なんともヒリヒリする漫画が登場。すえのぶけいこ先生が描く『おちたらおわり』です。ママ友カーストや過去の因縁を描く作品ですが強い筆致で描かれる描写が非常に重たい!
簡単に内容を表していくとタワマンに引っ越したら過去のいじめっ子と邂逅。過去のトラウマがぶり返す中、大人になったいじめっ子はさらに陰湿な手口でヒロインを玩具にしようとしていく…!?
漫画の魅せ方が非常に上手いんですよね…。読んでいるこっちまでヒリヒリした気持ちにさせられていきます。ヒロインは明日海(あすみ)といった主婦なんですが、彼女には屈しないで戦って勝って欲しいと心から思える作品。
ちなみに著者であるすえのぶけいこ先生は『ライフ』『リミット』『ライフ2 ギバーテイカー』などを描く実力派。万人受けする内容ではないですが本当に気持ちが揺さぶられる面白い漫画なので気になった人は是非、チェック!
目次
漫画「おちたらおわり」ネタバレ
タワーマンション3棟が建ち並ぶ1区画の入居説明会に参加していくヒロインの明日海一家。そんな説明会では最も高層階であるコアタワーの角部屋を一括購入したセレブがいると話題で持ち上がる。
そんな中、その張本人が説明会に参加。
あまりの華やかさにどよめく説明会会場。ただ明日海は多くの人だかりで超セレブの顔を拝見できず。凄い人もいるもんだなぁ〜位に考えていた。
無事に説明会も終わり、引っ越しも済ませて、いざタワマンライフがスタート。人付き合いが苦手な明日海ですが、娘・杏の為、勇気を振り絞って誘われたママ友トーク会へ。
突如として現れる過去のトラウマ…
ママ友が集うタワマン1階の広場に向かう明日海でしたが、何やら過去の出来事が尾を引きずるのか…動悸を感じていきながらも娘・杏の天然ぶりが発揮されてスムーズに輪の中へ。
一安心していると一際、華やかな女性が近づいてきます。彼女は有名人であり、ママ友の一人が気づきます。イメージコンサルタントの『間宮孔美子』さんではないですか?と…。
そして…。
彼女の名前、目の下にある特徴的なホクロを見て過去を思い出す明日海…。目の前が暗転。過去のトラウマが一気に脳内を駆け巡っていく明日海。
明日海は学生時代に壮絶なイジメを体験。その主犯格が孔美子だったのです。
明日海の娘である杏に触れようとしていた孔美子…。咄嗟に『さわらないで!』と大声をあげてしまい空気を悪くしてしまう明日海。あまりの気まずさから杏を連れて輪の中から外れていく事へ。
孔美子は明日海にとって世界で一番憎たらしい存在。過去に心を殺された悪魔であり、二度と会いたくなかった人物。そんな存在が同じ住居区画にいる事で先行きに不安を感じていく。
ちなみにタワマン最上階を一括購入したいたのが孔美子。
潰される過去の苦いトラウマ…
同じく住居区画でありながら、幸いにも孔美子の娘と杏の娘は別々の幼稚園。なるべく関わらずに生活ができるはずと想定していた明日海。
しかし、同じ住居区画なので顔も合わせる事もあり、両者の娘同士は仲良くなっていく。関わりたくないけど逃げるのも嫌…そう思い立った明日海は意を決して孔美子を向かい合う事を決意。
自分から声をかけて女学院時代に同じクラスであった原明日海だと打ち明けていく事へ。孔美子がどんな反応を示すのか恐怖と不安が交錯する中…あっけらかんとした態度で明日海に接してくる孔美子。
昔の関係はどこへやら…友達のように接してきた孔美子に戸惑いを隠せない明日海。
『わたしにしたこと…覚えてないの…』
小さく呟くとポカンとした表情で『なんのこと?』と返していく孔美子。まさかの返答に失意のどん底へ落とされていく明日海。
たったの一言で変わるママ友の世界…!?
自分にしてきた過去の行いをひとつ程度は謝ってくるとか…動揺を覚えるのではないかと、淡い期待を持っていた明日海であったが『憶えていない』と言った軽すぎる返しに心が乱れていく明日海。
そんな中、子どもたちの間でとちょっとした確執が…。
明日海の娘である杏はママに言われたから孔美子の娘である「陽美妃(ひびき)」とは遊ばないと伝えていく。
すると孔美子が杏に『私と杏のママは昔からの友達。だから杏ちゃんも陽美妃と仲良くなれるはず』と伝えていく事へ。心がざわつきだす明日海。そして明日海はその場で過去に孔美子にいじめられ、不登校や転校した事を打ち明けていく。
馴れ馴れしい言葉を杏にかけた孔美子に怒りを見せていく明日海。再び場の空気を悪くしてしまい孤立していく事へ。
おわりのはじまりが訪れる…!?
地位も名誉もあり、ママ友カースト頂点に君臨する孔美子に反抗的な態度を取ってしまった明日海。翌日から今まで仲の良かったママ友の態度が一変。簡単に言ってしまえば仲間外れである。
この状況に過去を思い出していく明日海。おわりの始まりを直感で感じ取っていく。
そんな中、唯一明日海に理解を示してくれるママ友・丸山に相談をしていくとママ友達のバースデーパーティーに一緒に参加して誤解を解こうと誘われる事へ。
向かい風の状況かと思いきや、理解を示してくれるママ友も居て少しだけ心が救われていく明日海。
しかし、子供達の間で仲間外れが起きていく。アレルギー体質で皆と同じ物が食べられない杏。周りがケーキを食べる中、杏だけはアレルギー物質を含まないクッキーを与えられる。
惨めな思いを感じていく杏は周りの子供が食べていたケーキに無理やりかじりついていく…。一方、トイレに立ち杏から目を離していた明日海。『杏ちゃんが大変!』といった言葉を聞いて動揺を見せていく…。
漫画「おちたらおわり」感想
私自身、ママ友カースト的な輪の中に入った事がないので実情はわからないのですが、そんな私でも読んでいてヒリヒリした気持ちを味わってしまう気持ちが揺さぶられる漫画。
まさにママ友地獄と過去のトラウマ地獄…。
明日海も感情的になってしまいがちな部分はありますが、やはり母親として子供を想うからこそだと言うのが伝わってきます。そしてラスボス的存在でもある孔美子の『遊び』はまだ始まってすらいない状況。
恐らく、ここから明日海は孔美子の毒牙にかかっていくんでしょうが絶対に負けないで欲しい!個人的には孔美子にマウント取って一泡吹かせて欲しいですね!
ママ友カーストと過去の因縁を実力派が描く注目作品。紹介時点では電子書籍ストア『まんが王国』にて取扱&先行配信作品となっています。興味が出た人は是非☆彡
おちたらおわり
念願かなって、新築のタワーマンションに引っ越してきた主婦の明日海(あすみ)。娘の杏(あん)を通して、4人のママ友ができるが…?憧れのタワマンを舞台に繰り広げられるママ友同士の過酷な人間模様を「ライフ」のすえのぶけいこが強い筆致で描く!!
※漫画「おちたらおわり」は「まんが王国」にて先行配信中!
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