漫画「毒親を持った子供たち〜幸せを呼ぶ赤ちゃんポスト〜」は表題タイトルを含む全3作品の読み切りが収録されたオムニバス集。川菜亜子先生、河東ますみ先生、金山カメ先生の作品が収録されています。
そして表題タイトル「毒親を持った子供たち」は川菜亜子先生の作品。
表題タイトルの作品の内容を紹介していきますが「もしも」といった設定で語られていく物語となっています。最後はまさかの大ドンデン返しが起こり、子供を捨てた親は「ざまぁぁぁ」といった感じ。
その他の収録2タイトルも面白くお勧めの作品です！
目次
漫画「毒親を持った子供たち〜幸せを呼ぶ赤ちゃんポスト〜」ネタバレ
この漫画の設定では国営化された赤ちゃんポストが誕生。しかも初めての利用者に関して警察は罪に問わないといった設定。ヒロインはリナといった女性。
赤ちゃんポストに自分の子供を投函するヒロイン…
友人と子供を引き連れて赤ちゃんポストに出向くヒロイン、リナ。
赤ちゃんポストに反対の古い人間と口論になるが、独自の解釈で赤ちゃんポスト最高〜といった持論で古い人間をねじ伏せていく。
ちなみに赤ちゃんポストに投函された子供の運命は…実は好待遇らしい。
ポストに入れられた赤ん坊は国が好環境と教育を与えるようになっている。
リナはお揃いの熊のキーホルダーを子供に渡してポストへ投函。ポストの扉の向こうには赤ちゃんポストに携わる研究員のような男が不敵な笑みを浮かべる。
「赤ちゃんポストは30年後に威力を発揮する」と意味深な言葉を呟きながら…。
30年後…子供を捨てたことに後悔するヒロイン…
場面は一気に30年後へ。
老けてヤツレてしまっているリナ。世間は幸せを呼ぶ赤ちゃんポストに投函された子供達がノーベル賞を受賞するなど大変な活躍を見せていた。
しかし、リナは後悔。
50歳を超えており、独り身。結婚もしていないので、こんな事なら子供を育てておけば良かったと思っています。さらに赤ちゃんポストに文句を言う始末へ。
リナは国に騙されたと言い、管轄の役所へ子供との再開を求めることに。
30年振りの再開だったが…
DNA鑑定を経て自分の子供と簡単に再開を果たすリナ。
息子は立派に成長しており、国営機関に勤めていた。リナはポストに投函したことを悔い改めて息子に謝罪の言葉を述べる。
すると、息子は逆に感謝の言葉を投げかける。捨てた母親にありがとうと伝える息子。その言葉に救われたと感じたリナは泣きじゃくり、子供に面倒を見てもらえると感じたが実際は違っていた…。
赤ちゃんポストの真意は「安全な場所へなら要らない人間を捨ててもいいんだ」といった思考を国民に植え付けて来るその時に本当に要らない人間を捨てられる世の中を作ることでした。
そして不敵な笑みを浮かべるリナの息子。
招いた先は「幸せを呼ぶ老人ポスト」でした…めでたし、めでたし。
漫画「毒親を持った子供たち〜幸せを呼ぶ赤ちゃんポスト〜」感想
捨てられた子供達を優秀な人材に国が育て、優れた政策を考えさせる。それによって生まれたのが社会の老害を排除する老人ポストであった…。
まさにリナは身から出た錆によって悲惨な結末を向かえることになります。
予想外の結末と共に子を捨てた親「ざまぁぁぁ」といった感情が芽生えて楽しませて貰いました（笑） 人道を踏み外した人間にはそれなりの罰が与えられると言った内容ですね。
その他に収録されている2作品も尖った内容で全編楽しめる作品となっています。
毒親とその子供たちをテーマに作品が収録されたお勧めの漫画です。是非！
毒親を持った子供たち
いらない赤ん坊（もの）は捨てればいいよね♪赤ちゃんポスト利用者が急増した未来、ついに政府が国営化に踏み切った!?『幸せを呼ぶ赤ちゃんポスト』、高校生になったのに、ママ抜きじゃ選択授業も大学も全部一人じゃ決められない…。『私はママのオモチャなの？』、子供の気持ちを考えない虐待ネーム!?『暴走と御姫様（プリンセス）とゴキブリ!?』、常識ハズレのバカ親に振り回される子供たちの悲痛な叫び…。全３編で送る毒親オムニバス傑作選！
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