よふかしのうた【3巻ネタバレ】初めての男性吸血鬼登場!?

よふかしのうた(3巻)

よふかしのうた』、現行既刊4巻のうちの3巻である。

よふかしのうた(2巻)

よふかしのうた【3巻】あらすじ

今巻は急に吸血鬼が増える。何人も増える。増殖して増えるのが一人と、ナズナと元から交流があった吸血鬼が5人も唐突に一斉に登場する。

また、名前しか出ないのがもう一人いて、いちおうナズナは7人組の吸血鬼のグループに所属しているらしい、ということも分かる。

とりあえず名前だけ書いておくと、「平田(ヒラタ)ニコ」「小繁縷(コハコベ)ミドリ」「蘿蔔(スズシロ)ハツカ」「本田(ホンダ)カブラ」「桔梗セリ」。

これが「ナズナと交流がある五人の吸血鬼(なお全員少女の姿)」である。名前しか出てこないもう一人は「キク」と呼ばれている。

なお大勢出てくるので当然の帰結ではあるが、今巻で主に登場するのはセリという吸血鬼、他は顔見せ程度である。

よふかしのうた【3巻】ネタバレ

よふかしのうた(3巻)

コウが夜中夜更かしをしていたら、知らない女にナンパされる。見たところでは女子高生のようである。といっても説明が面倒になるのでバラしてしまうが、こいつの正体は吸血鬼で、コウのことも元から知っている。こいつが桔梗セリである。

セリがコウの血を吸おうとした瞬間、ナズナが風のように現れてセリの片腕を切り飛ばす。とーとつにバトル展開である。もっとも、腕くらいもげてもすぐくっつくらしい。

セリは腕を飛ばされて怒るでもなく、淡々と言う。

「なぁナズナ、噂になってるぜ 眷属にするわけでもないのに特定の人間の吸血鬼がいるって そいつはお前 ルール違反だろ」。

ルール違反であるらしい。

ナズナがセリとやり合っている間に、別の吸血鬼がまた現れて、コウは連れ去られてしまう。連れて行かれた先にも吸血鬼がいた。三人。これで五人の吸血鬼が立て続けに登場したことになる。

彼らが語るには、吸血鬼でない人間に吸血鬼の性質を詳しく教えることはタブーなのだそうだ。教えるなら、眷属にしないといけない。そうでないと、吸血鬼狩りをする人間みたいなものにやられてしまうかもしれないから。(そういうのが実際にいるのかどうか、はっきりとは分からない)

で、「この中から好きなタイプを一人選びたまえ 君を吸血鬼にする そうでないと君を殺さないといけない」と言われるが、コウは率直に「ナズナがいい」と答える。

吸血鬼たちは呆れる。なんでも、ナズナは吸血鬼の中でも変わり者で、色気をふりまいて眷属を増やすことを目的として存在する(のだそうだ、明言されている)吸血鬼たちの中で、ナズナだけがそういうことを積極的にしたがらない(要するにオクテ)だからだそうだ。

もう一つ重大なことをコウは教えられる。吸血鬼が初めて血を吸われてから一年経っても吸血鬼にならなかった場合、永遠に吸血鬼になることはできなくなるのだという。一年縛りである。

さて、「どうやらコウはナズナの眷属になるつもりのようだから」ということで、吸血鬼たちはふたりを静観することになる。

ここからはセリのエピソードである。セリにはストーカーみたいな感じの男がいる。セリはそいつを「メンヘラ」と呼んでいる。面倒くさくなったから血を吸いたくない、殺す、みたいなことを言うのだが、実は違う。彼(あっくんと呼ばれている)はセリの「友達」である。セリは仲間を増やすことに厭いて、普通の友達が作りたくなって、あっくんと交流していたのだ。

で、その真相が明らかになった後、結局セリはあっくんを眷属にすることになる。作中初めての男吸血鬼の登場である。というわけで、3巻はここまで。

よふかしのうた【3巻】感想

よふかしのうた(3巻)

ここまでは小さくまとまったラブコメだったものが、長期シリーズ化を視野に据えて(?)なんか一気に大風呂敷が広げられた感じの巻である。

こういうの、「2巻までの雰囲気が好きだった」とかいうことになるパターンも実は往々にしてあるのだが、まあとりあえず状況の推移を見守っていこうかと思う。


よふかしのうた

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