クラスにいじめはありません【ネタバレ】泥沼のいじめ揉み消しサスペンス開幕!

クラスにいじめはありません

漫画「クラスにいじめはありません」は「生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと」を描いた永瀬ようすけ先生の新作漫画。

主役は中学校の教師である西島匠。彼の担任する生徒である太田真里奈といった生徒が自殺していく。西島にとって太田の自殺は「面倒くさい出来事」であった。

太田の自殺を巡って真実を究明したい者、真実を覆い隠そうとする者…子供と大人も入り混じって真実をもみ消そうとする泥沼の揉み消しサスペンスが描かれていきます。

クズな人間を描かせたら一級品の漫画家さん。今回の主役である教師、西島も最高にクズです(笑)では第1巻の内容を見ていきましょう。

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クラスにいじめはありません

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クラスにいじめはありません【1巻ネタバレ】

クラスにいじめはありません

1巻には第1話~7話までは収録。各話の内容をご紹介していきます。

1話ネタバレ

夜遅くに連絡をもらう西島。どうやら学校の生徒に何かあったらしい事がわかる。その情報を伝えられて彼が発した言葉…『めんどくさっ…』であった。そして場面は遡って前日の様子が描かれていく。

マッチングアプリにて繋がった女性と日曜日にデートの約束をしようとする西島。しかし、日曜日は卓球部の練習試合が入っていた。高い金を払ってやっとマッチングしたのに予定が合わない事で苛立ちが募っていく西島。

現役JCを見ながら理想と現実を脳裏に思い浮かべていく。

そんな中、トイレから顔に落書きされた女性が勢いよく出てきて西島と衝突。女子生徒は一目散に逃げ出していく。一瞬の出来事だったので西島も相手が誰なのか鮮明にわからずにいた。

教室に戻って授業。
衝突した女子生徒が担任クラスの太田ではないかと勘ぐっていた西島。太田の顔を見遣ると何やら落書きを吹いたような跡が見てとれた。

『ま…深入りすんのはやめておこう』

最高のクズである(笑)
仕事が終わると友人達と居酒屋。西島は理想と現実の差を盛大に愚痴っていく。その後、風俗に出向き、女子高生の格好をさせた嬢にストレスや鬱憤を発散していく。

翌日、太田を見遣ると教科書を持っていない事に気づくがスルーする西島。さらに誰かの携帯が鳴る。太田であった。周りから「没収」の掛け声。西島は太田の携帯を一時的に没収。

続いてクラスメイトの女子にトイレが詰まっている事を指摘されて修理へ。トイレにはスカートが詰まっていた。太田の様子を思い出す西島。彼女はセーラー服の下はジャージを履いていた。彼女のスカートではないかと脳裏に過る西島であったが彼はスカートを燃えるゴミとして処分していく。

そして放課後、マッチングアプリの相手と予定がようやく合ってテンションの上がる西島。今夜、料理へ行く事へ。そんな中、太田に呼び止められる西島。

『先生は誰かを殺したいと思ったことありますか?』

『あのなぁ太田…人殺しってのは弱い奴がすることだ』

西島の言葉にショッキングな表情を浮かべていく太田。その夜、マッチングアプリで繋がった相手と出会う西島。そろそろホテルへ…なんて時に副校長から連絡の入る西島。

内容は担任クラスの太田真里奈がマンションから飛び降りた事が伝えられていく。ここが冒頭の「めんどくさっ」といった場面に繋がっていく。翌日、応接室にて副校長からクラスにいじめはあったかなど聞かれていく西島。

『うちのクラスにいじめはありませんでした』

2話ネタバレ

太田の葬儀に出席する西島やクラスの女子生徒達。太田をイジメていた生徒達は嘘泣きして彼女の死を嘆いていた。葬儀も落ち着いて一旦、離れて一服する西島。

『あああ~疲れた~しんどぉ~』

あらゆる対応にウンザリしていた西島。心の中で「太田も余計なことしやがって…」と思っていく。心労の絶えない日がいつまで続くのか自分の事ばかり考える西島。

しかし、数日経過すると何事もなかったかのようにクラスは平穏を取り戻していく。

その後、校長室に呼び出されていく西島。クラスの様子などを尋ねられていく。同時に遺族や警察からの情報を引き出したい西島。校長へ遺書は見つかったのか逆に尋ねていく。

校長から西島の自殺は家庭の問題が濃厚になっている事を聞かされる西島。校長室を出るとニンマリと笑っていく。家庭の問題なら学校は関係ない。西島は喜び自分の部屋で祝杯をあげていく。

