魔法少女×ギャグ!「間違った子を魔法少女にしてしまった」漫画1巻の内容やネタバレ感想

間違った子を魔法少女にしてしまった
間違った子を魔法少女にしてしまった
作品名:間違った子を魔法少女にしてしまった(1)
作者・著者:双竜
出版社:新潮社
ジャンル:青年漫画

漫画「間違った子を魔法少女にしてしまった」あらすじ

表紙を一見していただければお分かりの通りなのだが、この子が魔法少女になる話である。お分かりいただけるだろうか。つまり文字通り、魔法少女を選ぶ立場を担う不思議生物が、間違った子を魔法少女にしてしまったのである。

ちなみに彼女の名は真風羽華代(まじば かよ)。不思議生物のほうは「ミュ」と名乗っている。華代はいわゆる不良少女であり、凶暴で乱暴な性格だ。

アタスンモとかいう邪悪な悪魔のような存在が敵で、本来、魔法少女に変身して戦わないと倒せない相手であるという設定のはずなのであるが、華代は謎の力技でアタスンモを片っ端から素手でなぎ倒していく。

そんなこんなをしている間に、華代はもう一人の魔法少女に出会い……というのが、1巻のあらすじ。

漫画「間違った子を魔法少女にしてしまった」ネタバレ感想

率直な感想を書くと、いまいちどこを目指しているんだか分からない作品である。

華代は普通にしていれば結構可愛い。魔法少女に変身する際に服が脱げる演出(いわゆるお約束というやつだ)を恥ずかしがったりもする。何より、超気合いの入った縦ロールである。性格的には暴力の権化であって、オシャレに気を使うタイプとも思えないのだが、超気合いの入った縦ロールである。趣味なのか何なのか。よく分からない。

なんだが、華代の可愛さで売っているという雰囲気は今一つ感じ取れない。

華代はヘビースモーカーである。不良だから煙草を吸っている、とかいうそういうファッション的な喫煙ではなく、明らかにかなり重い慢性ニコチン中毒者であり、ヤニが切れるとイライラし始める。で、鼻から煙を吹く。黙っていれば美少女なんだけど、まったくもって台無しである。

ギャグ漫画であるのは分かる。
表紙からしてもうギャグなのだから当たり前だ。しかし、正直なところ、「華代がキレる→モンスターを殴り殺す」というパターンの繰り返しで、ギャグとして高度なネタはあんまり……いや、なくもない。

雅二戸霊(まさにど れい)というキャラクターがいる。不良少年である。リーゼント頭の、1990年代風の不良だ。不良同士ではあるが華代とは(おそらく魔法少女であるという点を差っ引いても)力関係でまったくかなわず、目の前で化け物を惨殺されたのを見て(ついでに自分も撲殺されそうになって)華代の舎弟になる。まさに奴隷である。

ところで霊であるが、実はリーゼントではない。バイトに行くからついてこい、といって、ミュを連れて行くのだが、「その頭でバイトするのかミュ?」と言われ、なんとリーゼントを外す。カツラなのである。リーゼントをやめたらなんと割と普通にイケてる少年になる。「そんなカツラやめたらいいのに」と言われても、本人はこだわりをもってリーゼントをやっているらしく、やめない。さすがにこのシーンはちょっと驚いた。予想しない角度からの切り込みであった。もしかしたら華代の頭もウイッグなのだろうか?どうでもよいが。

なお、ミュも不思議生物の姿をしているが、実は変身能力があり、どれが本当の姿なのかは分からないが、人間形態をとることもできる。こっちも無駄に美形である。華代の前で変身するわけではないが。

さて、最後に出てくるもう一人の魔法少女、秀斎奈子(しゅうさい なこ)。

華代を魔物かなんかの仲間だと勘違いして攻撃してくる。ただの人間の霊がそれをかばおうとして前に出るのだが(男気はリーゼント相応のものがある霊である)、華代はそれを助ける。「ダチに手を出す奴は許さねえ」とか言い出す。友達だと思っているらしい。華代は内面的にも結構可愛いところがあるのである。コーヒー一本で懐柔されるくらいチョロいし。

で、華代と奈子の決着はつかないまま、次巻に続く、となる。

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