大好きな妻だった【ネタバレ】ガンで余命宣告を受けた妻との色褪せない愛を描く短編作品!

大好きな妻だった

漫画「大好きな妻だった」ご紹介!
この作品は武田登竜門先生が描く作品。1巻で完結となる漫画になっています。

夫婦の愛を描く作品。
仲睦まじい夫婦に突然、訪れる妻の余命宣告。彼女はガンであった。

とても短い漫画ですが…そこには夫婦の愛が詰まった感動が待っている胸に刺さってくる漫画となっています!価格もお求めやすいので気になった人は是非、チェックしてみてくださいね!

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大好きな妻だった

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大好きな妻だった【ネタバレ】

大好きな妻だった

『あんたの誕生日?明日?』

仕事から帰宅してきた夫である昴に尋ねる妻の千香。誕生日を忘れていたから何も用意していないと伝えていく。

昴は千香の表情を見る。
何とも言えない何か言いたそうな歯痒い表情であった。

『そりぁ…残念だなぁ』

食事を作っている千香の背後に寄り添う昴。彼女はしっかりと誕生日プレゼントを用意してくれていた。

ワインにウォレット。そして豪盛なディナーを用意してくれていた妻。昴は本当に千香のことが大好きであった。

そんな彼女にガンが見つかって医者からは余命半年と宣告されていく。

昴は彼女の為に最後まで手を尽くすことを決意していく。そして半年が経過。彼女はまだ生きている。

毎日のように病室に顔を出す昴。

『おはよう…調子どう?』

昴の顔を見ずに愚痴る千香。洗濯物やお小遣いを届ける昴。精一杯尽くす昴だが千香の態度は非常に冷めていた。

千香にお小遣いを渡す為に自分の生活を切り詰めていた昴。

洗い物を忘れていたので近くのコインランドリーへ向かう。彼女との思い出もあるコインランドリー。思い出を振り返りながら洗濯も終わって帰宅。

千香からメッセージが入ってくる。
明日は友達が見舞いに来るので指定の店のケーキを買ってきて欲しいと。かれこれ半年は同じことの繰り返し。彼女の態度も素っ気ない。

『千香はいつ死ぬんだろう…』

ふと頭に過る。
昴も精神的に限界を迎えていた。そして…いつ自分が千香の前で今のような言葉を吐いてしまわないか怖くなっていく。

ケーキを購入して予定よりも早く病院に到着。病室の前に行くと友人と会話する千香の声が聞こえてくる。

『あたしが死ぬ前にしてあげられることはもう終わりかなぁ』

聞き耳を立てていると彼女から衝撃の言葉。

昴には死んだ後にせいせいしたと思って欲しくて嫌な女を演じていることを友人に明かしていく。嘘が下手だからそんなのはすぐにバレると。

『だからずっと顔見ないで喋ってた…あたしすぐ顔に出ちゃうから』

昴は誕生日のことを思い出す。
気持ちより先に身体が動き出す昴。気がつけば病室のカーテンを開けていた。気まずそうにする友人は席を外していく。

顔を向けず密かに泣いていた千香。同時に冷たい態度を取って昴を帰そうとしていく。

『お前なんか大っ嫌いだ…一秒でも早く死んでくれ…頼むから』

そう言いつつ千香を抱きしめていく昴。千香も泣きながら呼応していく。昴の手を握る千香。彼女の嘘が暴かれていき、以前のような仲睦まじい夫婦に戻っていく。

それから数日…千香はこの世を去っていく。

昴は葬儀の打ち合わせにて遺影の候補の選定を行っていた。葬儀屋は笑顔の千香の写真が一般的になると伝えるが…。昴は泣きじゃくった後の目を腫らしている千香の写真を選んでいく。

『僕はこっちがいいんです』

この作品はここで完結となっていく。

大好きな妻だった【感想】

大好きな妻だった

これは実話なのか!?と思わせてくれるようなリアリティのある心情や情景。人間味あふれる二人のやり取りが感動を誘ってくれる作品である。

病室で妻を抱きしめていくやり取りなんて勝手に涙があふれる程である。

わずか30ページ弱の漫画であるがそこには夫婦の愛。人間の儚さがくっきりと描かれている。

内容は重たい作品なのだが幸せも感じ取れる。ここまで短編で人を感動に巻き込む作品は少ないと思うので是非、興味が出た人は読んでみて欲しい力作である。

取り扱いは電子書籍ストア「コミックシーモア」で扱われています。


大好きな妻だった

大好きな妻だった

原作・著者武田登竜門
価格132円(税込)

高橋 昴と千香。仲睦まじい夫婦の間に起こった出来事。業界注目の新鋭漫画家・武田登竜門の商業デビュー読切。

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