『不滅のあなたへ』もとうとう15巻である。
いろんな意味で遠いところまできた感が深い。
不滅のあなたへ【15巻】あらすじ
どうしよう。今読み終えたところなんだが、物語が難解であらすじをまとめるのが難しくて正直頭を抱えている。
えーと。
ものすごくざっくりしたところから説明しよう。この巻で、結局姿と生態と考え方を変え、しかしばっちり生き延びていて相変わらず何かを企んでいたノッカーと、フシはやっぱり戦う流れになる。
なるのだが、前衛に立つのは別のキャラクターである。
不滅のあなたへ【15巻】ネタバレ
ノッカーは相変わらず群体として存在しているらしいのだが、そのうちの一匹が、一人の不幸な少女(というか童女)に取り憑いている。少女はある日学校の屋上から飛び降りて自殺してしまうのだが、その場でよみがえり、性格が変わった状態で生き続けた。
ノッカーと入れ替わったのである。
もっとも、ノッカーに取り憑かれたのは自殺するより前の段階であったらしいが。
さて、少女には義兄がいた。引きこもりの青年である。両親の再婚で兄になったのだが、少女のことを家族として愛していた。ある授業参観の日、不幸な少女の両親は来なかったのだが、青年が親だと称して授業参観に出た。だが肝心の少女は授業に出ず、その日屋上から飛び降りたのである。
青年は少女が死に、そして生き返ったところをばっちり見てしまった。それ以降の、性格の激変した少女が偽物であるということも理解していた。
ちなみに本物の少女の魂はまだそのへんにいる。フシにすらできないのだが、ボンは相変わらず(今でも)霊能力者なのでそれを感知することができる。
フシは学校に行っており、ついでに彼女もいるのだが、そんなことよりノッカーと戦うという使命のほうですぐ頭がいっぱいになってしまうので、少女と幾度か交戦する。だがある日、青年がフシの前に現れる。
そしてフシに代わってその偽物の妹でありノッカーである存在と戦い始める。自分が妹を救うのだ、と言い張って。
ぜんぜん勝ち目などあるはずもなく、ボッコボコにされるのだが、しかし愛のために戦う青年は確かに輝いていた。
少女(本物のほう)も感動し、「生きたい」と言い出す。ここでボンがその首に剣を突き立てる。それでもノッカーは平気なのであるが、その場に「別のノッカーの個体」が現れて、そっちの偽妹のノッカーの首を刎ね、とどめを刺した。
よくわからないが、今の時代のノッカーは「死にたいと思っている人間」に憑依する性質を持っているらしい。
で、何人かそういうノッカー憑きの人間がいるのだが、例のフシのガールフレンドもそうであったらしい。どうすれば君を救えるのか、というフシに対し、ノッカーなのか少女なのかわからない存在が言う。
「私を愛して」と。
15巻はいちおうここまでである。
不滅のあなたへ【15巻】感想
わたしの感想ではないからはっきり書こう。ざっと聞いている限り、現代編に入ってからこの作品、評判が落ちているようである。わからないではない。あまりにも難解すぎるし、あまりにも多くのことが行き詰まりすぎている。
これに限ったことではないのだが、「現代(っぽい世界)を舞台にファンタジーをやる」というのは、大変なことなのである。
この作品はもうすでに完全に壮大極まりない大河ロマンとなっているわけであるが、このままこの先に進んでいった先に何が待っているのだろう。楽しみでもあり、不安でもある。
ただ、最後まで例の「呪われた、フシを愛している一族」と、そしてノッカーとの関係とが物語の明暗を決めることになりそうだ、という感じはさすがにしてきた。
ノッカーの望みはフシに愛されることだったのだろうか。そんな単純な問題でもないような気もする。しかし、ここまで来たら難解でもなんでも最後まで付き合っていこうとは思う。
不滅のあなたへ
何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。
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