漫画「今際の国のアリス」3巻ネタバレ・感想

3巻までのあらすじ。「今際の国」といった世界に迷い込んだ有栖良平。そこでは「げぇむ」といったイベントをクリアしないと生きるためのビサが取得できない。有栖と苅部は「おにごっこ」と呼ばれる「げぇむ」をクリアして生き残ることに成功。しかし、この世界で安息の地はなく再び新しい「げぇむ」へと参加することになる。

第10話 たいざいみっかめ

たいざいみっかめの要点

  • 紫吹の初めての「げぇむ」の回想
  • げぇむ難易度「はぁと」の恐ろしさ
  • ビーチと呼ばれる希望の場所がわかる
  • 難易度「はぁとのなな」がスタート

第10話では紫吹が今際の国に来て初めて参加した「げぇむ」の回想シーンがある。2巻では語られなかった難易度「はぁと」は深層心理につけこむ「げぇむ」になっていることが判明。また苅部は2巻で登場した苣屋駿太郎の助言を聞いてタクシーの無線を調べることに。そこでは希望の光となるような「ビーチ」といった言葉を聞く。

ビーチにはこの世界の「答え」を知っているといった何者かが存在している。場面が変わり「げぇむ難易度はぁとのなな」に参戦している有栖たちの姿が描かれる。

第11話 はぁとのなな①

はぁとのなな①の要点

  • げぇむの前の回想シーン
  • 4人の仲間の輪が乱れ始める
  • げぇむ内容は「おおかみゲーム」
  • 生き残れるのは最後に「おおかみ」になっている人間1人のみ

げぇむに参加する前の24時間前、21時間前、11時間前、8時間前、2時間前、10分前と過去の回想シーンとなる。そこで有栖たち仲間4人に亀裂が入り始める様子が描かれる。そのような状態でげぇむスタート。

げぇむルールは4人の内の1人が「おおかみ」となる。残り3人は「ひつじ」

ひつじは「おおかみ」から見つからないように逃げる。「おおかみ」はひつじを追いかけて殺る。最後に残った「おおかみ」1人が生き残ることができる「げぇむ」となっていた。必ず3人が死ぬといったゲーム内容に有栖たちの心が壊れていく様子が第11話では描かれており同時に「はぁと」難易度のゲームの恐ろしさを上手く描写している。

第12話 はぁとのなな②

はぁとのなな②の要点

  • 4人で生き残る術を探すが見つからず
  • どんどん壊れていく4人
  • 有栖と張太の出会い
  • げぇむを諦める有栖

心理をかき乱す「げぇむ」である難易度「はぁと」

見事に心理を乱されて壊れていく4人の様が描かれています。今まで仲間だった友人たちを裏切りながら必死で生き残る術を探しますが「げぇむ」のルールは絶対。4人が生き残る道など残されていません。

張太の暴露話を機に有栖が張太との出会いを思い出し、仲間との楽しかった思い出が頭をよぎります。そして有栖は決意。「げぇむ」を降りることを3人に告げます。

第13話 はぁとのなな③

はぁとのなな③の要点

  • 「げぇむ」を諦め3人の誰かを生き残そうとする有栖
  • 苅部、張太も「げぇむ」を諦め、有栖を生き残そうとする
  • 紫吹も3人の友情に感化されて「げぇむ」を諦める
  • 有栖が「おおかみ」のまま「げぇむ」終了
  • げぇむ首謀者に怒り狂う有栖

第13話はまさかの展開。
最初から登場しているこの4人は漫画でも重要キャラクターとなり4人で協力しながら生きていくと思っていたが13話にて有栖以外の人間がここで脱落。「げぇむ」終了時間と合わせて首輪の爆弾が爆発して苅部、張太、紫吹が死亡。

生き残され「げぇむ」をクリアした有栖は「げぇむ」を仕組んでいる人間に強い恨み、殺意を抱く。しかし、友を失った有栖は地面に横たわり飲まず食わずの状態で3日が過ぎようとしていた。

痩せ細り今にも死にそうな有栖を女子高生:宇佐木 柚葉が見つけて第13話は終了。

第14話 たいざいなのかめ

たいざいなのかめの要点

  • 宇佐木に助けられた有栖
  • 宇佐木の過去の回想シーン
  • 有栖と共に生きる決意をする宇佐木
  • 死に際の苅部の助言だった「ビーチ」を探す覚悟を決める有栖

死にそうな有栖を最初は放っておこうとした宇佐木でしたが有栖の生きたい気持ちに感化され、有栖を助けることに。自分の過去と重ね合わせて有栖が自分に似ていることに気づき、共に生きることを決意する宇佐木が描かれます。

食事を食べて息を吹き返した有栖はゲーム首謀者を見つけ、今際の国を脱出する覚悟を決めます。ここから有栖の顔つきが非常に男らしくなります。

最後に「ビーチ」の様子が描かれて第14話は終了。

今際の国のアリス3巻の感想

3巻では大きく展開が動いてきました。まさかの有栖以外の仲間だった人間が全員死亡。おおまかに第一部が完了したような印象を受けました。そして次回からは宇佐木と共に行動をして「ビーチ」を探すことになるかと思います。新章の幕開けといった感じ。

そして、「げぇむ」の「はぁと」といった難易度の恐ろしさが如実に描かれます。

重要そうな登場人物がいとも簡単にいなくなるので今後も驚きの展開が待っていそうな予感がプンプン(笑)そして終盤では有栖の友人であった苅部、張太などは生き返ることができるのか?など見どころです。より残酷さを増した今際の国での出来事。3巻まで読んで落ち着く暇がない漫画といった印象で面白いです!


今際の国のアリス

今際の国のアリス

原作・著者麻生羽呂
価格462円(税込)

やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…「呪法解禁!!ハイド&クローサー」の麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!

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