翌日、学校へ行くと桐屋といった女子生徒が西島に相談していく。

生徒指導室に移動して口を開いていく桐屋。太田の存在が風化される事が怖いと言い出していく。前に進む為には忘れる事も必要だと説いていく西島。一方、桐屋は忘れちゃいけない事もあると反論。

『先生、うちのクラスにはいじめがありました』

3話ネタバレ

桐屋のカミングアウトを受ける西島。桐屋は太田が自ら命を絶った事といじめが無関係とは思えない事を西島に告げていく。

『桐屋…よく勇気を出して言ってくれたな…まかせおけ、オレがしっかりと調べてやる』

体裁だけは教師面をする西島。

場面転換。
太田をイジメていた生徒3人の萌華、由依、千佳はカラオケで遊んでいた。そして葬式時の事を思い出して笑っていく。自分達の泣き真似が上手すぎた事に…。しかし、千佳だけは太田の死に自分達が関係しているのではないかと少しビビっていた。

『やっぱ太田が死んだのって私達のせい…なのかな?』

リーダー格である萌華は気にする事じゃないと千佳を慰めていく。そして翌日…西島が動く。亡くなった太田真里奈について気づいた事があったら匿名でいいから白紙のプリントに気づきを書いて欲しいとクラスメイトに頼んでいく。

自宅にて一枚、一枚、プリントに目を通していく西島。ほとんど生徒は「特に無い」など無関心な内容ばかりであった。

桐屋と思われるプリントはびっしりと太田に対するイジメの事が書かれていた。そしてもう一枚。太田へのイジメはあったと書かれるプリント。そこには証拠動画のURLアドレスも書き出されていた。

西島はアクセスしてみる。
すると風俗街を歩く自分の姿が映し出されていた。動画の投稿者を調べるが誰の仕業かは不明。

4話ネタバレ

夜中、投稿主が誰かを調べ上げていく西島だったが結局、手掛かりを掴む事は出来ず…。気持ちも動揺してしまう西島は授業も中断してしまう。

場面転換。
太田から貰ったプレゼントの手紙を見て涙を流す桐屋。心にある決意を持っていく。

『私…頑張るからもうちょっと待っててね』

一方、ファミレスで合流する萌華、千佳、由依の3人。太田に関するアンケートについて話し込んでいく。千佳は西島が何かしら疑っているから書かせたのではないかと萌華、由依に伝える千佳。

そんなつまらない話に飽きた萌華は一人で帰る事へ。去り際に由依、千佳に伝えていく。

『別に私たちは何もしていないんだし、堂々としてりゃいいじゃん』

太田はプリントの筆跡から動画投稿者の生徒を割り出そうとするが分からず…。するとメッセージを受け取る。夜8時に学校の裏の公園に来てほしい。大事な話があるとメッセージを受け取る事へ。

公園に向かうと現れたのは橘萌華であった。

『太田さんが死んじゃったのって私のせいかもしれない』

友達だったけど私がなにか酷いことを言ったせいかもしれないと責任を感じていく萌華。

そんな彼女に自分を責めてはいけないと諭す西島。彼は萌華に対して『お前はオレが絶対に守る』などと体裁の良い言葉ばかりを連ねていく。そして解散。

『チョロい、チョロい…ニッシーが担任でホント良かったぁ~』

5話ネタバレ

太田の事についての進展を何度も西島に尋ねていく桐屋。

引き続き調査している、もうちょっと待って欲しい、色々と時間がかかる…何度も話を引き伸ばしていく西島。終いには何度もしつこく詮索するのは天国の太田が浮かばれないと言って桐屋の真相究明を止めさせようとしていく西島。

一度は自分の究明行動は間違っているのかと自問自答する桐屋であったが真相を解明せずに終わらす事はダメだと踏みとどまる桐屋。彼女は西島では埒が明かないと感じて校長に直接相談していく。

校長に呼び出されてクラスにいじめがあったのではないかと指摘される西島。しかし、彼はいじめの事実は確認できなかったと答えていく。むしろ桐屋が友人の死のショックでいじめに原因を求める考えに至っていると非難。

萌華を呼び出して話を聞こうとするも逃げ出していく。その先で萌華はクラスメイトの男子・章吾と遭遇。萌華を心配する章吾。真っ直ぐな彼を上手く利用しようと考える萌華。

『なぁ…西島や校長にお前がいじめてたとか言ってるのって誰なんだ?』

『たぶん…』

桐屋は下校中、太田との思い出を考えていると背後から蹴りをもらう。由依であった。そして萌華、由依、千佳の3人に囲まれる桐屋。

『ひさしぶりに遊ぼっか』

6話ネタバレ

3人に追われる身となる桐屋。捕まり、萌華から伝えられていく。

『なんでこんなひどいことするの?』

桐屋を悪者に仕立て上げようとする萌華。彼女達の桐屋に対するいじめはエスカレート。太田からもらったリップを破壊。さらに太田から貰った大切な手紙まで燃やそうとしていく。最後に桐屋の髪の毛にライターで火をつける萌華。

