広瀬アリス絶賛!古屋兎丸の漫画「女子高生に殺されたい」結末やネタバレ感想

女子高生に殺されたい

アメトーク「本屋でマンガ大好き芸人」でゲスト出演した広瀬アリスさんが絶賛していた、古屋兎丸先生の漫画「女子高生に殺されたい」を読んだのでレビュー。この漫画は全2巻完結でサクサクと読めながらも独特な雰囲気にグイグイと引き込まれる漫画。

正に淡々と…淡々と女子高生に殺されたいと願う男の顛末を描いていく。

読んでいる最中はとにかく先が気になり、一心不乱に読む。読み終わった後に「あ〜怖い…凄い…面白かった〜」といった感じになる漫画だ。本当に綺麗なプロットで個人的に結末も秀逸な終わり方だと思う。続編出るなら是非、読みたいと思わせてくれた。重たい内容だけど面白いことは間違いないので興味がある方は是非、読んでみて欲しい。


女子高生に殺されたい

女子高生に殺されたい

原作・著者古屋兎丸
価格561円

女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人。彼の標的は1年3組の美少女・佐々木真帆(16歳)。彼女による“理想的な殺され方”の実現のため、密かに綿密に計画を練るのだった……!


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ではでは、ネタバレ感想や結末を…

漫画「女子高生に殺されたい」ネタバレ

この漫画の主要人物は主に5人。
主人公である高校教師:東山春人。ヒロインの佐々木真帆。真帆の友人である後藤あおい。真帆のことが好きな川原雪生。春人の元恋人でカウンセラー:深川五月。

この5人が絡み合い物語は展開されていく。

1巻では各人物の心理描写や背景などが描かれていく。2巻で一気に東山春人は願望を実現する行動へ。テンポも良いしサクサクと物語も展開していく。コマ割りも最適化されており、電子書籍でも読みやすいと言える漫画だ。

東山春人の秘密

東山春人は特殊な性癖を持っている。それが「オートアサシノフィリア」。これは自分が殺されることに性的興奮を覚えるようだ。自殺願望や自傷行為とは別物とされている。この性的嗜好によって物語は大きく展開。

高校時代からこの症状を覚えるようになった東山。大学に進学すると明確に誰に殺されたいのか自覚を持てるようになる。それが美しい女子高生だ。

東山は自分の欲求を満たすために人生を捧げて実行へと移していくのがこの漫画の大筋。

各人物に魅力的な特徴あり

東山春人については上で述べた通りだがヒロインの佐々木真帆も実は普通の女子高生ではない。過去に事件を起こしており多重人格なのだ。真帆の友人である後藤も天才的頭脳や直感力を持っているがアスペといった設定。

川原雪生は真帆が好きすぎて同じ高校へ入学してしまうような少しストーカー気質な少年。ただ一番まともだと思う。五月に関しては大人の女性といった形で終盤では重要な人物になってくる。

教師をやめて願望を叶える計画が始動

東山の女子高生に殺されたい願望を叶える計画が本格的に実行されるのは2巻から。教師を辞めたり、細々として下準備を実行の日に向けて着々と進行していく。

2巻から緻密に練られたプロットの犯罪計画が暴露されていく形となる。

東山は教師になるずっと前から佐々木真帆の多重人格のことを知っており、真帆に眠る凶暴な人格を利用して自分を殺させようとしていた。まさに事件当日までの計画は完璧だったであろう。

しかし、事件当日は東山の予期しないことが起こり、計画の歯車が狂い始めていくのだ。もうこの辺りはグイグイと漫画に引き込まれていき、人間の欲望への執着心みたいなものを強く感じることができる。

リアルな心理描写に相まって画力が高く綺麗な絵なので魅了される部分も多い。殺伐とした雰囲気を持った漫画だけど、それが魅力とも言える。とにかく気になったら試し読みでもいいので少し読んで見ると魅力がはっきりとわかるかもしれない。

漫画「女子高生に殺されたい」結末

結局、東山春人の計画は失敗に終わる。
五月が春人の症状を少しで治していこうと再び恋人関係になる。佐々木真帆と川原雪生も恋人同士に。一見するとハッピーエンドな結末に見えるが、最後の数ページでまさかの…

東山春人はまた緻密なプロットを練り犯罪計画を立てて自分の願望を叶えようとするんだろうなぁ〜といった終わり方だ。是非是非、続編を期待したいところ。

漫画「女子高生に殺されたい」感想

女子高生に殺されたい

自分の願望を叶える男の物語なので敬遠する方がいるかもしれないがグロい描写などもない。個人的には憂鬱な気分になることもなく読み終えることができた。と言うより読み出すと自然とグイグイ引き込まれてしまう。

独特な世界観や雰囲気、日常的な風景の中に非日常的な出来事が起こっており、読後感はなんとも不思議な気持ちにさせられる漫画だ。一気にこの先生のファンになったし、2017年7月7日に新刊かつ、今までと趣向の違う高校生の青春漫画が発売されるので、そちらも購入する予定。

万人受けはしないだろうが「女子高生に殺されたい」は斬新な設定と独特な世界感が素晴らしいおすすめの漫画だ。気になったら是非、手にとって読んでみて欲しい。


女子高生に殺されたい

女子高生に殺されたい

原作・著者古屋兎丸
価格561円

女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人。彼の標的は1年3組の美少女・佐々木真帆(16歳)。彼女による“理想的な殺され方”の実現のため、密かに綿密に計画を練るのだった……!


※電子書籍ストア内にて検索BOXにて「女子高生に殺されたい」と入力すれば素早く絞り込んで作品を表示してくれます。