壮絶な女の売春ストーリー！まるいぴよこの漫画「身売り貧乏～抜け出せない売春地獄～」ネタバレ感想

お金がなく生活苦を強いられている女性たち。生活の為に、仕方なく水商売の世界に足を踏み込む。援助交際・キャバクラ・ホステス・デリヘル・風俗…。

漫画「身売り貧乏～抜け出せない売春地獄～」には様々な事情を抱えた5人の女達の物語が収められている。

果たして彼女たちは、貧乏から抜け出す事が出来るのか？幸せを手に入れることが出来るのか？そして、水商売から抜け出す事は出来るのか…。5話の壮絶なエピソードからなるオムニバス作品。

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漫画「身売り貧乏～抜け出せない売春地獄～」ネタバレ

はずれホステス

主人公は結婚３年目の主婦「村田由利」２９歳。昼間スーパーでパートをしている。子供はいないが、小さな会社で働く夫と２人で普通の暮らしを送っていた。

しかし、病院からの突然の電話…。夫が買ったばかりの新車で事故を起こしのであった。

事故原因は夫の前方不注意、ぶつかった相手（被害者）もいる。被害者への慰謝料や治療費、破損してしまった車などの修理費のお金が必要になった。だが、この時明らかになったのは、夫の保険料の未払いや、医療保険を解約していたという事実。

そして、事故を理由に夫は会社を解雇されてしまった。

頼る親もいない夫婦、自らも怪我を負ってしまった夫には働かすことも出来ない。このことがきっかけで、由利の人生は大きく変わってしまうのであった。

２人の生活の為に必死でお金を稼ぐ由利。そして、最後に明らかになる夫の裏切り…。

おいしいお仕事

主人公「岡田真由子」は、リストラされ求職中の夫と二人の子供の４人家族。仕事探しの最中に階段から落ち骨折した夫の代わりに、パートのシフトを増やし、家のローンを稼ぎたい真由子。

そんな時に、近所のママ「久保さん」から「おいしい仕事」を紹介される。

半ば強引に連れていかれたのはマンションの一室。その仕事は「デリヘル」であった。真由子はその場でキッパリと断った。そして、昼のパートと掛け持ちで夜はファミレスのバイトを始めた。

そう、この物語は主人公「真由子」が見た「久保さん」の出来事。

彼女がデリヘルの世界にどっぷりと浸り、幸せを失い、壊れていく様子が描かれている。

身売り貧乏

表題タイトルでもある短編集。主人公:中田彩はバツイチ４０歳。彼女は自分の体を売って生活している。彼女がこの生き方選んだ理由は、子供時代にあった。幼くして父親が亡くなり、母１人子１人で貧しい生活を送ってきた。

何でもかんでも節約をする母の姿を見てきた彩は、自分はそうなりたくはないと高校生の時に「援助交際」をして自分の小遣いを稼ぐようになった。

普通に働くよりも水商売の方が金になると考えた彩は、高校卒業後も東京に出て「キャバクラ」で働くようになった。

次第に、より高い給料を求めて「風俗」の世界に染まり始めた。

旅行やブランド品とリッチな生活を手に入れた彩であったが２６歳になっていた。性病を移されたり、年齢的にもキツイと感じ始めてきた彩。そんな時、母がお見合いの話をもらってきた。

今の生活に疲れ果てていた彩は見合いを引き受け４０歳の会社員と結婚をした。マイホームも手に入れ、専業主婦になった彩は何不自由のない生活を送るようになった。

が、しかし…人並みの生活がつまらなく感じ始めた彩。

彩がとった行動とは…。

私の値段

主人公「内田愛美」は幼いころ両親が離婚し貧しい生活を送っていた。貧乏が理由で学校では虐めにあっていた。

靴に穴が開いても、新しい服を買ってもらえなくても、給食費が払えなくても、愛美は水商売で一生懸命働いてくれている母の為に文句は言いませんでした。

そして、中学3年の時に母に「ガールズバー」の仕事を紹介されたのであった。

不安はあったが、体の具合が良くないという母の為に自分が働くしかないと感じた愛美はガールズバーで働き始めた。だが、実際そこのガールズバーは、母が話していた内容とは違っていた。

カウンター越しにお酒を差し出すだけの仕事というのは表向きで実際は客とホテルに同伴するシステムがあったのだ。

戸惑う愛美だったが…泣いてすがる母の姿を見て、続けるしかないんだと心に決めた。

そして愛美は妊娠し中絶手術をさせられ、その日に客の相手をさせられ、感染症にかかり、母に売られたという事実を知る…。

不幸花

これは「ユリ」が働くキャバクラで起きた物語だ。ある日、ユリの店に「サチ」という新人が入ってきた。サチは口数が少なく暗い感じの子で水商売には向かないタイプであった。普段は話をしないサチであったが、自分の不幸話は次から次へと出てきた。

そんなサチに皆は同情し、彼女をサポートしながら働くようになった。

もちろん、客相手にも自分の不幸話ばかり…だが、これに同情し指名する客が増えていった。サチは店のナンバーワンに登りつめた。しかし、ルール違反を犯しナンバーワンに登りつめた彼女に心から祝福するものはいなかった。

次から次へと出てくる不幸話も、周りは信用しなくなっていった。

そんな彼女に待ち受ける運命とは…。

漫画「身売り貧乏〜抜け出せない売春地獄〜」感想

それぞれに異なった５つのオムニバスストーリー。一話完結で読みやすい作品だ。事情は様々だが「貧乏」がキーワードになってくる。

やはり、この世の中「金」なのか…と感じる反面、もっと上手な生き方があるのではないか？と考えさせられる物語であった。

上手な生き方、普通の暮らしを手に入れ、身売りから抜け出すことが出来た者もいれば、まだ気づかずに続けている者もいる。

一番厄介なのは幸せな暮らしを手に入れたのにも関わらず、また身売りの世界に足を踏み入れてしまう者。一度味わってしまった刺激や大金を忘れられないのであろう。特にこの世界は、ＮＧがなければ女性はいくらでも稼げる仕組みになっているという事が分かった。

自分が知らなかった裏の世界がいくつも存在していたことに気づかされた漫画だ。裏社会の勉強や刺激的な漫画を読みたい方にお勧めしたい作品☆彡

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