漫画「寄生列島」は当サイトでもご紹介した「生贄投票」を描いた江戸川エドガワ先生の新作漫画。花山島といった架空の島を舞台に忌々しい風習…そして島が発生源になっている感染症…これらが壮大なパニックを引き起こしていく作品。
主役兼ヒロインとなるのが千堂千尋(せんどうちひろ)といった女子高生。ある理由で花山島に移住する事になる千尋。
少しずつで島に違和感を感じ始めていきます。様々な出来事、人間と関わっていく中で逃げ出したい島だった花山島。しかし、島と戦う決意を見せていきます。
人間の汚い闇を照らしながら千尋は島の真実に辿り着き、無事に脱出する事が出来るのか注目の漫画が登場です☆
寄生列島【ネタバレ】
寄生列島・電子単行本では第1話~第8話が収録されています。見所やポイントを掻い摘んで内容をご紹介!
第1話は終わった家族と称されてヒロインである千尋が何故、花山島に移住したのか…そして島生活1ヶ月が経過しての状況が描かれていきます。
花山島への移住は両親の離婚が原因。母親についていく選択もありましたが、千尋が選んだのは父親との生活でした。父は花山島で診療所をオープン。
一方、学校での千尋はクラスメイトから一歩距離を置かれる存在になっていました。島の生活に慣れつつもどこか島に違和感を感じていた千尋。崩れた鳥居と神社。そして至る所にある立入禁止の看板。それ以上に気味悪さを感じていたのが島にある3つの塔でした。
突如巻き起こる島での殺人事件…!?
そんな中、父親に嫌味を言ってきた島民・中島といった男が惨殺される事件が発生。昨夜に千尋は中島の娘である莉子の面倒を見ていた矢先の出来事でした。
島の歴史始まって以来の人殺し事件。島の人間は皆、顔見知りで家族のような関係。島民は犯人探しを開始。始めに疑われていくのがよそ者である千尋と父親でした。
必死で否定しつつ、交番刑事がなんとか場を収めてくれて助かった今回。一致団結する島民達や状況に『この島…気持ちわるい…』といった感情を持っていく千尋。
一方、惨殺事件の犯人が早々に明かされていきます。中島の娘である莉子を一時的に保護した交番刑事。彼が殺されていきます。犯人は莉子。小学生の少女です。
理性を失っているかのような莉子。相手を殺し合わった後、牛乳を一気する莉子の目に蠢く虫が描かれていきます。
教え子を襲う担任教師!?
2話~3話では千尋の担任教師である島常(しまつね)がクローズアップ。顔色の悪かった千尋に声をかけて放課後、少し時間を頂戴と頼む島常。
彼は険しい道を抜けて海が綺麗に見える絶景ポイントへ千尋を連れていきます。綺麗な景色を見て疲れを癒そうぜ!的な元気を与えていく島常。島を好きになるように色々な魅力を伝えて、協力していくと語っていきます。
島常のおかげで凝り固まっていた気持ちが少しほぐされた千尋。
『お前の顔キレイだな』
突然、千尋に近づき、彼女を求めるような行動に出ていく島常。さすがに先生と生徒の関係で恋愛はしたくない千尋。やんわりと島常のアプローチを回避していきます。
しかし、突然豹変する島常。
千尋を押し倒して襲っていく事へ。その目には莉子と同じ虫が蠢いていました。必死で島常に抵抗して逃げ切る事に成功する千尋。しかし、島常は自宅まで押し寄せてきます。
『千尋さんはご在宅ですか?』
対応する父親。
明らかに様子がおかしい島常に警戒。やんわりと引き取るようお願いする突然、大声を出して千尋から暴力と暴言を受けたと明かしていきます。
事実を違う言葉を吐く島常に怒る千尋。表に出ていき、潔白を証明。島常から襲ってきた事を激白しますがクラスメイトの満島が島常を養護。嘘吐きは千尋だと罵っていきます。
娘を信じ、守る為、島常に少し痛い目を見せる父親。すると野次馬が暴動を起こしそうになっていきます。千尋と同じく父親も島を出る決意を固めていき、二人は船着き場へ。
しかし、家を同級生・満島に燃やされる事態。彼女の目にも蠢く虫が確認されていきます。
ヤバ過ぎる島の禊!?
