最初に書いておく。今から7巻を紹介するが、次の8巻で本シリーズは完結となる。
せんせいのお人形【7巻】あらすじ
お互いがお互いへの恋愛感情を自覚する、というのが前の6巻の概略であった。で、7巻であるが、いわゆる両片想い状態が始まって、うじゃうじゃした感じになる。なるが、巻の途中で、昭明がスミカの想いを知ってしまう。
これを受け、昭明はきっぱりとスミカを「拒絶」しようとする。
だが、スミカは諦めず、食い下がる。流れとしてはそんな感じである。では、頭からもう一度詳しく説明していこう。
せんせいのお人形【7巻】ネタバレ
えー、恋心を自覚したスミカだが、まず、自覚したその感情を友達に打ち明けているわけである。友達とは辺見類のことである。で、類は言う。
「その気持ち、誰にも教えてはいけないよ」と。
いっぽう、昭明の方は、自覚した感情をしかし相談している相手にすら打ち明けない。「あれは親戚の子だから」とか言い張る。
さて、それからどれくらい日数などが経ったのかはよく分からないが、二人は以前にした約束の通りに、動物園でデートをすることになる。なんか、スミカが言い出して「別々に回って別々にゴールしてお互いの感想を言い合おう」とかいう話になるのだが、スミカはずっと目で昭明を探しているのである。初々しい。初恋だっけ?この子。たぶんそうだよな。
結局、昭明の方から言い出して、二人は普通に動物園を回ることになるのではあるが。さて、動物園『デート』の終わり際、スミカが一歩踏み込む。昭明は「これが最後の約束だろ」とか言うのだが、スミカは切り返す。
「卒業まで、っていうのではこれが最後だけど。わたしは、それが最後だなんて思わない」
この直後に昭明がなんと言って返したのかは分からない。場面が転換する。路上で猫の死骸を見かけたとかで、スミカがそれを交番に持って行ったりなんだりする。おそらくその遺児と思われる子猫がいたので、それを拾って、飼い始めることになる。名前は「ネコ氏」である。
少し場面を飛ばす。月島先生が、スミカと昭明を学内で見かける。なんか、二人が、あまり使われていないひとけのない教室に入るのを見て、邪推するのである。それに前後して、実は二人が一緒に暮らしている、という事実も知らされる。
「まさか学内で逢引してたのか?でも、一緒に暮らしてるなら学内で逢引する必要がないよな??」と混乱している。
結論を言えば二人は逢引をしていたわけではない。なんか、第二標本室というところで、おまじないがあるとかで、そこをスミカが使いたがったのである。で、鍵を貸した。それだけといえばそれだけ。
そのあとちょっと、二人はお誕生日のお祝いをする。スミカはネクタイピンを贈る。プレゼント攻勢である。この娘、本気であり、本気で攻めている。
さて、そのあたりを境に状況が動く。一佐が月島先生を連れてやってくる。「スミカはお前のことが好きだと思うが、昭明お前はどうするのか」とぶちまけるのである。が、ドアの向こうで聞いていたスミカが切れる。
「なんで私が言わないのに一佐が勝手に言うの!」と。告白成立、確定、である。
そのあと、二人はすごく気まずくなり、昭明はスミカに背を向ける。一佐のところにまた下宿したりもするが、「離れて暮らしても、やっぱり好きなのは変わらない」と言う。押せ押せである。
で、スミカは言う。「諦める前に、昭明さんがどう思っているのかをちゃんと聞かせて欲しい」
すぐに答えたわけではないが、巻末では最終的に、昭明も自分の想いを打ち明けることになる。だが、「だからこそ君を恋人にしたりはできない」みたいなことも言う。
7巻はその場面で終わりである。
せんせいのお人形【7巻】感想
まず、先にこれを言っておくが、次は最終巻であり、最終巻では総括的な感想を書くので、今言うべきことは割と少ない。
ただ、この巻に非常に好きな場面があるので、そこだけ紹介しよう。一佐が昭明について言うのである。
「あいつは自分を罰したがっているだけだ 自分を許すより罰にひたっているほうがずっと楽だから」みたいなことを。
こういうこの作品の含蓄は、とても好きだ。
もう一つ書く。どうも、昭明の昔の恋人だった宗教家の女、既に故人らしい。
とりあえず、以上である。あとは最終巻のときに長く述べていこうと思う。
せんせいのお人形
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✅ せんせいのお人形【8巻ネタバレ】遂に結末へ…訪れるのは不幸な未来…それとも幸せな未来!?