見える子ちゃんの新刊。なんとなく二桁到達のような気がしていたが、まだ8巻だった。
見える子ちゃん【8巻】あらすじ
一条みちるというキャラクターを主軸にした篇が前巻から続いていくのだが、ちょっとしたアクシデントで、みこが病院に入院する事態になる。別に病気でも怪我でもないのだが、誤解とすれ違いの結果としてそうなってしまったのである。
病院というのはオカルト的な分脈においてそういうのがよく出る場所であるので、今巻はそのへんが主に取り上げられる。
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見える子ちゃん【8巻】ネタバレ
まず巻頭、前巻からの続きで、ユリア(みこの友達の霊能力少女)がみちるに詰められている。ユリアはみちるがみこについて探っているのを「霊能者だと気が付いて、それに関心を示しているのだろうか」と思っているのだが、読者視点から見ると多分違う。みちるはみこに好意的関心があるだけである。多分。みちるはユリアの能力では化け物には見えないが、やっぱりどこかおかしいところがある、くらいのことまではユリアも気が付いている。
で、みちるはかなりハードなストーカー気質なので、家に勝手に上がり込んで、みこの好物のプリンを勝手に家に置いて行ったりする。みこはまだみちるがそういう性質の女だと言うことまでは理解していない。
さて、みこは相変わらずみちるの顔が分からないので、親しみのアプローチにも気付くことができず、それを振り払おうとして車にはねられそうになった。実際にははねられはしないのだが、大げさに友人たちに心配され、結局病院に行くことになる。病院では幽霊たちの声が騒がしくて(みこにしか聞こえんのだけど)、医者とうまく意思疎通が図れず、結果、検査やらなんやらのために入院するはめになってしまった。
病院の中でケータイで話していたら、「ケータイ やめて」と声をかけられた。ここはケータイOKの場所なんだけど……と思って声の主を見たら化け物だった。なので知らんぷりをするみこである。が、そこで一人の少女に声をかけられる。おねえちゃん、今のが「見える」んだ、と。
みこは「自分以外の見える子か」と思う。しかし残り文字数も少ないのでネタを明かしてしまうと、実はこの子も幽霊である。みこと同室の患者、ボケた老人なのだが、その娘で、既に故人。父が寿命を迎えそうなので、それをずっとこの病院で待っているらしい。
みこが退院する前の晩、その老人は死んだ。死んだあと、人間の姿のままの幽霊になって、みこの前に現れ、みこの眼には化け物にしか見えない「何者か」に導かれ、娘も一緒に、旅立っていったのだった。
みこは(当たり前だが)無事に退院する。ちなみに、病院にいたときロムが現れ、「この病院は怪異が多いので調査している」みたいなことを言われる。みこはロムにみちるのことを相談するのだが、「写真を見ただけでは」ロムにも人間に見える、とのことである。やはりみちるについては謎が多いようだ。といったようなわけで、次巻へ。
見える子ちゃん【8巻】感想
この作品、ずっとオカルトを扱ってるわけだけど、人間の死霊であることが明確な霊が、それも人間の姿のままで現れるのって初めてじゃなかっただろうか。
みこはロムと話をしたときにちょっとだけ、「自分も霊能者として生きていくべきじゃないだろうか」みたいなことを考え始める。だが、ロムには止められる。君は訓練を受けていないし、それに商売敵になられたら困るから、とのことである。
前にも言ったが、オカルト漫画というのはそう珍しいものではない。普遍的というに近いジャンルである。だがそうした中でも、この作品は一味、ちょっとキレるものを持っていると思う。
見える子ちゃん
ある日突然、普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった「みこ」。彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく…精一杯シカトしつづける事に。怖いようで怖くない、新感覚ホラーコメディ!
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✅ 見える子ちゃん【9巻ネタバレ】ギャグ色強めで原点回帰…重要人物の真相も明かされる!?
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