漫画「透明人間の骨」3巻ネタバレ!自分の罪を打ち明けていくヒロイン…

透明人間の骨(3巻)

3巻である。4巻で完結だが、例によって4巻はまだ読まずにこれを書いている。

漫画「透明人間の骨」3巻あらすじ

はい。2巻で伽奈がストーカーに刺され、「また殺人事件が起こった」と書いたわけですが、生きてました。

しかも犯人は無事に逮捕され、たいした後遺症もなく(傷痕くらいはあるのだろうが)、無事退院です。

ほかに主なあらすじといえば、花がまた透明になる能力を取り戻し、透明になる能力を栞に打ち明け、ついでに伽奈に父親殺しのことを打ち明けたこと程度である。全体的に色素の薄い漫画であるので。

透明人間の骨(2)

漫画「透明人間の骨」3巻ネタバレ

冒頭は伽奈が酸素マスクをつけて入院しているところから始まる。そのあと花がアパートに帰ると、また父親の幻覚だか幽霊だかが現れて、花のことを散々に罵り始めた。個人的にはこの父親の幻は花自身の罪悪感が見せている存在なのではないかと思うのだが、それはさておき。父親の幻は言いたいことを言いたいだけ言った挙句、「ここから消えろ」と言い放つ。

それを言われた途端に、花の姿はいつものようにかつてのように、透明になって消えてゆく。

そこに栞がやってきて、鍵が閉まっていないアパートに入ってきて花のことを呼ぶ。花はそこにいるのだが、透明になっていて無視する。堂々たる居留守である。透明だけど。

花はそれから家から遁走して、あちこちを歩き回る。ちなみに花の透明化能力は犬に対しては通じないらしく(動物は幽霊が見えるとかよく言いますからね)、犬には吠えられたりしている。これ伏線。

そして花は川へと身を沈める。入水自殺を図ったのだと思うが、よく分からないがまた透明のまま水から上がってくる。濡れている様子もない。なんだかよく分からない。公園に来てベンチに座る。

いまだに花のアパートにいた栞は、居眠りをしていたのだがそれから醒めて、花がアパートの当番の犬の散歩を代わりに引き受ける。そして、犬を連れて花の実家になんとなく足を向け、母親と会話をする。

犬は匂いで花のことが分かるらしく、最終的に花がいるところまでやってきて、吠えかかる。その様子が尋常でないのを見て、栞は気付く。

「花ちゃん、もしかしてそこにいるの?」

それで花は姿を現す。別に隠れていることもできたろうと思うが、多分見つけて欲しかったのではあるまいか。花は自分など消えてしまいたいと言うのだが、栞に説教される。「でも、友達だから」と。

さて、こういう流れなので、花は自分の透明化能力について栞に打ち明けることになる。突拍子もない話ではあるが、証拠をなんぼでも突き付けることはできるので信じてはもらえる。透明になって父親を殺した、ということについても打ち明ける。

さて、そのあと花は学校へ行く。ストーカーは傷害事件で既に逮捕されている、という会話を学校の生徒たちがしている。午後は伽奈のお見舞い。母親という人が出てきて、花が自分の責任を感じているという話をすると、友達を守って刺されたのなら誇らしい事だ、と言ってくれる。

そのまた帰り道、伽奈の意識が戻る。開口一番言うことは「(花は)大丈夫だった?」ということである。基本的にこの作品の登場人物たちは善良である。花とその関係者を除いては。

さて、それから後日。花は退院した伽奈に打ち明ける。自分は父親を殺したのだ、と。

漫画「透明人間の骨」3巻の感想

透明人間の骨(3巻)

もともと色素の薄い漫画なのであるが、今巻はいつにもましてその色彩(?)が濃い。たぶん、友達がストーカーに刺されて暗い方向に話が転がっていくのかと思ったら結局そうではなかった、ということのせいであろう。

何にせよあと一巻、ラストをご紹介して終わりとなる。


透明人間の骨(1)

透明人間の骨

原作・著者萩野純
価格627円(税込)

感情的な父、無関心の兄、耐え忍ぶ母。崩壊した家庭の中で過ごす少女・来宮花(きのみやあや)。「ここに居たくない…」そう願ったある日、透明人間になる術を身に付け――。これは一人の少女が普通を、痛みを取り戻すまでの物語。

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