最近、SNSの漫画通の間でひそかに有名になりつつある一つの作品がある。それがこれである。
ライトノベルを原作にしたコミカライズの漫画。なので原作者（小説家）と漫画家が別々にいる。漫画家の方は「業務用餅」というおかしなペンネームをお使いである。このペンネームでは、これ以外の作品は知られていない。
チート付与魔術師【1巻】あらすじ
正式なタイトルは『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ～俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫？～』というのだが、長すぎるので二度は書かない。
通称『チー付与』であるので、今後それで統一させていただく。というわけで『チー付与』1巻を解説する。
『チー付与』は異世界ファンタジーである。
転移とか転生ではないが、おおむね「なろう」的なファンタジーであると言ってよい。比較的最近の流行の、「追放もの」のテンプレートに乗っかっている。つまり、主人公は所属していたギルドから「お前は役立たずだからいらん」みたいなことを言われて追放されてしまうのだが、実はすごく有能なので、自分を追放したやつらを見返して新天地で大活躍する。そういうのを「追放もの」と言う。
チート付与魔術師【1巻】ネタバレ
主人公の名前はレイン。タイトルとあらすじからお分かりのように、「付与魔術師」である。冒険者ではなく、武器や防具などに付与魔術というのをかけるのが生業の、裏方の仕事なのだが、「たいして重要じゃないし、最近追放って流行ってるから」という無茶な理由でギルドマスターは彼を追放してしまう。
ところがそのあとでとんでもないことが分かる。何が分かってどうなるかはタイトルで説明されているので詳しくは論じない。ともかく、ギルド『王獣の牙』を追放されたレインは、自分がかけていた付与魔術を全部解除して、「付与ポイント」を自分の手元に戻してしまう。その総数、実に「13033ポイント」。
武器の強化なんて＋1とか＋2とかが普通の世界なので、無茶苦茶な数字である。だからチートだと言われるのである。試しに自分の持っている銅の剣に付与ポイントを入れてみたところ、銅の剣＋10000が出来上がった。着ていた服にも付与した。＋3033になった。
とりあえず性能を試してみるためにゴロツキに売られた喧嘩を買ったところ、ゴロツキが布の服＋3033を殴るとその手がぐちゃぐちゃになってしまった（グロい）。
そんでもって新しいギルドに入ることにした。ギルド『青い水晶』。
青い水晶にいたら、さっきのゴロツキが仲間を集めて仕返しに来たので、銅の剣＋10000を振ったところ、町が二つに裂けた。敵ではなく町が裂けたのだ。幸い、死人は出なかったが、賠償金金貨1000枚の損害が青い水晶の会計に計上された。
さて、金をなんとかしなければいけない。リリィという冒険者と組んで、ドラゴン退治に行くことになった。ドラゴンを一撃で倒すことができたが剣も服も壊れた。これは強力な付与に耐えることのできる強力な装備が要る、ということになった。
まあざっくりと、1巻はそんな感じである。
チート付与魔術師【1巻】感想
この漫画、あらすじだけこうして解説すると普通のなろう系漫画のようなのだが、説明の難しいところで「どこか、何かがおかしい」というのが持ち味である。話は普通に進んでいるのに登場人物の着ている服のセンスが異常だったりとか、そんな感じ。
3巻までは既に読破しているので知っているのだが、この漫画のそういう方向性がはっきりと確立し、大化けするのは3巻からである。というわけで、次は2巻の紹介をするが、実は3巻から買って読んだ方が逆に分かりやすいかもしれない。本末転倒ではあるが、とりあえずはそんな感じの紹介で筆を置かせていただく。
追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する
魔力を使い武器や防具を強化する強化魔術師レインは、ある日ギルド内の全ての武器防具が十分強くなったという理由で所属ギルドから追放されてしまう。あまりの理不尽な仕打ちに、レインはこれまで強化していた魔力を返してもらうことにした。これまで様々な装備に付与してきた膨大な魔力。とりあえず適当な銅の剣に付与したら、強化ポイント＋１００００のチート装備が誕生してしまい！？戦闘経験ゼロの魔術師が、どんなものでもチート装備にできる魔法で新たな冒険者ライフを気ままに生きることに！！
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✅ チート付与魔術師【2巻ネタバレ】すごい魔法の剣を求めてダンジョンへ突入！？
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