漫画「天地創造デザイン部」3巻ネタバレ感想!地獄からオーダー入る天界の動物デザイン部!

天地創造デザイン部(3巻)

漫画「天地創造デザイン部」3巻あらすじ

前巻の紹介では書かなかったが、実はこの3巻への引きとして、上田というデザイナー(天使)が「地獄行き」になっていた。「すわ堕天使誕生か!?」と思いきやさにあらず。

地獄というのは天界と同じところによって運営されている関連企業であり、地獄行きというのは出張のことだったという脱力するようなオチになっている。

ちなみに今巻から、地獄からの依頼も来るようになった。

天地創造デザイン部(2)

漫画「天地創造デザイン部」3巻ネタバレ

ハチドリ

「宝石を作る鳥」という相変わらず意図の読めない漠然とした依頼がクライアントである神様から降りてきたので、とりあえず「宝石のように美しい鳥」として作られた。世界最小の鳥で、体積当たりの表面積比率が高いためにエネルギー効率が非常に悪く、鳥にしては異質な性質を数多く持つことでそれを克服している。

ダチョウ

同じく「宝石を作る鳥」ということで、石を飲み込む動物として作られた。実際のダチョウもダイヤの原石を飲み込んでいることがあり、それを目当てに乱獲されたという歴史的事実があるのだという。

ラッコ

「泳ぎが下手な動物」というオーダーのために作られた。いろんな意味でおかしな方向に進化しているが、可愛いから全てが許される。

イセエビ

イセエビ自体は有名だが、実は胃の中に歯があるという特徴がある。この漫画ではウツボ(口の中にもう一つ口がある)の発展形、という設定。

ライオン

「見た目だけは立派なオス」というオーダーで作られたという設定。初期設定では後ろ足が車輪という異様なデザインだったが、やっぱり無理があったので現実にいるあのライオンに落ち着いた。

メガネザル

巨大な眼球、二枚ある舌など、エイリアンかと思うような異様な特徴を持ったサルのなかま。

フクロムシ

「母性本能を刺激する」という相変わらず謎な依頼に対応して作られた生き物。ムシとつくが昆虫ではなく甲殻類、でも甲殻類なのに寄生生物という種族。250種くらい存在していて、フジツボに近い仲間なのだが、カニに寄生して自分を卵だと思い込ませる。

クマ

フクロムシができるまでの小話に登場する。クマである。これも一般に広く知られている話ではないが、クマは受精卵を子宮内で成長途中で保存しておき、着床の時期を調整することができるのである。

タカアシガニ

これも母性本能がらみで登場する。交尾前に長い脚を使ってオスがメスを閉じ込めるという習性があるのだが、これは脱皮直後の身体の柔らかい状態でないと交尾ができないため、監禁したメスが脱皮するのを待つためなのである。

ウサギ

地獄の人たちが遊びに来て、動物の骨格に関する雑談の中で紹介される。飛び跳ねるという性質のために、足の骨は外見から想像されるような形とはかなり異なる。また、尻尾の骨が意外と長く、丸まって収納されている。

ゾウ

ゾウは前にも紹介したが今回は骨の話。ゾウの頭蓋骨は、そのまま見るとサイクロプス(ギリシャ神話の単眼巨人)のものかと思うような形をしているのだが、実際には眼窩ではなく鼻のついているスペースである。

アジアスイギュウ

長い角を持つ動物。頭蓋骨だけ見ると普通にかっこいい。この角は実際、戦闘に用いられ、喧嘩して角のために死んでしまうスイギュウは少なからずいるのだという。

漫画「天地創造デザイン部」3巻の感想

天地創造デザイン部(3巻)

相変わらず面白いのだが、なんとなく紹介の切り口が変わってきた感もあり、模索かなにかしているところなのかなーなどと思う次第である。


天地創造デザイン部

天地創造デザイン部

原作・著者蛇蔵 / 鈴木ツタ / たら子
価格660円(税込)

天界にある動物の「デザイン室」では、神様(クライアント)からのムチャ振りを受けて、日々さまざまな動物がデザインされていた。「ユニコーンってなんで存在しないの?」「美味しい生き物の条件って?」「海で最強の動物は?」「蛇と鳥、どっちが強い?」など、面白くてためになるコメディ満載!! マンガの単行本とは思えない、登場した動物たちの図鑑も収録!! これを読めば、動物園や水族館が100倍楽しくなる!!

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