漫画「不滅のあなたへ」11巻あらすじ
前巻の紹介で「過去最も難解な巻」と書いたが、今巻でもやっぱり難解さはさらに増していて、正直言ってもう「すごすぎてわけが分からない状態」。なんですが頑張って紹介します。
端的にあらすじを言うなら、今巻は延々とノッカーと都市レンリル(Withフシ)の戦争を描いた巻である。フシの戦闘能力は物凄いことになっているが、敵も物凄いので、超常能力バトルの限界を超えた戦いみたいになっている。この先どうするんだろう……。
漫画「不滅のあなたへ」11巻ネタバレ
冒頭、復活したマーチ(やっぱり復活していたらしい)のことをフシが軽く「察知」する。さすがに「マーチが復活した」というのが分かるわけではなく、「なんか今人口がひとり増えた気がするんだけどなんだろう」というだけのことなのだが。
フシは超人として飛躍的な戦闘能力の向上を見ているが、ノッカーの方も負けてはいない。なんと攻城兵器を駆使してくる。投石機である。しかもレンリルの投石機よりも性能がいい。
半径何キロだか根を張っている身体を自由自在に操れるようになったフシであるが、さすがにその状態で戦うのは身体に物凄く負担がかかるらしく、必死である。いっぽうノッカーはというと、またえげつない手を使ってくる。自分の身体に毒を含ませて、レンリルの水路を汚染し始めるのである。この手によって結構な数の死者が出た。
で、戦いは延々と続き、フシはついに倒れてしまう。なんせ不死者だから死ぬわけではないが、スタミナが尽きたのか何なのか、失神してしまうのである。だがその間もノッカーは当然攻撃を続けてくる。フシがいないとレンリルの人々は戦えないというわけではない。必死の防戦が続く。
フシが起きてみると、カイ、ハイロ、メサールの三人は戦死していた。というわけでフシはまた新しい変身先を獲得したことになる。この三人の戦闘能力は非常に高く、フシは縦横無尽に活躍するが、それでもやっぱりノッカーは強い。戦いは終わらない。
結局、またノッカーに変身パターンを奪われてしまうフシであるが、そこで異変が起こる。カイとハイロとメサールが「復活」したのである。自分たちは不死身なのだ、と当人たちは言うのだが、多分ボンが何か細工をしていて、フシの蘇生能力を利用しているのではないかと思われる。詳細な説明は今巻ではまだ、無いのだが。
さて、この三人は死んでも死んでも無限に生き返れる駒となった。ただでさえ有能な戦士たちなのに、絶対に死なない上、三人いるのである。戦況はまたレンリル側有利に進むかと思われた。
だが、ノッカーの側も不死身なので、どこまでいっても延々と戦いは続く。そうこうしているうちに、精神的な面での限界が訪れたのか、レンリルの人々の間に不和が広がり始める。一つ問題となったのはカハクの存在である。彼はなにしろノッカーを身体に宿している。敵のスパイなのではないか?みたいなことを疑われ始めるのだ。
そうこうしているうちに、フシもさすがに三人の不死性の異常さに何かを勘付き始める。ボンに「何か隠していることがあるだろう」と詰め寄る。ボンは真っ向から「その通りだが、すべてはこの戦いが終わってから説明する」とか言い出す。フシは素直に言うことを聞く。
最後のシーンでは、カハクの宿しているノッカーが暴走し、フシを襲う。何を考えてるのか、目的は何なのか、その辺はよく分からない。だが、その場面にマーチが駆け込んできて、こういう。
「ふーちゃんを殺さないで!」今巻はここまでである。
漫画「不滅のあなたへ」11巻の感想
レンリル編(今やってるのはレンリル編だったらしい)は次、12巻で最終局面だそうである。
さて。
不死者同士の戦いを描くというのは難しいものだ。何しろどっちも死なないからだ。だが今巻のバトルは、スケールも物凄いし細部も実に緻密であった。前から知ってはいるが、大今良時という作家の物凄さを改めて感じさせられる次第である。
不滅のあなたへ
何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。
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