表紙がもう既になんだか禍々しい『見える子ちゃん』七巻。七巻も続く漫画だとは正直当初思っていなかった。
見える子ちゃん【7巻】あらすじ

簡単に言うと、神社篇は綺麗さっぱり終わり、新篇スタートである。
一条みちるという新キャラクターが出てくる。女の子……なのだと思うが、みこには人間の姿に見えない。化け物に見えている。だが、本人はいちおう人間の自我を持った人間っぽい存在で、何より、ちゃんと社会生活を営んでいる。モデルをやっているそうである(美少女)。
一般人にはただの美少女に見えている。でも霊感がある人間が見ると、霊感の程度に応じて異常な姿に見える。本人には、自分が霊的に異常な存在だという自覚はないらしい。
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見える子ちゃん【7巻】ネタバレ

まずは神社篇の話から。えーと、ゴッドマザーの師匠の人だが、死してなおいろいろと頑張っていたらしい。
師匠の人とゴッドマザーとロムと、ついでにみこの活躍により、神社の主的な何かは調伏される。なんか、「助けを求める少女」だったらしい。何百年か、あるいは千年以上か、それくらい昔の、死霊。もとが何だったのかは結局分からない。
ロムはいろいろ調べているらしいのだが、記録とかほとんど残っていない(歴史の記録のこと)から分からないんだそうである。師匠は成仏した。ゴッドマザーもロムもみこも無事に下山し、日常へと回帰することになる。
で、新篇スタートである。学校の廊下を歩いていたら、いつものようになんか化け物的なものがいたのだが、みこにとって化け物は「見える」だけで、触ることはできないはずだから、突き進んだところ衝突した。相手は「実体を持った存在」だったのである。
みこには化け物にしか見えない(努力しても人間としての素顔を見ることができない。触手がたくさんある怪物に見えている)のだが、みこの友達からは、前述のようにただの美少女に見える。表紙の女の子がそれである。
あとで分かるが、人間に擬態しているクトゥルーの邪神とかでは(多分)なく、本人には人類の一員としての自我がちゃんとある。
みこが自分に対しておかしな態度を取るのをおかしいなあと思っているが、みこのことを気に入っている。恋愛感情に近いような、そんな雰囲気を匂わせている。本当に人間なのかどうかはまだ明瞭ではないが、少なくとも本人は自分を人間だと思っているし、霊能力者が自分を見ると化け物に見えるなんてことをまったく知らないし予測もしていないのである。
みこは、知恵がついたし経験と人脈もあるので、ゴッドマザーかロムに相談してみよう、と思い立つ(進歩したなあ)。
だがロムの連絡先はそもそも知らなかった。ゴッドマザーは遠くに出かけていたので会えなかった。今巻のうちには会えないままである。で、みちるはみこの友達の霊能力少女に突撃する。霊能力少女もみちるが異常な存在だと分かって怯えているのだが、みちるはみこの家を教えてもらいたいだけである。
しかし、いきなり自宅である。割とストーカー気質っぽい感じがある。というわけで続く。
見える子ちゃん【7巻】感想

正直、個人的には好きだがあまり評判はよくなかった感のある神社篇がばっさり巻き、シリアスなオカルト路線ではなくギャグ&不条理の流れに立ち戻ったようである。ただし、「人間としての自我を持った化け物」あるいは「化け物にしか見えないが実際には人間である人物」という新機軸を引っ提げて。
個人的にはこの流れも悪くないと思う。みちるというキャラクターがこの先どういう具合に掘り下げられていくのか、割と楽しみにしている。他にもいくつか伏線らしきものはあるが、全部に言及しても不発に終わるものが多かったりするので、今巻はこのへんで。

見える子ちゃん
ある日突然、普通の人には見えない異形な存在が見えるようになってしまった「みこ」。彼女は彼らから逃げるでもなく、立ち向かうでもなく…精一杯シカトしつづける事に。怖いようで怖くない、新感覚ホラーコメディ!
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