マウントガールズアンソロジー【ネタバレ】イキるマウント女子が実はめっちゃ良い奴だった!?

マウントガールアンソロジー

漫画「マウントガールズアンソロジー~私とあの子、どっちが上?~」をご紹介!

この作品はマウントで溢れる女子の世界を赤裸々に描くヒューマンドラマ作品。合本版と分冊版があり、合本版は全3話が収録。分冊版は各1話ずつを切り取った配信となっています。

収録作品は『優劣の檻』『マイ・ドーナツホールズ』『私の方がいい女!』読切の短編3作品で構成。各エピソードは別の漫画家さんが担当しており、三者三様の物語や描写を楽しめる内容に仕上がっています!

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マウントガールズアンソロジー【ネタバレ】

マウントガールアンソロジー

優劣の檻

甘崎水菓先生の描くエピソード。
主な登場人物は佐山、美園の二人。美園はマウントガールで事あるごとに佐山へ絡んでマウント発言を連発。

一方、我が道を佐山は美園のマウント発言をマウントと理解できず波風立てずに対応。冒頭からパーソナルカラーの話題で佐山にマウントを取っていく美園。

佐山はイエベ。美園はブルベ。
ブルベースのパーソナルカラーは貴重なので自虐風の自慢を取り入れて佐山へマウントの連続。しかし、当の佐山はおしゃれにも疎いので美園の話など右から左へ流れていく。

『どうしたのじゃないですよ!めっちゃマウント取られてたじゃないですか!』

同僚達も美園の美容マウントにはこりごり。ナメられている事を伝えると同時に同僚達は人数合わせとして佐山を合コンへ誘っていく事へ。

始業前にメイク直しへ美園から誘われる佐山。

ここでも当然、美園の美容マウントが炸裂。しかし、彼女の背景を理解する佐山。美園に対して「大丈夫だよ」の一言。佐山からの上から目線で機嫌を悪くしていく美園であった。

『ちょっ…これ見て下さいよ…やばいっすよ』

オフィスに戻ると合コンに誘ってきた同僚3人がある写真を見て笑っていた。それは学生時代の美園の卒アル写真。

学生時代の美園は今と雲泥の差があるほど…イケてないキャラであった。同僚3人はその写真を利用して美園に意地悪しようと企むが…。

『それは流石にやりすぎじゃない?』

真っ当な考えを持つ佐山。
その後、同僚3人の醜い心が明かされていく。佐山の味方を気取る同僚3人だがその実情は佐山の事を「合コンに必要な引き立て役」程度にしか思っていなかった。

そんな3人の陰口を影で聞いていた美園。

『佐山さん…顔…貸してもらえます?』

美園はメイク道具を出して佐山のメイクを開始。同時に佐山に抱いてた本心をカミングアウトしていく。佐山からかけられる言葉に心が満たされていく美園。

そして美園は「引き立て役」であるはずの佐山をメイクでキラキラ女子に変貌。ベースが良いのでガチメイクをすると同僚3人よりも圧倒的な美女に変身していく佐山であった。

合コンで男性の視線は佐山へ釘付け。逆に同僚3人が佐山の引き立て役になる状況へ!

マイ・ドーナツホールズ

街頭ディスプレイに流れる中野灯璃(なかの あかり)といったアイドル。それは9年前の映像。その映像を見る二人の男女。

栗橋と中野光璃(なかの ひかり)である。
灯璃と光璃は双子。しかし、外見は似ても似つかない双子であった。

そんな中、家賃滞納をして追い出された灯璃が光璃を頼って現れる。灯璃は今や過去の栄光にすがる落ちたアイドル状態。

灯璃が居候する中、彼女はマッチングアプリから光璃の同僚である栗橋を発見。週末に会う約束までしていた。

ちなみに光璃は栗橋に好意を抱いていた。

双子の妹から姉へ酷いマウント発言などあって姉妹で喧嘩。そして週末になると会社の同期グループのチャットである情報を知る。

『やっぱアイドル顔…好きなんだね栗橋さん』

実は栗橋…アイドルには疎いと光璃に伝えていたが…大学時代はドルオタであり厄介なファンで有名だった。

栗橋が灯璃に近づいたのは何か裏背景があるのでは…。嫌な胸騒ぎがして自然と灯璃を探していく光璃。

『あんなクソ妹…痛い目見ればって思ってたのに…』

二人を見つけて栗橋に直球で追求。
彼は大学時代に中野灯璃の大ファンであった。しかし、彼女はファンを裏切り、男を作ってすぐに当時は脱退。

栗橋は未だに灯璃に対して恨みや憎しみを持っていた。灯璃も報いを受けようとするが光璃が身を挺して灯璃を守っていく。

その後、二人は心にできた穴を埋めるように互いに懺悔。深い溝のあった双子の関係が少しだけ修復されようとしていく。

私の方がいい女!

