感動あり!正統派サッカー漫画「振り向くな君は」内容やネタバレ感想

振り向くな君は

安田剛士先生の人気サッカー漫画である『DAYS』の前身作と言われる「振り向くな君は」を全4巻読んだのでレビュー。正直サッカー漫画は『キャプテン翼』『シュート』『かっとび一斗』『オフサイド』などを読んでお腹一杯ではあったが「振り向くな君は」は久しぶりにサッカー漫画を読んで心が震えた作品であった。

主人公は喘息持ちで高校生まで試合経験のなかった成神蹴治(なるかみしゅうじ)、そして相棒でもある犬童(いんどう)かおるの2人だ。

過保護な蹴治の姉である、なっちゃんは最初、蹴治のサッカーを認めていなかったがプレイしている蹴治の笑顔や隠れて特訓をしていたことなどを知り、高校で蹴治がサッカーをすることを許すことに。ここから蹴治の熱い…熱いサッカー生活が始まっていく!

正直、もっと読みたいと思わしてくれたサッカー漫画。どうやら打ち切りのような形で幕を閉じた作品のようだが内容は素晴らしい正統派サッカー漫画だ。

漫画「振り向くな君は」ネタバレ

内容も濃く登場人物も多いのでこの漫画のポイントを解説していきたいと思う。サッカー漫画好きならきっと好きになれる作品。全4巻と読みやすいのも魅力の一つだ。

超絶ファンタジーなサッカー漫画ではなく正統派

多くのサッカー漫画では現実的に厳しいと思えるような技術を使うサッカー漫画が多い。しかし「振り向くな君は」はそんなファンタジーな技術がまったくない。リアルなのだ。

そして、主人公だからといって超絶にサッカーが上手いわけでもない。喘息といったハンデを持ちながらも一生懸命にサッカーを楽しむ姿は心揺さぶられるモノがある。

また、サッカー漫画と言えばエースストライカーに焦点が当たる場合も多いが各ポジションのキャラもしっかりと解説して光を当ててくれている。読みやすく解説もしっかりしているのでサッカー漫画入門用にもピッタリなのだ。

登場キャラクターが魅力的

メインキャストである蹴治、犬童はもちろんだが、チームメイトも凡人ながら個性的なキャラクターが多い。皆、サッカーが大好きで熱い想いを持ってプレイしていることが漫画から伝わってくる。

唯一、この漫画で人並み外れた技術を持っているプレイヤーが「黒夜光(くろやひかる)」だ。並外れた視野の広さと個人的技術も高いプレイヤー。2巻で黒夜率いる仁多花(にたか)高校と練習試合をする事になるのだが結果は惨敗。しかし、黒夜は蹴治・犬童の2人をライバルと認める。

惜しくも蹴治が所属する桜高と仁多花高の再戦は漫画上で実現することはなかったがワクワクする試合運びになることは容易にわかる漫画である。本当、せめて仁多花との再戦まで読ませてもらいたかった…(笑)

単純に感動する

各人物達のサッカーにかける熱い想いが凄く伝わってくる作品。何度も心が震える部分があった。そして仁多花高校の監督である色無監督は一生懸命サッカーに打ち込む者を笑う人間が許させない人。非常に良いスパイスで味を出してくれる名監督ではないだろうか。

2巻で仁多花高校の1年が蹴治達のボロボロなジャージを見て笑うシーンがある。それを聞いていた色無監督は笑った者をグラウンドから追い出し「サッカーをやる資格がない」と言い切る。何気ないシーンではあるが個人的に痺れたシーンだ。

青春をサッカーにかける熱い男達の物語は何回読んでも感動を与えてくれることは必死!

リアル嗜好なサッカー漫画を求めるなら是非!

振り向くな君は

誰か1人のプレイヤーを物凄く贔屓にしたり、突出したプレイというのがない。本当にリアル寄りなサッカー漫画。故にサッカーをしてきた人なら漫画の熱さ、サッカーを通して成長していく過程が非常に満喫できる作品になっている。

現実的に「無理だろぉぉぉ」的な必殺技オンパレードのサッカー漫画が多い中、「振り向くな君は」は地に足つけたサッカー漫画と言える。

サッカーにかけていた熱を再び呼び起こしてくれる漫画でもある。全4巻と完結までも短く読みやすいので興味が出た方は是非、読んでみて欲しい!

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