桐屋の髪が燃える中、笑い飛ばす萌華と由依の二人。

そして翌日、ばっさりと髪の毛を切った桐屋が教室に訪れてくる。闘う強い意志を持った表情で萌華を目を合わせていく桐屋。そして放課後である。

生徒指導室には西島。桐屋と母親。そして萌華の両親が集まっていた。

桐屋の母親が吼える。
娘が髪の毛を燃やされて「いじめ」ではないのかと西島に問う。さらに桐屋の母は太田のことにも言及。自殺した生徒もいじめが原因ではないのかと…。桐屋の母親を落ち着かせようとしていく西島。

『めんどくせーな』

萌華の母親がボソッと呟く。
同時に萌華の父親がいきなり娘である萌華をグーパンチ。

『お前さ…なに?なにやってくれてんの?なに余計なことやってくれちゃってんだよ』

母親はまったく気に止めずスマホをいじる。殴られ蹴られる萌華。そして父親は萌華の頭を持って一緒に土下座して謝罪。ごめんなさいを連呼していく萌華。

謝罪後、勝手に帰る萌華の家族。
桐屋と母親に行き届かない部分があった事を謝罪する。西島に告げていく桐屋。

『先生、私は終わらせる気、ありませんから』

7話ネタバレ

翌日、桐屋に接触してくる萌華。

『ごめんなさい…私は亡くなった太田さんや桐屋さんにひどいことをしました』

桐屋に謝罪する萌華。
そして桐屋に抱きついていく。同時に耳元で囁く萌華。

『太田さんもつらかったのかな?死ねて良かったね』

萌華の心ない言葉に怒りがこみ上げていく桐屋。萌華に掴みかかって押し倒していく。何が起こったのかわからない一同。取り敢えず桐屋を制止させていく。

その後、西島が教室に訪れる。
萌華を職員室に呼び出す西島。場面転換。自宅で桐屋の面倒事に頭を悩ませる西島。最低の言葉を一人で愚痴っていく。

『終わったことを蒸し返していつまでもグチグチと…クラスメイトがひとり死んだくらいで…』

翌日、職員室に入るとこの後、緊急職員会議が開かれると説明を受ける。訳は桐屋が萌華を襲う動画が配信サイトで拡散されていたのだ。

職員会議で事実確認を求められていく西島。職員に対する西島の説明は「すべては桐屋の被害妄想」だと説明。

場面転換。
階段の踊り場にて集合する萌華、由依、千佳の仲良し3人。動画は由依が撮影して投稿していた。

場面転換。
スマホアプリの荒野行動的なゲームをしているIDはまろんといった人物(太田もしくは桐屋だと思う)。「こじ丸」といったプレイヤーとのチャットの流れが描かれていく。9月23日に「まろん」からゲームは今日が最後だと知らされる。

10月17日。
こじ丸といったプレイヤーはチャットに怒りを投稿していく。

『オレは絶対に許さない、計画は実行する…君を殺した教師と生徒に鉄槌を下す』

ここで第1巻は終了。

クラスにいじめはありません【1巻の感想】

クラスにいじめはありません

とにかく太田や桐屋の担任教師である西島がキングオブ屑人間である(笑)もうホントに清々しい程のクズなのだ(笑)

そして復讐を計画する「こじ丸」なる人物。
チャット内の一人称が「オレ」なので男性キャラクターの模様。正義感の強い男性として描かれているのは現在のところ、章吾といった男子生徒だが、どちらかと言うと萌華側の人間である。

クズ過ぎる西島、萌華達に爽快な復讐をしてもらい漫画である。クズ人間を書かせたら天下一品である永瀬ようすけ先生の新作漫画。興味が出た人は是非、チェックしてみてくださいね☆彡


クラスにいじめはありません

クラスにいじめはありません

原作・著者永瀬ようすけ
価格682円(税込)

中学教師・西島匠が担任する3-Bの生徒・太田真里奈が自殺した。それは西島にとって「面倒くさい」事だった。真実を究明したいと思う者、覆い隠そうとする者、子供と大人、家庭と学校、それぞれの思惑が入り混じり、事態は思わぬ方向に!?  泥沼の揉み消しサスペンス!!

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