ゴキブリ漫画「テラフォーマーズ」1部のあらすじ・感想

人類とゴキブリを天秤にかけた何とも斬新な発想の漫画「テラフォーマーズ」この漫画を読んでみようと思ったきっかけはコンビニで単行本を立ち読みして面白そうだったから。

実際に1巻〜4巻まで読んでみましたが面白いです。ヤンキー漫画好きな方でも男臭さがあるので好きになれる作品だと思う。

テラフォーマーズ 第一部のあらすじ

テラフォーマーズ

第一部の時代設定は西暦2599年。人口の激増を懸念して人類は火星に人の住める環境を作り上げる計画が進行していた。この漫画ではこの火星移住化計画をテラフォーミング計画と言う。人類は火星が非常に極寒の惑星であり太陽の光を吸収しない性質と突き止めている。

ただし、地中には大量の二酸化炭素が凍っており火星を暖めることで二酸化炭素が溶け出して地球のように火星の環境が暖かいものになると踏んだ。そこで苔(コケ)と黒い生物を火星に放ち、人間が住める環境にする計画が進行されていた。

しかし、ここで問題が…火星に放った黒い生物が異常に進化をしており、通常の人間では太刀打ちできないまでに変異をしていたのだ。

人類 vs ゴキブリ

ここでネタバレしてしまうが、火星に放った黒い生物はなんと「ゴキブリ」

ゴキブリを火星に繁殖させて惑星を黒くすることで太陽の光を吸収させて惑星を暖めるといった計画が進行していた。火星にゴキブリを放ったのが約500年前といった設定なので西暦2099年辺りから計画が進行している模様。

しかし、500年の歳月を得てゴキブリが火星で異常な進化を遂げている。

進化したゴキブリの姿はぜひ漫画で観てもらいたいが正直…気持ち悪い…顔が「青鬼」っぽい。そして真っ黒でムキムキ。進化したゴキブリはテラフォーマーズの中では人智を超えた強さを発揮している。

第一部の内容はこの進化したゴキブリを15名の選ばられた人間が駆除しにいくといった物語になる。選出された人間も「バグズ手術」を受けて人間を超えた存在となっている。まぁテラフォーマーズはSFアクション漫画といったジャンルがしっくり来る感じ。

意外と重要そうな人物があっさり殺られる

第一部の主役になるのは小町小吉(こまちしょうきち)といった男。小吉には秋田奈々緒といった幼馴染がいる。この二人の関係性もスゴイ。小町小吉は、ある理由で秋田奈々緒の父親を殺害している。しかし、二人は非常に仲がよく二人のラブストーリーもあるんだろうと思っていた。

しかし、まさかの序盤でゴキブリに秋田奈々緒が殺られる。

どうせ、生き返るんだろう…と思っていたがそのまま死亡…なんだ、これ…展開が読めない…

また15人の精鋭部隊もほとんどは序盤でゴキブリにバタバタと殺られていく。人間大になったゴキブリ…もし現実にそんなことが起こったら即座に逃げ出すだろう。テラフォーマーズではそれほどゴキブリが驚異的な強さを誇っている。

駆除する側から駆除される側になる人間

日本人の大半はゴキブリが大嫌いだろう。特に人間に害を加えるわけでもないのにゴキブリを見ると「わー、きゃー」叫ぶ人が大半。そして人間は見つけたゴキブリを駆除する。これが私たち世界での出来事。

しかし、テラフォーマーズでは関係性が反転する。
ゴキブリに駆除される人間となるのだ。私たちがゴキブリを見つけた時のような感じで。

テラフォーマーズを読めば少しはゴキブリに優しくなれるかも…(個人差はあると思う)ちなみにゴキブリは衛生面、経済面、病気面で害があるとされていますよね。「ゴキブリ 害」なんかで検索すると色々と説明しているサイトがあります。

虫の生態勉強になる漫画

ゴキブリと戦う人類側の人間はバグズ手術を受けて進化したゴキブリに対抗できる力を持っている。その力というのは虫をベースにした能力や擬態になること。

個々の能力が丁寧に説明されており、ベースになった虫の豆知識をテラフォーマーズでは得ることができる。意外と「へぇ〜〜〜」と思うことがあり勉強になる。

第一部の主役となる小町小吉は「大雀蜂」がベースになっているがオオスズメバチは他の蜂と違って毒液が尽きない限り何度でも刺す習性があるようです。絶対に大雀蜂を見たら近づかないとテラフォーマーズを見て誓いました(笑)

このように虫好きでないと知り得ない情報が漫画を楽しみながら知識を得ることができる。例え親に「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい!」と言われても「いや、漫画で虫の生態勉強してるから( ・ิω・ิ)」と言い返すことができる。

ヤンキー漫画のような「熱さ」がある

友情があったり、男臭さも随所に織り交ぜています。なのでヤンキー漫画が好きな方も面白く読めるんじゃないかなぁ〜なんて思っています。

喧嘩する相手が派閥や学校同士ではなく人類vsゴキブリといった設定で意外とヤンキー漫画に通ずるものがあります。

実はテラフォーマーズは実写映画化されている

実写化されているのは知っていました。映画版は見ていませんが評判は散々なようです。ぶっ飛んだ設定の原作はハリウッドに任せるのが一番安心して観れるのではないでしょうか。

興味がある方はレンタルしたり、動画配信サービスで視聴してみて下さい。

結局、テラフォーマーズは面白いのか?

漫画は非常に面白いです。現在4巻まで購入しました。現在は全19巻まで発売されています。コツコツと購入していって全部読み切りたいと思います。

ゴキブリがなぜ、あのような進化を遂げて何を目論んでいるのか…そしてテラフォーミング計画には黒幕がいるようなのでゴキブリを利用して何を企んでいるのか非常に気になります。SFバトル漫画なので非現実的ではありますが1巻読み終わる度に続きが気になってしょうが無い漫画の一つです。

現実でも火星移住化計画は実在している

2023年に片道切符で人間を火星に送り届ける計画が既に進行しているようです。色々な団体が計画をしているようですがこの記事が非常に詳しく面白く読めました。

2023年、人類火星移住計画|テレコープマガジン

2013年の記事ですが、この時で既に3万人以上の志願者がいたそうです。火星から地球に帰ってこられるかわからない。帰ってきても火星の環境に体が適応しており、地球の環境で今までのように暮らすことはほぼ不可能と書かれています。

非常にロマンがあり、数十年後、数百年後には現実になっている話しだと思いますが一般人の私にとっては想像もできないプロジェクトです。

現実にテラフォーマーズのようなことが起きなければ良いですが…(笑)

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