邪魔者ヤエ子を排除!「美醜(びしゅう)の大地」第8話の内容やネタバレ感想

美醜の大地・分冊版(6)

第7話で女学校時代の知人である桐谷ヤエ子と出会うハナ。自分(ハナ)が生きていることを知った彼女が邪魔になると判断。ハナはヤエ子に手を下そうとする。

美醜の大地(7)

第8話はヤエ子を地獄に陥れる過程が描かれる。意外に下衆い女であったヤエ子。自業自得といった感じの内容になっている。


美醜の大地

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漫画「美醜(びしゅう)の大地」第8話のネタバレ

8話ではヤエ子にスポットが当たる。最初はヤエ子が女学校だった時の回想シーンから。

ヤエ子は自分さえ幸せであれば他人は関係ないといった考えの人間であった。女学校時代も余計な揉め事や諍いには極力近づかないようにしていた。ハナとの接点もほとんどなかったヤエ子。

そんな彼女は父親が怪我をしてしまい仕事が出来ない状態となり学校を辞めることに。

その後は水産加工工場で働いていた。
あるブティックで洋服を見ていると女学校時代の友達である志乃が現れる。悪気があったわけではないが志乃はヤエ子の癇に障る発言をする。徐々に心が闇に染まっていくヤエ子。

志乃と別れた帰り道。ある男性とぶつかる。男性は財布を落とす。ヤエ子は財布の中を見ると目も眩むような大金が入っていた。警察に届けることも一時は考えたがヤエ子のとった行動は自分の好きな洋服を買い漁り、お金を自由に使うことだった。

味を占めたヤエ子。その後、空巣を狙い金品を窃盗するようになる。その頃に婚約者とも街で知り合いになったようだ。

そして場面は現在へ。
カフェへ一人のお婆さんが来店。高価な翡翠の腕輪をつけており、ネックレスも持っているようだ。そんな話しを盗み聞いたヤエ子。一瞬だが顔つきが変わる。それを見逃さないハナ。

一度、場面は絢子や月刊道民の編集者である綿貫へ。

相変わらず絢子は婚約者である清次郎を甚振っている。また敏恵とも頻繁に会っている。綿貫はハナが制裁を加えた人間へ連絡をして状況を確認している。そして事態の深刻さを痛感すると共にハナの復讐を止めようと考える。

場面はヤエ子へ戻る。
カフェにいた翡翠の宝石を持っているお婆さんを尾行して家を突き止め、翡翠の首飾りを窃盗するのだ。

ヤエ子は再びブティックへ。
ホテルで会食があるようで新しいドレスを物色しに来ていた。豪華な会食に釣り合うドレスを見つけ注文。背後からハナが現れてドレスに合うアクセサリーのアドバイスをする。

ヤエ子が婚約者のいる会食場へ新調したドレスと窃盗した翡翠の首飾りをつけて登場する。

しかし、その会場には翡翠の首飾りの持ち主であるお婆さんが警察を引き連れて現れる。ヤエ子が身につけている翡翠のネックレスはお婆さんの物と断定され、ヤエ子は窃盗容疑で逮捕されることに。

一夜にして全てを失うヤエ子だった。

刑務所での描写。
どうやらヤエ子は独房で首吊りをして自殺を図る。そしてハナの整形手術をした闇医者の元へ敏江が現れて8話は幕を閉じる。

漫画「美醜(びしゅう)の大地」第8話の感想

美醜の大地・分冊版(6)

8話はヤエ子へ復讐をする話がメインとなる。
女学校時代はほとんどハナと接点を持たなかったヤエ子だが復讐の鬼と化したハナと出会ったのが運の尽き。悪行を知られて始末される運命となる。

そして、ハナの最終目標である絢子への復讐に進歩なし。逆に絢子と敏恵が結託してハナに復讐をしようとしているのでハナの身が今後は危なくなってくるのかも。しかも闇医者のもとへ現れる敏恵の真意が気になる…崩れた顔を整形するのか、それともハナが闇医者の元で整形した情報を掴み居場所を聞きに来たのか…

何にせよ第9話で大きな展開が起こりそうな感じで幕を閉じた。

8話はゲームで言えばモブキャラを爽快に倒す感じだ。自分の手を汚すこともなく対象であるヤエ子を地獄に陥れる。本筋が絢子への復讐なので今回はサブストーリー的な位置づけにくる話になっている。

意外なクズキャラとして登場したヤエ子が最後は警察に捕まり全てを失うシーンはスカッとする一場面だ。


美醜の大地・分冊版(6)

美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~

原作・著者藤森治見
価格162円

いじめによって家族を奪われた女が別人に生まれ変わり、地獄の復讐に身を投じる!! 昭和20年、太平洋戦争が終わりかけていた時代、樺太(からふと)で生まれ育った少女・市村ハナは、醜い容姿のため女学校で凄惨ないじめを受けていた。いじめのリーダー格は大会社の令嬢・高嶋津絢子。彼女によって泥棒の濡れ衣を着せられたハナは、退学に追い込まれてしまい……!?