テンポと台詞回しがツボ!漫画「波よ聞いてくれ」1巻の内容やネタバレ感想

波よ聞いてくれ(1)

作者はあの『無限の住人』で有名な漫画家なのだが、この作品は剣劇でもなければ時代劇でもない。現代を舞台にした、ラジオと恋愛をテーマにした作品である。

波よ聞いてくれ(1)
作品名:波よ聞いてくれ(1)
作者・著者:沙村広明
出版社:講談社
ジャンル:青年マンガ

漫画「波よ聞いてくれ」1巻のあらすじ

鼓田ミナレは北海道・札幌で暮らす25歳のカレー屋女性店員。付き合っていた男(光雄)に騙され捨てられ金を持ち逃げされ、バーでその一部始終についてくだをまいていたら、それを聞いていた中年男(麻藤兼嗣)が実は藻岩山ラジオなるFMラジオ局のディレクターで、隠し録りされた音声をラジオで放送されてしまう。

翌日、仕事中にそれを聞いたミナレは仕事をほっぽり出してラジオ局に飛んでいき、ディレクターに苦情をねじ込もうとする。生放送中にである。

麻藤は言った。「放送を止めることはできるが、ラジオには3秒ルールってもんがある。無音が3秒続いたら放送事故。8秒続いたら俺の首が飛ぶ。止めたいなら、代わりに今ここでお前さんが間を持たせてみろ」。

ミナレは、マイクを握った。そして、鮮烈なるラジオDJデビューを果たしたのである。

「そして最後に一言言わせてください 光雄!お前は地の果てまでも追いつめて殺す!」

漫画「波よ聞いてくれ」1巻のネタバレ

ちなみにちょっと後になって判明するのだが、この「ラジオの3秒ルール」なるもの、真っ赤なデマカセだそうである。仮に本当に8秒無音放送が続いたとして、せいぜい反省会が開かれて終わりだそうだ(藻岩山ラジオのADが解説しているので、本当の話であろう)。

だが麻藤だとてプロのラジオ局ディレクターである。素人相手に、嫌がらせやおちょくりで、こんな手の込んだ仕込みをするはずもない。要するに、バーで一晩会話を交わしただけのミナレのラジオDJとしての素質を見抜き、業界にスカウトしようとしているのだ。

ラジオの世界のことなどよくは分からないが、麻藤の語るところによれば、「指定された時間の間だけ、一切噛まずに喋り続けることができる」というだけで、もう天才的と言っていいレベルの異才であるらしい。

で、すったもんだの末、ラジオの仕事をしてみるのも悪くないかな?くらいに思い始めるミナレであるが、カレー屋(ボイジャー)の方は首にされてしまう。遅刻が多いとか、そういう問題もあるのだが、何より、ミナレのキャラが濃すぎて(キャラが濃すぎない人間にラジオDJの素質なぞがあるわけもないのであるが)店長が求めている店の雰囲気にマッチしていない、というのが最大の問題なのだ、と店長は語る。

ところが店の同僚に中原忠也という青年がいて、これがミナレに惚れていて、ラジオなんて虚業はやめて店長に頭を下げて戻ってきてくださいとか、家賃が払えなくてアパートを追い出されそうになっているミナレを自宅に誘ったりとか、猛アプローチをかけてくる。

そんなこんなでミナレが進退を決めかねたり、ミナレの番組を(深夜の三時半とかいう枠ではあるが)麻藤ディレクターが用意しようかとしている間に、カレー屋の店長が交通事故に遭って入院する。

そうしたら事故の加害者の妹で、城華(たちばな)マキエなるなんだか薄幸そうな美女が「カレー屋の仕事手伝います」とか言い出して、なんだかよく分からないが中原といい雰囲気を醸し出すようになり、ミナレは複雑な想いを抱き始める。

といったようなところで、ようやくミナレの番組の放送が決定する。番組名、『波よ聞いてくれ』。20分番組である。

漫画「波よ聞いてくれ」1巻の感想

波よ聞いてくれ(1)

展開が怒涛である。とてもめまぐるしい。この作品の最大の魅力は、テンポと台詞回しにある。何しろラジオがテーマなので、台詞書きが長い。そして軽妙である。

しかし恋愛要素の方はというと、まだ1巻だからということもあろうが、正直なんだかよく分からない。逃げた元カレとの話もそんなに掘り下げられているわけではないし、中原のことをミナレがそもそもどう思っているのかもよく分からないままだ。

まあ、先へ進むうちに分かってくるであろうか。

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