漫画「足場やろう~落ちこぼれダイが足場職人になるまで~」は、えりた先生が描くめちゃコミ限定の電子漫画。1話~3話で完結する漫画になっており、主人公であるダイが足場屋になるまでの過程。
そして足場屋になってからの苦悩や葛藤などが描かれるヒューマンドラマ作品になっています。
シンプルな内容だけど奥深い作品。これは誰かモデルがいるんでしょうかね。足場屋あるあるが盛り込まれていて、足場屋さんの仕事の裏側も垣間見えたりして非常に面白い作品に仕上がっています。
足場やろう【漫画】ネタバレ
1話ネタバレ
つまらない毎日に退屈を覚えていた主人公のダイ。所謂、落ちこぼれを自分でも自覚していた。
そんな時、中学校時代の同級生であったケンちゃんとばったり対面。
肌は黒く、髪は金髪。
その姿に驚くとケンちゃんは自分の近況を伝えていく。
『俺さ、今…足場職人やってんだ!』
足場と言われてもピンと来ないダイ。ケンちゃんから足場屋の仕事内容をレクチャーされていく。
ケンちゃんの話を聞きつつ、彼の背格好を見遣るダイ。
中学時代のケンちゃんはヒョロヒョロだったのに今は体格も良くなって頭は金髪。肌は真っ黒。そんな彼を見て外見も中身も格好良いと感じていく。
そんな事を考えているとケンちゃんの親方が呼びにやってくる。
『おい、ケン!休憩終わるぞ!』
親方が近づいてくるとダイとの関係を尋ねていく。親方は冗談で高校を卒業したら足場屋で働くか?などと尋ねていく。ケンちゃんも誘っていく。
『一緒に足場やろうぜ!』
ダイは高校を中退して17歳で足場職人になる。親へ足場職人になる事を伝える回想シーン。
『わざわざ3Kの仕事を選ぶ覚悟はできてるのか?』
足場屋はダイが思っている程、甘い仕事ではない事を伝えていく父親。覚悟はあると伝えていくダイ。彼の心の中で挑戦したい事ができたのに応援してくれない家族に不満が募っていく。
そして親の反対を押し切って足場屋の仕事に就くダイ。理想と現実に差を現場で思い知らされていく。力もなければ体力もないダイは足手まとい。さらに体中、傷だらけ。
ダイを誘ったケンちゃんに関してはダイと入れ替わりで仕事を辞めてしまう。
先輩には怒鳴られて体力も力も使うキツイ仕事…。
『こんなはずじゃなかったのに…』
ダイの中で不満が大きく募っていく。
2話ネタバレ
入社して3ヶ月。
辞めずに頑張っているダイを労う親方。
しかし、先輩であるアダチだけはダイに対して強い口調であったり、嫌味に近い言葉を投げかけていく。
『どうせこいつもケンみたいにすぐ辞めますよ…根性なさそうだし』
3ヶ月前の出来事が明かされる。
ダイが入社と同時にケンちゃんはアダチと喧嘩。それがきっかけでケンちゃんは足場職人を辞めていく。ダイとほぼ入れ替わりであった。
ケンちゃんと同じような扱いをされて内心で苛立つダイ。そんな彼を慰めてくれる先輩ムラタ。
ムラタと談笑していると彼はさり気なくダイに尋ねる。
『ところでダイくん、なんでこの仕事を選んだの?』
親方から足場職人はモテる事を聞いたとニヤケ面で語るダイ。不純過ぎる理由に顔をしかめる面々。親方に騙されたと感じていくダイであった。
『この仕事なめんじゃねぇぞ』
アダチだけはダイに対して怒りを露わにしていく。ダイも本当は別の理由があった。しかし、照れ臭くて言えない葛藤を持っていた。そんな中、親方がダイに中段を任せていく。
中段とは地走りから足場材を受け取って上の人間に上げる重要な役割の場所である。
ダイの教育係にはアダチが任命されていく。アダチにやり方を尋ねるダイであった。技術は見て盗めと語るアダチ。皮肉めいた言葉も吐かれて俄然、やる気が増していくダイ。
必死に中段を頑張っていると親方から筋が良いと褒められていくダイ。
