よふかしのうた【4巻ネタバレ】探偵登場で不穏な展開へ!?

よふかしのうた(4巻)

よふかしのうた』、現状最新刊となる4巻である。前に述べた通り、そろそろ5巻が刊行されるけども。

よふかしのうた(3巻)

よふかしのうた【4巻】あらすじ

本巻は大きく見て二つの大エピソードが中核をなす構成となっている。

一つはナズナがメイド喫茶でバイトをして、コウも客として行くという比較的平和な話。

そしてもう一つは、一言で端的にいえば「ヴァンパイアハンターが登場する話」である。最初はのんきなラブコメ風だった作品に、大きな暗い陰が投げかけられる。

よふかしのうた【4巻】ネタバレ

よふかしのうた(4巻)

3巻で大勢出てきた女吸血鬼たちの一人、小繁縷(コハコベ)ミドリはメイド喫茶でバイトをしている。別に吸血鬼のたまり場とかそういうわけではなく、店自体は普通のメイド喫茶なのだが、ミドリはここを個人的に狩り場にしているのである。

その店で、メイドの一人が急用で休んで人手が足りなくなったので、たまたま通りすがりだったナズナが店に引っ張り込まれた。一緒にいたコウは客をやることになった。ナズナは明らかにメイドなんて向いていないしやる気もあまりないのだが、金に釣られたのである。

さて、このエピソードは吸血鬼が主体の物語ではない。
ミドリが入店する前に店のナンバーワンだったありさという(人間の)メイドが何者かに盗撮されてそれがネットに公開されるという事件が起こり、なんか急に探偵ものみたいになって、なぜかコウがそれを解決することになる。

といってもたいした事件ではない。吸血鬼も関わっていない。流石にあんまりなのでネタバレは控えさせていただくが。

さて、給料が良かったのでナズナはたまにメイド喫茶に出勤するようになった。就職である。そして、金があると生活が潤うことに気が付いたので、添い寝屋の方も本格的に再開することになった。ダブルワークである。まあ、そのへんはそんなに重要ではない。

ここまで、説明してこなかったが作中ではいくつかの伏線が張られている。

夕(セキ)マヒルという、コウの友人がいるのだが、この子がどうやら例の吸血鬼たちの中のひとりにたぶらかされているらしく、昼間ぼんやりしたりしている時間が増えているのだそうだ。

それと、例のあっくん、本名を秋山昭人(アキヤマアキヒト)というらしいのだが、しっかり吸血鬼としての暮らしを始めている。昼間の世界からは失踪してしまっている。で、実は探偵に捜査依頼が出されている。

ナズナに命じられるがままに添い寝屋の客引きなどしていたコウが偶然にその探偵と知り合い、名刺をもらう。鶯餡子(うぐいすあんこ)という奇妙な名前(本名なのか謎だが)の彼女、あとでまた出てくる。

さて、肝心のエピソード、コウとアキラがマヒルに誘われて夜中の学校に侵入することになる。肝試し的なやつである。

学校の七不思議探検などしていくのだが、もちろんトイレの花子さんとかいるはずもなく、何事もなく終わる……かと思ったら、一つだけガチなやつがあった。この学校で十年ほど前に失踪した教師がいて、そいつが夜中教室に現れる、というのである。

果たして、その吸血鬼はいた。ナズナたちと違って薄汚い浮浪者のような姿で、襲い掛かってくる。応戦していたら、助けが入った。例の探偵、アンコであった。

アンコはその吸血鬼を何らかの手段によって成仏させて、「私が殺した」「君たちは吸血鬼というものについて何も知らない」と言い放つ。そして、既に渡しているコウ以外の二人に名刺を渡して去っていった。

で、マヒルがひとり、後日アンコに会いに行く。そこまでで4巻は終了である。

よふかしのうた【4巻】感想

よふかしのうた(4巻)

予想外の方向に物語が転がって困惑している。もっと軽いノリのラブコメとして展開していくものと思っていたのに。まあ、これはこれで面白いし、決して嫌いな流れというわけではないのですが。


よふかしのうた

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よふかしのうた【5巻ネタバレ感想】吸血鬼らしいオカルトサスペンス色が濃厚へ!