新シリーズのご紹介となる。『ダンジョンの中のひと』。タイトルからお分かりの通り、ダンジョンもの、それも攻略とかではなく「ダンジョン運営モノ」である。
ダンジョンの中のひと【1巻】あらすじ
主人公の名前はクレイ。表紙左上の少女である。職業は「シーフ」、つまり盗賊。といっても人のものを盗む盗賊ではなく、いわゆるファンタジー世界におけるシーフ、つまり扉を開けたり宝箱を開けたりを得意する種類の職業。
物語の舞台になるのは「アントムルグのダンジョン」(作中あんまり名前は出てこないが)。もともと辺境にあったダンジョンなのだが、ダンジョン目的の冒険者が多いので近くに町ができ、そちらもアントムルグの街と呼ばれるようになったという経緯の場所。
さてダンジョン(他のダンジョンは別に出てこないからダンジョンと言えばアントムルグのダンジョンのことである)は全10階層あるらしいと言われていて、クレイは1巻冒頭で8階層を突破、9階層への挑戦を開始する。のだが。
ダンジョンの中のひと【1巻】ネタバレ
このダンジョンでは各フロアに「フロアガーディアン」というのがいる。下の階に進むための階段を守護しているボスキャラである。で、9階のフロアガーディアンと一騎打ちをすることになったクレイなのだが、戦闘の途中でフロアガーディアンのミノタウロス(多分。外見からしてそんな感じ)が投げた大戦斧が壁を崩してしまった。
すると、突然ミノタウロスが殺気を失い、喋り出した。「ちょっと待って。トラブル発生だから、今すぐ責任者が来るから」とか言い出した。毒気を抜かれたクレイが待っていると、魔法使いの装束の少女(?)が現れて自己紹介を始めた。「ダンジョンの管理」をしている、ベイルヘイラ・ラングダスであるという。
で、ベイルヘイラはクレイをなんとスカウトした。冒険者としての腕前を買って、このダンジョンの運営サイドの協力者として働いてもらいたいと言う。
実はクレイにはダンジョンに挑んでいる理由がある。父親(血は繋がっていないらしいが)というのがいて、シーフの師匠でもあるのだが、それがこのダンジョンに挑んだまま行方不明になっているので、消息を探しているのである。
少女に聞いたら教えてくれるかもしれないがそれは本位ではないので、とりあえずクレイはベイルヘイラに勝負を挑む。自分が負けたらそちらの要求を呑む、と。
で、瞬殺された。ベイルヘイラは理不尽なまでに強かった。
で、クレイは本当にダンジョンの運営に関わることになる。ベイルヘイラは一人で活動しているわけではなかった。協力者がひとりいる。ランガドというドワーフの男性(おっさんに見えるが、種族特性もあるだろうから年齢は不詳)。あとはゴーレムと呼ばれる、魔法生物のような連中が大勢いる。使い魔みたいな感じである。
ところでいちいちベイルヘイラでは長いので、愛称で呼ぶことになる。以後はここでもベルと呼称する。
さて、「ダンジョンの側」で活動することになった以上、「ダンジョンを攻略しに来る人間」の相手をする側になった、ということである。ためしに意識だけ取り出してもらってスケルトンの中に入って(さらっと言ったがこの世界でもすごいことをやっているらしい)、戦ってみることになった。クレイはもともと強いので、なんか異常に強い謎のスケルトンがいるダンジョンみたいなことになってしまった。
あとレイルモンドという、本来なら10階を担当しているドラゴン(としか言いようのない姿の怪物)とも交流を持つようになったりする。というわけで次巻に続く。
ダンジョンの中のひと【1巻】感想
なんていうか、絵柄はほんわかしてるんだが、割とシビアな世界観の作品である。そういうところがスリリングで面白い。とりあえず既に三巻まで手元にあるのでそこまではご紹介しようと思う。
ダンジョンの中のひと
――ダンジョンで働く事になってしまった――シーフギルドに所属する少女・クレイ。父から厳しい教えを受け、鍛錬を積んだ彼女は前人未踏とされるダンジョンの地下8階を踏破。さらに深層へと向かうが、そこで待ち受けていたのは…管理人を名乗る魔法使いで!? 双見酔が描く、秘められし迷宮の裏側の世界。
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✅ ダンジョンの中のひと【2巻ネタバレ】地に足ついたダンジョン運営…今後の展開も楽しみな作品!
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