先生、あたし誰にも言いません【3巻ネタバレ】闇を抱える女子高生の人間ドラマ終幕へ!

先生、あたし誰にも言いません(3巻)

藤緒あい先生が描く作品『先生、あたし誰にも言いません』最新刊で完結巻となる第3巻が登場。今回で心や家庭環境に闇を抱える女子高生の人間ドラマに決着がついていきます。

軽率な気持ちで闇を抱える女子高生・寄原に手を出してしまった教師のキヨ。

彼女が抱える家庭の問題に気づいたキヨは救い出す事ができるのか…。『大人には本当の事を言って欲しい』この一言から全てが動き出していきます。

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先生、あたし誰にも言いません

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先生、あたし誰にも言いません(2巻)

先生、あたし誰にも言いません【3巻ネタバレ】

9話ネタバレ

清野正広先生こと通称キヨに恋心を抱く生徒・理央は教頭先生に寄原がキヨにいやらしい事をされていると告発。2人の関係を知る事になっていきます。一方で教頭先生はキヨから寄原は父親に性的虐待を受けている可能性があると相談を受けていました。

生徒と教師の言い分にどちらの件も必ず寄原を救ってみせると決意していく教頭。

教頭はまず寄原を呼び出して真相を確かめていきます。まずはキヨから相談された父親との件。彼女は父親から虐待を受けている件を否定。教室から去っていこうとします。

教頭は彼女を呼び止め、続いてキヨから性的行為をされた事はないか確認していきます。こちらも寄原は否定。

その後、キヨ、寄原、寄原ママの三者面談がスタート。滞りなく三者面談が終わろうとした時、キヨは寄原ママを引き止めていきます。父親との関係について訪ねようと思ったのでしょうがタイミング良く、寄原ママの携帯に連絡が…。

おばあちゃんが怪我をした模様で病院へ搬送。寄原ママは急いで病院へ向かう事へ。

教室で2人きりになったキヨと寄原。
ここで寄原は教頭から自分達の間に何かがあると疑っている事をキヨに伝えていく寄原。自分の不甲斐なさに落胆の表情を見せるキヨ。9話の最後では寄原パパが遂に登場。

10話ネタバレ

理央は友人と学校帰りに遊ぶ中、自分の父親が若い女性とホテルに入っていく現場を目撃。ついでにホテル前で若いサラリーマンにナンパされる理央。全てが馬鹿らしくなった理央はナンパリーマンとホテルへ。

一方、学校では教頭とキヨが寄原の件で相談。取り敢えず教頭が寄原宅に伺ってみる事で決着していきます。

そんな中、キヨ宛に警察から連絡。
理央が警察に補導されていました。理央を自宅に送る途中で理央から告白されるキヨ。同時に『愛』とは何なのか問われていくキヨ。キヨは自身も愛を論じれるほど出来た大人ではない事を伝えていくと、理央が寄原にシンクロしていく事へ。

『大人に正しい事を言って欲しいなんて思った事はない、本当の事を言ってほしいだけ』

結局、理央の告白への返事はせず、また理央も聞かずに立ち去っていく事へ。

一方、寄原宅には父親が帰宅。母親の帰宅は明日なので父親と2人きりの夜が始まります。そんな中、寄原宅のインターホンが鳴ります。尋ねてきたのはキヨ。

彼は寄原パパを前にして娘に手を出した事を打ち明けていきます。

11話ネタバレ

『人の間違いを責められるほど正しいやつじゃないから、自分のことを話しにきた』と伝えていくキヨ。

キヨが寄原に手を出した当時の本当の気持ちを父親に伝えていきます。寄原パパはキヨの胸ぐらを掴んで押し倒していきます。怒りを露わにする寄原パパ。

キヨが続けていきます。

『自分のこと隠してると誰も助けてやれないって思うから』

キヨの本心を後ろで聞いていた寄原が涙を浮かべながら口を開いていきます。それは自身の口から父親に虐待されている事実でした。泣く寄原を抱きしめて安心させていくキヨ。

一方、保身しようとする父親。
ここで遅れてやってきた教頭が仲裁。寄原を1日預かると伝えて自分の家に引き連れていきます。明日、寄原ママを交えて改めて話しの続きをしましょうと伝えて…。

教頭宅では父親が手を出してきた過程。今まで自分の内に隠していた本心を打ち明けていく寄原。自分が本当の事を打ち明ければ全てが壊れてしまうと思っていたから、父親に受けていた虐待を打ち明ける事が出来なかったと語る寄原。

また寄原がキヨを誘った理由も明かされていきます。

家で何か起こったと心配した寄原ママが娘に連絡。教頭が事情を説明して今日中に自宅へ戻ると伝えられたので教頭、寄原、キヨは寄原の自宅に戻っていきます。

ここで目を疑う光景が…。寄原宅が炎上していたのです。

最終話

最終話はその後。寄原達は大学生。
寄原は母親と2人でアパート暮らしをしていました。ちなみに理央はビッチ化が進んでいました(笑)

寄原パパは生存。
母親と共に生活。寄原パパが拗れた原因は母親にあるのですが、ここで初めて寄原パパが自身の母親に本心を打ち明けていきます。

寄原とキヨが対面。
近況を打ち明けていきます。キヨは教師を辞めてカウンセラーを目指すことへ。寄原はカウンセリングに通いつつ、笑顔を戻ってきた印象。寄原はキヨに感謝の言葉を伝えていきます。

最後は大学の講義で愛を力説する授業を受ける理央。そこで語られた『愛』について納得して『あたしがずっと誰かに言ってほしったことだと』漏らして幕閉じとなります。

先生、あたし誰にも言いません【3巻の感想】

先生、あたし誰にも言いません(3巻)

誰にでも起こり得る『普通の中にある闇』を切り取って描かれた作品。刺さる人には本当に刺さる作品であるが好き嫌いが分かれるタイプの作品でもあると思う。

個人的に理央はわかる。
好きな人が別の人を見ていると意地悪したくなる気持ちとか…。父親の援交現場を目撃したら…そりゃ、なんか向かいどころのない気持ちが出てくるであろう部分も何となくわかる。

経験がない事もあってヒロインである寄原の気持ちなどは感情移入が難しかった。同時に自身の学生時代に『大人には本当の事を言って欲しい』などと思った事は微塵もない(笑)

嘘だらけの世界で嫌気がさすのもわかるが、綺麗事ばかりで生きていけるほど人生は甘くない。色々と考えさせられる漫画であり、奥深い作品。1回サラ〜っと読んだだけでは理解が難しいので、時間のある時、もう一度1巻から読んでみようと思う。

興味が出た人は是非、チェックしてみてください☆彡


先生、あたし誰にも言いません

先生、あたし誰にも言いません

原作・著者藤緒あい
価格576円(税込)

“特別いいこと”が一つもない人生を送ってきた女子高教師・清野正広。彼の平穏な日常は、ある女生徒のせいで大きく変わりはじめる…。教師と生徒。この恋は純愛か、犯罪か。大人と子供の恋愛の境界線を描く、禁断のラブストーリー。

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