33歳独身女騎士隊長【2巻ネタバレ】約2年の時を得て配信された待望の第2巻!

33歳独身女騎士隊長(2)

第1巻から約2年、『33歳独身女騎士隊長』2巻をご紹介する。

33歳独身女騎士隊長【2巻】あらすじ

33歳独身女騎士隊長(2)

相変わらず2ページショートショート漫画の繰り返しでコメディが展開されていくのだが、前巻に比べるとストーリーらしいものの色彩が濃くなっている。

まず、主人公メイルの属するクロノワーク国と、シルビア王女の嫁ぎ先であるゼニアルゼ王国のほかに第三国としてソクオチ王国というのが出てきて、ソクオチ王国とゼニアルゼ王国の間で戦争が勃発するのである。

もっとも、何もかもがシルビアの描いた絵図の上の出来事で、ソクオチ王国はあっけなく敗れて従属国にされてしまうのであるが。

33歳独身女騎士隊長

33歳独身女騎士隊長【2巻】ネタバレ

33歳独身女騎士隊長(2)

さて、前巻の紹介では触れなかったが、クロノワークは特に目立った産業も何もない(あえて言えば、軍事力はそこそこに強く、特に女騎士の精強さは諸国に群を抜くらしいが)貧しい小国で、シルビア王女の嫁いだ先、ゼニアルゼは大国である。

貧しい小国だから諸外国に注目されるようなこともなかったのだが、ゼニアルゼと友好関係を樹立した(というか、事実上シルビアが国を乗っ取っているのだが)ことで、諸国のスパイが町中を闊歩するようになった。

メイルも国の重要人物には違いないので、尾行と監視が付くようになる。もちろん気付いているのだが、勝手に始末するわけにもいかないし(国の諜報担当に、ぶち殺していいかと聞いたらダメだと言われる)、オナニーするのも窓を厳重に締め切ってやらねばならない、ささやかに難儀な事態となる。

ところで、ゼニアルゼにも女騎士というものはいる。いるのだが、上流貴族の子女からなるお飾りポストで、実用的な役には立たない。シルビア曰く、こいつら護身術の訓練を受けているエメラ(妹)より弱いのではないか、というレベル。

そこでシルビアはクロノワークから女騎士の訓練教官を呼び出し、ビシバシしごくことにする。入れ替わりで、ゼニアルゼの女騎士隊長マユ(この人は割と有能)はクロノワークに出向である。

クロノワークの女騎士の現状を知ったマユは、クロノワークの女騎士たちの過密勤務体制などを見て、人材と予算が足りないようだが、人材はともかく予算の方は援助しましょう、とか言い出す。で、実際援助が来るのだが、「余った予算をちょこっと融通する」というだけの話だったのに、クロノワークの騎士団の予算は20倍になった。

で、雑務を請け負う部署がまるごと作られ、これまでブラック業務の連続で死にかけていたメイルたちは、暇すぎて困るという状況に陥ることになる。

あまりに暇なので、シルビアの命令で作られることになったクロノワーク=ゼニアルゼ直通トンネルの開削工事に参加することになる女騎士たち。それはいいのであるが、このトンネルは軍事的に非常に重要で、クロノワークを経由すればゼニアルゼに簡単に攻め込める、という状況が生まれた。そうしたのはシルビアである。

これは罠だった。この罠に、まんまと引っかかったのがソクオチという国。ゼニアルゼにちょっかいをかけようと出兵し、たちまちのうちに敗戦に追い込まれ、王は戦死、王位継承者の王子はクロノワークの城に人質として置かれることになった。

その後、ゼニアルゼとソクオチの間にもトンネルを掘ることになる。こっちは交易ルートになる予定である。ストーリー的にはだいたいこんな感じ。

33歳独身女騎士隊長【2巻】感想

33歳独身女騎士隊長(2)

主人公はただの宮仕えなので、出番は多いのだがストーリー的にはシルビアという人物が中心をなす構成になっている。

しかし、この人何を考えているのか底が読めない。誰にも読めない。世界の覇者にでもなるつもりなのだろうか。と言ったようなところで、また当分先であろうが次巻紹介をお楽しみに。


33歳独身女騎士隊長

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原作・著者天原
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