一人が加藤を捜しているかのように辺りを物色していた。
『やっと…わかった…オレだけが生き残った理由が…この命で何をすればいいのか…』
上半身黒い物体の黒い部分が剥がれ落ちていく。その姿は加藤であった…。
『もういいかい?』
『もういいよ』
今まで頼りない表情ばかり浮かべていた加藤の顔だったが復讐心に満ちた決意の顔へ変化していく。
3話・5歳の息子
フード男の仲間二人(帽子男とカメラ小僧)は加藤を始末しようと動いていた。そして加藤に逃げられてしまった帽子男は加藤の自宅である団地まで訪れていた。カメラ小僧に連絡して団地まで来るように指示をしていく帽子男。
まずは加藤だけ処理しようと帽子男は単身で加藤宅に乗り込む事へ。
ここで加藤の機転のきいた策略で追い詰められていく帽子男。加藤は左手を犠牲にして帽子男をベランダから突き落とす事に成功。全身を強打して動けない帽子男に翔太との思い出を語っていく加藤。
『たった5年…翔太の思い出は…あの子の人生は…』
帽子男のスマホが鳴っている事に気づく加藤。相手は仲間のカメラ小僧であった。居場所を伝えてわざとカメラ小僧に帽子男を救助させていく事へ。
加藤の思惑に感づく帽子男。しかし、高所から落とされた弾みで声が出せなくなっていた。加藤の狙いは仲間を呼ばせて犯人全員の居場所を見つける為。カメラ小僧はフード男である神谷に相談しようと考えていく。しかし、神谷にだけは言うなと止める帽子男。
取り敢えず、痛み止めだけでも処方しようと薬局へ向かうカメラ小僧。
入れ違いで加藤が訪れていく。
4話・映像
ここからは問答無用で帽子男を殺害していく加藤。準備を整えてカメラ小僧の帰りを待っていく。
戻ってくると同時にカメラ小僧を拘束していく加藤。
そして映像として残されていた家族の惨殺シーンを見直していく。怒りに打ち震える加藤。
『あと一人…仲間はどこにいる…ナイフを持った男だ』
命乞いするカメラ小僧は全てを語っていく。
リーダーである神谷は弁護士であった。そして帽子男、カメラ小僧を過去に弁護。有罪事件だったが証拠をもみ消して無罪にしてもらっていた。代わりに自分の手伝いをしろと神谷から脅されていたと語るカメラ小僧。
神谷に関する資料などを持っていたカメラ小僧。その中から大量のDVDを発見する加藤。何かと問うと…今まで神谷が行ってきた殺人映像であった。一枚や二枚ではない十枚以上もあったDVD…。それを見た加藤…。
『本当はお前も楽しんでたんだろ』
自分は脅されて無理やり行動を共にしていたと語るカメラ小僧だが加藤は容赦なく制裁を加えていく。これで加藤の復讐対象はあと一人へ。
5話・訪問者
加藤が二人に制裁を加えて5日後。
警察も動き出していく。小林はカメラ小僧、帽子男を検死。その中から顔に埋め込まれていた写真を見つけていく。写真は加藤家の集合写真であった。
刑事・小林の中で加藤を心配する気持ちが募っていく…。
場面は変わってユリといった少女が登場してくる。彼女は母親は妊娠中。如何にも幸せそうな家族である。そんな家に突如、インターホンが鳴り響く。玄関先に居たのは加藤であった。
一方、ユリの母親は夫へ連絡。
その男は訪れた相手が「加藤幸夫」だと妻から聞かされて『すぐに帰るから待ってもらっていてくれ』と伝えていく。
家の中に通された加藤。
左目は眼帯。左手は包帯グルグル状態の加藤を見て、ユリは不信感が拭えなかった。
『ああ…コレかい…気になるよね、事件に巻き込まれてお父さんに世話になったんだよね』
『家族なんだから知ってるよね…お父さんがどういう人かは…』
そして帰宅してくる。
相手は最後の復讐対象である神谷であった。
6話・最後の夜
対面を果たす両者。
そして神谷の家族も一緒に食卓を囲んで4人で食事をしていく。家族について尋ねられる加藤。生きている程で話を上手く合わせていく。
しかし、家族の話をしていると山中での映像が脳裏にフラッシュバックして気分を害していく加藤。それを見ていた神谷…。
『加藤さん…無理はしない方がいい』
精神的なガタがきていた加藤。ひとまずトイレを借りて落ち着く事へ。一方、加藤を見てニヤける神谷。その様子を見ていた娘のユリ。複雑な心境になっていく。
そしてトイレには上半身黒い物体が現れる。
黒い物体は天使と悪魔で言えば悪魔側の加藤を映し出すような残像。彼は神谷から全てを奪ってしまえと伝えていく。
『うるさい黙れ!復讐はオレのやり方でやる!』
食事も終え、加藤は車で神谷に送ってもらう事へ。最終決戦である。神谷はバックにナイフを忍ばせていく。そして妻に帰りが遅くなると一言。
『残していた仕事が一つ…それを片付けてくる』
7話・二人の父親
警察は加藤の動きを追っていた。
そんな中、小林は本日付で届いていた加藤からの封筒に気づいていく
加藤と神谷。
車内で神谷は自分が殺人鬼になった背景を明かしていく。2年前まではごく普通の父親であったと語る神谷。しかし、交通事故にあってユリの左足は不自由に…。事故当時、ぶつかってきて炎上する車の運転手を怒りから殺してしまう神谷。
ここで自分の中で眠っていた、もう一人の自分に気づいたと明かしていく。
神谷は山奥で車を停めて最終決戦を望んでいく。
『なぁ加藤さん教えてくれないか?人殺しの私はどんな顔をしてる?』
恍惚で悪に染まった笑顔を浮かべる神谷。対して加藤は自身の気持ちを吐露していく。
『私はお前とは違う…家族の笑った顔…そんなことばかり考えるどこにでもいるごく普通の父親さ』
今まで復讐に駆られて悍ましかった加藤の顔だったが人の良さそうな父親の顔に戻っていた。そして神谷に刺され、崖から落とされてしまう加藤。最後に一言だけ告げていく。
『復讐ならもう…おわっている…』
自宅に戻る神谷。
しかし、ユリや妻は加藤が手渡していた神谷の本性を暴くDVDを観ていた。神谷に対して怯える妻とユリ。膝から崩れ落ちていく神谷。
刑事、小林達も神谷の自宅に訪れていた。加藤の封筒には神谷のこれまでの悪事が残されたDVDなどが入っていたのだ。加藤を讃えながら神谷邸に乗り込んでいく小林。最後に加藤は家族団らんな時間を思い返して息絶えていく。
髑髏は闇夜に動き出す・セカンドシーズン【感想】
髑髏は闇夜に動き出す・第2弾も1巻完結の作品。また主役を変えて出版されるかもしれませんが、今回の加藤が主役のエピソードはこれにて終了となります。
濃厚な人間ドラマ、心情が描かれつつも本当にサクサクと物語が進む作品。復讐モノを1巻で綺麗に纏めていてハッピーエンドではないけど、後味の悪い終わり方でもない結末を見せてくれます。
リアル寄りなんだけど、少し怪奇要素も取り入れられて現実離れ感を出しているのも引き込まれていく部分の魅力になっているのかなと思います。
サクサク読めて、グイグイと引き込まれる復讐のダークバイオレンス物語。面白いので是非!
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