奥津武先生が描くサイコホラーサスペンス漫画「わたし(仮)」完結巻となる第4巻。今回で今までベールに包まれていた謎が一気に明かされていきます。3巻の終盤で出てきた新キャラ女性の正体も明らかに…。
意中の男性が記憶喪失になったことがキッカケで彼女を殺して、彼氏を乗っ取ることに成功したヒロイン・詩緒(本名は平間撫)…彼女の最後が描かれることへ。
想いを抱く庵と共に幸せな生活を送れるのか…それとも罪の代償によって最悪の結末になるのか…注目の完結巻・第4巻の内容を端折ってご紹介していきます。
目次
わたし(仮)【4巻ネタバレ】
30話ネタバレ
3巻の最後に出てきた新女性キャラ・四条式(しじょう しき)が大学内でカードゲームを繰り広げていく。彼女の目的は倉門詩緒の情報を得ること。
学食にて食事中。
式の前に座る一人の女性。他愛もない話から自己紹介をしていく。
『平間撫(ひらまなでる)よ…よろしく』
31話ネタバレ
式と撫は電車でどこかへ向かう。どうやら式は庵との接点があるらしい。
場面は3日前に遡っていく。
式とカードゲームをやる中で倉門詩緒の写真を持っていることに気づいた撫。その理由を問い詰めていく。
実は式…幼馴染であった庵を探していたのだ。庵の居場所を知る人物は倉門詩緒だけだと掴んでいた式。その為、詩緒の情報を欲しがっていたのだ。
そして撫は式の人探し(庵探し)に協力することを買って出る。場面は現在へ。電車を乗り継いで到着した場所は式、庵が育った孤児院であった。
孤児院の様子を外から覗いていく2人。
式は孤児院へのトラウマからなのか…体調を崩していく。そして撫だけが孤児院に接触することへ。式にとって孤児院は「人間畜舎」であった。
32話ネタバレ
撫が詩緒だった時、3巻の終盤で描かれた事の真相が描かれていく。
実は庵に刺されていなかった撫。耳元で『死んだフリをして』と呟かれて庵によって助け出されていたのだ。
同時に庵は記憶を取り戻していなかった事が明かされる。失踪していた理由も撫、京に迷惑をかけたくなかったから。そんな時に仮面を被った連中を見たのでずっと尾行していたのだ。
さらにマッドドンキー内部情報を知るメアリーが多くの情報を撫に教えていく。
マッドドンキーに指示を出しているのはアリーバといった巨大組織。そして庵はアリーバに狙われていた。訳はアリーバの令嬢である倉門詩緒をさらったからである。また庵はマッドドンキーのメンバー。つまりアリーバはマッドドンキーが詩緒を人質にしていると誤解。
厄介で複雑は状況が示されていく。
そして庵の出生を調べた撫。
式と庵が幼馴染でアリーバと繋がった孤児院で育っている事を知って式に近づいていたのだ。
そして孤児院に単身で乗り込む撫。中で捕らわれてしまう。
33話ネタバレ
詩緒の父親である倉門賢三(くらかどけんぞう)が登場。そして彼がアリーバの会長である。孤児院の地下で捕らえられる撫。孤児院の地下は食人を楽しむ会場である事を知る。
倉門賢三は撫に庵を差し出せば見逃す事を伝える。
これを『バ〜〜〜カ』の一言で断る撫でる。同時に孤児院は炎の海で包み込まれていく。撫の仕業であった。さらに彼女は孤児院に入る前に拘束される事を判断したのか…。
先に警察に連絡をしていた。これにて捜査対象となるアリーバ。
34話ネタバレ
倉門賢三は警察に捕まり、人を食していた事などを自供していく。
アリーバを潰した事でようやく庵との楽園生活が待っていると嬉しみを感じていく撫。警察署を出て帰ろうとすると庵が外で待っっていた。
庵は未だに記憶喪失なので式の事に気づかない。だが式は目の前にいる男性が庵だと認識。
『洲宮庵くん…だよね?』
その瞬間…記憶がフラッシュバックしていく庵。
『しじょう…しき?』
庵の口から式の名前が飛び出してくる。
35話ネタバレ
庵がマッドドンキーに参加した経緯が明かされていく。孤児院で育った庵と式。言葉には出さないが2人の気持ちは通じ合っていた。
そんな中、孤児院に訪れた倉門賢三と詩緒。
倉門家は孤児院から食べる人間を選出していく。そこで選ばれたのが四条式であった。助けたのは庵。ただ彼もどうやって助けたのか記憶が定かではなかった。
そして孤児院から逃げた2人。