褒められた事で気持ちが浮ついていくダイであった。先輩であるアダチに対しても彼がイラッとする言葉を吐いていくダイ。
そしてアダチとの確執を抱えたまま、ダイは3層目の転ばしの確認を任される。
安全帯が邪魔だったので外して作業するダイ。そのまま安全帯を足場に装着せずに上の階層へ昇っていく。親方から上がりすぎていると忠告を受けるダイ。
その時、足を滑らせてしまう…。
安全帯はどこにも装着されていない…。ダイはそのまま足場から落下してしまう。
3話ネタバレ
落下して意識を失うダイ。
目覚めると自宅のベッドであった。落下事故を思い返していくと体が震え上がるダイ。
『もう高い所なんて登れねーや…』
そんな中、母親がダイを呼びに来る。先輩のアダチが尋ねてきていたのだ。アダチはダイと対面するなり、頭を深々と下げて謝罪する。家族もいたので外に出て詳しい事情を聞いていくダイ。
公園にてアダチは身の上話を語っていく。
アダチは以前の職場で仲の良かった同期を失っていた。同期も落下事故で足が動かなくなってしまい引退していたのだ。
そのような背景もあってアダチは足場の仕事でヘラヘラしている態度の人間を見ると腹が立ってしまっていたと語る。ダイに対してキツく当たってしまった事を謝罪するアダチ。
ダイも事故の事を思い出すと体が震えてしまうことをカミングアウト。すると再びアダチが語りだす。
『俺らの仕事はきつい、汚い、危険って言われてるの知ってるか?』
ダイはここで初めて父親が言っていた「3K」の意味を知る。しかし、アダチが語る3Kはまったく違っていた。
『俺は稼げる、かっこいい、殻を破れるの3Kだと思ってる』
足場職人のあるべき姿を語り、お暇していくアダチ。
『ダイ、早く治して現場戻ってこいよ』
その後、怪我が治るまで暇であったダイ。図書館へ行って足場の歴史なる書籍を読み漁っていく。歴史に足場があること。周りを見渡せば、あらゆる場面で足場が活躍している現場を目撃していくダイ。
足場職人は社会の支えにもなっている。
足場職人として誇りを持つダイ。もう一度、現場に戻りたいと強く願っていく。そして3ヶ月後。ダイは現場へ復帰していく。温かく迎えてくれる面々。
そして職場には女性の足場職人・クミが現れる。
親方の娘であった。
後輩が出来た事で成長を見せていくダイ。活気が生まれて先輩達も気合を入れていく。最後はダイが落下した現場の解体作業。
トラウマを払拭して足場を解体していくダイ。無事に解体。出来上がった建造物を見て足場の成果を確認していく。涙を流して、今の仕事が好きだと誇るダイ。そして彼は明くる日も足場をやっていこうと気合を入れていく。
ここで第1部が終了。
足場やろう【漫画】感想
仕事のノウハウ的な部分はあまり描かれないが、足場職人のヒューマンドラマといった今までにない人間模様を描き出した作品である。
この漫画は業界の人間から見てもリアルで共感ネタ、あるあるネタが満載だとのこと。何より、ダイの先輩であるアダチの掲げる「3K」は素晴らしい考え方の転換だと思う。
内容もわりやすい。
絵もシンプルなんだけどスッと入ってくる印象。仕事の厳しさ、やり甲斐など多くの事が詰まっている漫画だと感じました。興味がある人は是非、チェックしてみてくださいね。
※この漫画は「めちゃコミック」限定の電子漫画です。
足場やろう~落ちこぼれダイが足場職人になるまで~
高校を辞め、建設現場の要とも言える「足場職人」の仕事を始めた主人公・ダイ。親の反対を押し切って飛び込んではみたものの、体力的にも精神的にも厳しい仕事にへとへと…。そんなある日、高所作業に挑戦するダイは安全帯をつけ忘れてしまい…!?
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