よふかしのうた、7巻である。そろそろ『だがしかし』に追いつくかな?と思って調べたが向こうは(完結済みではあるが)全11巻もあった。
よふかしのうた【7巻】あらすじ
大きな流れとして、引き続き吸血鬼各位の過去を追求していく巻となる。
まずはナズナの過去についての続きから。それが一通り判明した後、小繁縷(コハコベ)ミドリとその眷属(新登場)のターンが始まる。そしてそれも今巻中に終わり、その次は平田(ヒラタ)ニコの過去編が始まるらしい、というところまで描かれて次巻に続く。
よふかしのうた【7巻】ネタバレ
さて、ナズナの過去にはカブラが関わってるらしい、というところまで前巻で明らかになったわけであるが、冒頭、コウとナズナの二人はそれぞれ推理を示す。コウの推測は「ナズナはカブラの眷属である」。ナズナの推測はその逆で、「忘れているが、カブラはナズナの眷属である」。
ちなみにどちらも「全然違う」とカブラに一蹴される。カブラの方が「年上」だそうである。まあ、安直な推理だったしね……。
で、ここからカブラの長い過去語りが始まるのだが、かいつまんで説明しよう。カブラがかつて人間だったころ、病弱で入院がちだった。入院先の病院に、七草ハルという看護師(いや、時代を考えると看護婦かな)がいた。このハルというのが、ナズナにうり二つなのである。
結論から言うとハルは吸血鬼であり、カブラは望んでその眷属となる。当然の話であるが、好きだったのである。初恋だったそうだ。
その後、ハルは唐突に「結婚する」と言い出した。相手は人間だったそうである。ハルはその人間との間に子をもうけた。そしてその子をカブラに託し、死んだ。その子というのが、誰あろうナズナだったのである。
ナズナは吸血鬼であるが、人間から吸血鬼になったのではなく、生まれついての吸血鬼、ダンピール(吸血鬼と人間の混血のこと。ただし、本作中でこの用語は使われていない)だったのである。
だいたいナズナの過去についてはこれですべてである。コウはこれを知って嬉しい。ナズナはその「付き合い始めた相手が処女だったので嬉しい」みたいな俗な感情をあっさり見抜いて小馬鹿にしてくるのだが。
さて、次はミドリのターンである。眷属の、「ラヴ君」というのが出てくる。オタク青年(本当の年齢は不詳だが)の吸血鬼である。ミドリはそういうのが趣味だったらしい。
見た目もオタク青年そのもので、太っている。どうも、アイデンティティのためにわざわざそのような姿を維持しているらしいが。
ラヴ君はミドリの過去を詳しく調べていたので、その私物を処分するのは簡単だった。問題はラヴ君自身の過去である。彼も吸血鬼であるわけで、過去の私物を処分させねばならない。
本人は嫌がるのだが無理やり追及したところ、「ミドリをモデルにして描いたエロ同人漫画」というとんでもないものが出てきたので、焼却処分。ミドリ編はそんなかんじである。
さて、もういっぺんナズナの過去に触れる。といっても今度は出生の秘密ではない。実は十年くらい前に少し、学校に通っていたことがあるらしい。夜学である。そこに行ってみることになる。するとそこに、教師をやっているニコがいた。というあたりで7巻は終わり。
よふかしのうた【7巻】感想
ラヴ君のキャラクター性のおかげでだいぶ緊迫感が薄れ、コミカルな雰囲気が少し戻ってきた7巻であった。
しかし、世界観の奥行きはどんどん広がり、そしてなによりキャラクターがどんどん増えていく感じである。全員分の過去が説明されるまでにあと何巻必要なのであろうか。まあ読みますけども。
よふかしのうた
『だがしかし』コトヤマ待望の最新作!!恋と青春は、夜に生まれる__さあ、たのしい夜ふかしの時間だ!不眠が続く中2・夜守コウは、初めて一人外に出た夜、美しい吸血鬼・七草ナズナと出会う。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」彼女との二人きりの夜ふかしがコウの運命を大きく変えていく__「これは、僕が、七草ナズナに恋をするための物語だ」眠れない夜を過ごす全ての人へ贈る__真夜中のボーイ・ミーツ・ガール!
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