庵は式を守る為、そして恐怖の根本を絶つためにアリーバと繋がっていた組織・マッドドンキーに参加していく。
入隊して早々にイケメンだった事もあり、詩緒に気に入られる庵。恐怖の根本の元凶に近づいていく。
36話ネタバレ
ベールに包まれていた倉門詩緒といった女の人物像が描かれていく。アリーバを水面下で探っていた庵。そんな彼の正体に気づいていた詩緒は庵にアプローチしていく。
『私と一緒に暮らそうよ』
詩緒は過去、孤児院で式を助ける為に暴れた庵に一目惚れしていた。そして庵の目的も把握していた。そんな彼に提案する詩緒。
彼女は自分を人質に使っていいよと提案。アリーバを本当に潰したいなら私には価値があると庵に伝えていく。
『私の言う通り、私を人質にしなよ』
ここから庵と詩緒の疑似恋人関係に発展していた。そして独りになりたい時、庵がよく利用していたのが撫の働いていたカフェであった。
37話ネタバレ
記憶の戻った庵。
彼は式を抱きしめて『待たせてごめん』と一言。
言葉が出て来ない撫。
そして全てを悟った庵。撫が詩緒を殺した事を尋ねていく。
そして回想。
撫が詩緒を殺した時の一部始終が描かれていく。
38話ネタバレ
庵と出会う前の撫の様子が描かれていく。
親の言う通りに勉強するしかなかった撫の人生。その苦悩や葛藤が描かれていく。そして現実へ戻って庵にある言葉を伝えていく撫。
『あなたが…私を幸せにしてくれるんじゃないの?』
庵が想いを伝えていく。
ちなみに与墨京の父親である利馬はマッドドンキーの一員であった。庵にとって利馬はいい人。そして詩緒はよくわからない人間であったと語っていく。
同時に撫では倉門詩緒にはなれないと伝えていく。しかし、撫といた時の感情は残っており、忘れられないと語る庵。記憶が戻る前は詩緒に扮した撫が本当に好きだったと明かしていく。
涙を拭うためポケットに手を入れる撫。そこにはナイフがあった。
39話ネタバレ
ナイフを触感を感じた撫。
四条式をこの場で殺した時の事後を考えていく。これは庵に死ぬまで恨まれる形になると判断。
続いて、庵を殺した時を想像していく。
これは自分の目的が全て失われて自分が廃人になると判断していく。
意識の中で倉門詩緒が登場して自分を殺せばと伝えられる撫。同時に倉門詩緒への憧れを思い出していく撫。
『庵、あなたに会えて幸せだった…』
ナイフが地面に落ちて、血が流れていく。
40話ネタバレ
最終話である。
与墨京は未だに庵を好いていた。しかし、もう1年以上も音信不通。それでも生きる事を決意。
通称・ママは自主。
その中で撫について語っていく。どうやら彼女は自ら死を選んだらしい。そして最後。
『ようやく解放されたのね…いらっしゃい』
倉門詩緒?が描かれて幕を閉じていく。
わたし(仮)【4巻の感想】
サイコ女の彼氏乗っ取りラブサスペンスは最終的に叶わぬ恋となって終わっていく。終盤につれて理解が難しい内容になっていったが庵は好きな人と一緒になったのかな…。
サイコホラー要素、ゲームバトル要素、ラブストーリー要素など様々なジャンルが入り混じった漫画であった「わたし(仮)」。基本的にテンポもよく、4巻で完結する漫画なので読みやすくて良し。
独特な世界観にどっぷりと浸かってサイコホラーラブサスペンスを堪能したい人は是非、チェックしてみて欲しい漫画です☆彡
わたし(仮)
彼の恋人はもう死んだ。なら、私が彼女を名乗っても問題ない。わたしは生まれ変わる。彼の恋人として。究極の肉食系ヒロイン、彼氏乗っ取りサイコホラー。そうだ、彼氏を乗っ取ってしまおう。はじめて好きになった人には、すでに別の恋人がいた。「あぁ、やっぱりわたしは幸せになれない……」。そんなある日、転機が訪れる。その人が事故で記憶喪失になってしまったのだ。運命の導きだと思った。またとないチャンスだと思った。「恋人を殺して、わたしが彼女を名乗ればいいじゃん」。わたしは生まれ変わる。彼の恋人として。恋人でいられるなら、なんだってする。だって、彼を愛しているのだから。驚愕の彼氏乗っ取りサイコホラー、開幕。
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