アン・ミツコ先生が描くエピソード。
主人公である沙織は女子会。皆、旦那の話題で盛り上がっていく。

沙織の旦那はいわゆるハイスペ男性。

そんな中、伝説のサークルクラッシャーといった異名を持つ小池愛美が女子会に混ざってくる事へ。彼女はあざとさと類まれなるコミュ力で男の心を奪う女。

現在は愛美も結婚して専業主婦であったがあざとさやコミュ力は相変わらず。

彼女は沙織の旦那に挨拶をしたいから遊びに行かせてほしいと懇願。しかし、嫌な予感のした沙織は愛美を拒絶。

『サオ…一晩泊めて…』

自宅に戻るとインターホン。なんと愛美が家まで押しかけてきて泊めて欲しいと懇願していく。

愛美が入ってくるや否や、今までと対応の違う沙織の旦那。

『次はうちの家庭を潰しに…!?』

愛美が自分の家庭を壊しに来たと感じてしまう沙織であった。彼女の生活を見ても夫である翔平を狙っている事は明白。

苛立ちと共に愛美に鼻の下を伸ばす翔平にも怒りがこみ上げて夫婦喧嘩になる二人。

そんな中、愛美は翔平を呼び出していく。一応、沙織にも翔平を借りる事を連絡。そしてバーで二人きりにて合流。

『翔平さんと一緒だなんて夢みたい…』

あざとさMAXで翔平に接近していく愛美。飲酒後はホテル街へ移動する二人。そこで翔平を叫ぶ声が聞こえてくる。

『彩華?』

現れたのは沙織ではなく彩華といった女性。実は翔平…彩華といった女性とも浮気をしていた。

『ありがと~証拠は撮らせてもらったから』

その直後…沙織も登場。
浮気をしていた翔平に平手打ちと同時に翔平、彩華に対して慰謝料請求をきっちり請求すると一喝。

実は愛美は翔平が様々な女性と浮気している事実を知っていた。友人である沙織を守る為に一芝居打って彼の本性を暴露する算段であった。

『半端なことしてもイイ子ちゃんのあんたは絶対泣き寝入りすると思ったから…次は幸せになってよね』

やり方はギリギリであるが実は友達想いの良い女であった愛美。こうしてこのエピソードは幕を閉じていく。

マウントガールズアンソロジー【感想】

マウントガールアンソロジー

普通に面白かった!
従来ならマウントを取ってくる女性を最終的にギャフンと言わせるストーリーが多かったと思うが、この「マウントガールアンソロジー」は最初、超絶マウントな嫌な女かと思わせておいて実は同僚や家族、友人想いの良い女性だったというお話。

まさに手のひら返しといった言葉がよく似合う作品である。

収録されている3作品とも面白かったが個人的に一番を決めるなら『優劣の檻』が最も心を揺さぶられたエピソードだった。

序盤の美園たるや…まさに女性が大嫌いな女そのものである。しかし、彼女は努力の末の美容マウントであり、満たさない心をマウントで埋めようとしていた女性。

決して心が汚く醜い訳でもなく弱者の気持ちを理解しているからこその彼女の行動は感動モノであった。

マウントガールが実はめっちゃ良い奴!といった奇をてらうストーリーが魅力の3作品が収録。面白いので是非、チェックしてみてくださいね。

単体エピソードだけ読みたい場合は各話を切り取った分冊版があるのでそちらをチェックしてみてくださいね!

この漫画は電子書籍ストア「BookLive」にて配信されています。


マウントガールアンソロジー

マウントガールズアンソロジー~私とあの子、どっちが上?~

原作・著者甘崎水菓 / オズ / アン・ミツコ / エトワール編集部
価格合本版:550円(税込)分冊版:220円(税込)

女子の世界はマウントであふれてる。ワーママVS専業主婦、イエベVSブルベ、不美人VS美人…目の前にすると心が波立つ「あの子」とのバトル! 読めばモヤモヤがスッキリする、心のデトックス・アンソロジー! 『優劣の檻』『マイ・ドーナツホールズ』『私の方がいい女!』の3編を収録。

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