4話~7話までは島の禊編と称して花山島の忌々しい風習が描かれていきます。
まずは国立感染症研究所の蜷川理一郎(にながわりいちろう)が登場。彼は本土で起きた連続殺人事件の犯人を検死解剖した結果、特殊な寄生虫を発見。犯人が事件を起こす前に訪れていた場所が花山島であり、島での類似の事件が発生している事から花山島に何かしら寄生虫の発生源があると睨んでいきます。
一方、島で千尋と父親は町内会長の息子である鴻島に匿ってもらう事へ。彼から島の禊について教えてもらう二人。
500年も前から続く風習で選ばれた女性である倖女(こうじょ)は厄災が続いた時に島の神に捧げられると説明。捧げものは倖女の処女と伝えられて千尋達は仰天していきます。
そして今年の倖女は千尋の同級生である奈々子といった女子高生。島の禊が始まる中、彼氏である寛太は禊を中止させる為に水面下で動いていきます。
鴻島は千尋達の為に脱出用の使える船がないか探しに行くと風習を固く守る島民のおじさん達に千尋達を匿っていることがバレて拘束。
一方、奈々子の禊が開始。
長老の望みを叶える事が倖女の務めと指示されて服を脱がされていきます。そんな中、彼女を救出する為に寛太が屋敷へ禊が行われる屋敷へ侵入。
奈々子を連れ出していきます。
寛太には協力者もいて、花山の中腹で落ち合う約束をして一度解散。
一足先に中腹に到着した寛太と奈々子。安堵する中、突然、奈々子が豹変。寛太を中腹の崖から海へ突き落としていきます。奈々子の目にはやはり蠢く虫の存在が…。
島の様子が騒がしくなった事で外の様子を見ていく千尋達。そこでクラスメイトが拘束されている現場を発見。助けようとするも迷惑がられてしまう事態へ。
なんとかして船の手配をしようと考える中、海岸で寛太の姿を発見する千尋。島が異常事態である事を察知した千尋。島からの脱出を一旦延期。千尋は島で何が起こっているのか真相を探る為、島に残って戦う決意をしていきます。
そこへ感染症研究所の蜷川が海上封鎖されている海を泳ぎきって花山島に参上。彼は千尋達に島の事情を説明。さらに寄生虫の感染経路である可能性がある事を示していきます。
脱出で使える船が燃やされる非常事態…!?
蜷川は千尋達に寄生虫の存在を伝えて、判明している2つのポイントを伝えていきます。
虫に感染すると倫理観を失い、何をしでかすか不明なこと。もう一つは感染したかどうか、見た目に判断が出来ないと伝えます。その中で強いて言えば目に脳から溢れた寄生虫が徘徊している可能性があると説明。
この島で起こっている出来事に戦々恐々としていきます。
そんな中、蜷川は最悪の事態も想定して脱出ルートだけは確保しておいた方が良いと忠告。脱出用の船は寛太が用意する事を約束していきます。
船の確保に向かう一同。
しかし、船の停泊所は赤く燃え上がっていました。迸る炎の中に佇む一人の少女。オイル缶を持っていたのは莉子だったのです。
『夜は寒いからね…あったかいでしょ』
ニッコリと笑う莉子。ここで1巻は終了となります。
寄生列島【感想】
漫画では常に人気の高い忌々しい風習…そして寄生虫や感染症などのパニック系を織り交ぜた作品。それでいて人間の闇をこれでもかと描写してくる作品。
1巻は序章といった具合なので今後の展開に大いに期待したい作品。前作の生贄投票が好きでパニックサスペンス好きならまずは間違いなく楽しめる作品に仕上がっていると思います。
江戸川エドガワ先生の作品は登場してくるキャラがヤバい奴ばかりなので今作もぶっ飛んだキャラや世界観に期待しながら今後も読み続けていこうと思います☆
興味が出た人は是非、チェックしてみてね☆彡
寄生列島
離島「花山島」に東京からやってきた女子高生、千堂千尋。独自の風俗が残るその島で、人の欲望が暴走する事件が起き始める。殺人、放火、強姦…‥際限ない欲望が離島を地獄に変えていく――。
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