本田優貴先生が描くサスペンス漫画「ただ離婚してないだけ」最新刊となる第4巻が配信開始。佐野が醸し出す不穏な空気で終わった3巻。その不穏が現実のモノとなっていきます。そして4巻のラスト…犯した罪を償う時が来ます。
ここの夫婦のやり取りは圧巻…。
子を持った母親は強い…。非現実的ではありますが、強烈な夫婦間の絆、姿を見せられました。この4巻で完結だと思ったのですがまだ続く模様。次巻(5巻)が完結になるのかな。
最後まで読んでもらうとわかりますが、全てを打ち明ける覚悟をした正隆。彼にどんな現実が待っているのか…既に次巻が待ち遠しいです☆彡
漫画「ただ離婚してないだけ」4巻ネタバレ
冒頭、主人公・正隆の妻である雪映の妹家族が遊びに来ている。妹の娘である陽菜は3巻で佐野の監禁部屋を覗いており、人影を見た。その事が気になったのか、この日も大人の目を盗んで2階へ上がり、監禁部屋の真意を確かめようと忍び込もうとしていく。
子供の行動を理解していた正隆。
監禁部屋に入ろうとする陽菜に声をかけて注意。何事もなく難を逃れていく。そして妹家族も帰ると今まで通り、監禁している佐野をペットのように扱っていく描写。
まさかの脱走…罪が全バレする!?
佐野を監禁している部屋には監視カメラを設置しており、スマホで遠隔操作して逐一、佐野の行動をチェックする正隆。それ以外はまったくもって普通の生活をするようになった二人。
そんな中、佐野は監視カメラの死角で忍ばせておいた鋭利な破片を利用して繋がれている鉄の首輪を破壊しようと行動に出ていく。
スマホに写される監視カメラの映像は時折、荒く夫婦で会話もしているのでスマホから目を離している正隆。そして必死に首輪を破壊していく佐野。遂に首輪が真っ二つに破壊されてしまう事態へ。
この事態にまったく気づいてない二人。
佐野は屋外へ脱走しようと壁を破壊していく。この微かな物音に雪映がまず気づき、監視カメラを見た正隆は驚愕する。そして一目散で監禁部屋に直行。
しかし、一歩遅く…。
佐野は壁を破壊して屋外へ脱走していた。とにかく助けを乞いたい佐野。しかし、道路や住宅街に誰も人がおらず、フラフラと彷徨っていく事へ。途中、コスプレイヤーと遭遇するもゾンビのような見た目になっていた佐野はコスプレイヤーの一人として認識されて相手にされず…。
そして脱走した佐野を追いかけてきた正隆に捕獲される。その後を追って雪映も追いついて間髪入れずに毛布を佐野に被せて自宅まで担いで運ぶ事へ。
結局、佐野の脱走は失敗に終わる。
そして二人は佐野に頭を悩ませ、珍しく二人の意見が一致していく。佐野を処分しようと…。
最後の晩餐…そして二度目の…
佐野の処分を決めた二人。
正隆が準備に取り掛かっていく。そして決行日。
二人はお昼と称して、いつもとは違う豪勢な食事を佐野に用意していく。これを見た佐野は察したのか、只々呆然としていく。そして食事を提供して2時間後。
決行の時がやってくる。
佐野はまったく食事を口にしておらず、呆然と座り尽くしているだけ。正隆は最後に『死んでもらいます…すいません』とだけ告げ、萌を殺害した時のように正隆と雪映の二人でロープを首にかけて縛りあげていく。
そして佐野を処分。
翌日の二人はどこか晴れやかな表情を浮かべている。雪映は出産前なので実家で生活。正隆も顔を出しては自宅へ帰宅していく。そんな中、手に残ったロープの感触が忘れられず葛藤を見せていく。
そして雪映が破水。
連絡を受けて病院に持ってきて欲しい物を支持される正隆。しかし、彼は佐野を監禁していた部屋で全裸になり、ロープで自身の首を縛り上げていたのだ。子供が産まれる前に全ての罪を被って自殺しようとしたのか…。
しかし、次の場面で正隆は雪映の出産に立ち会っていた。
罪からは逃れられない…!?
雪映は無事に子供を出産。
今までの事が嘘のように幸せそうな夫婦生活が描かれていく。その一方でひと目を盗んでは佐野を監禁していた部屋に入り、自身の首を締めていく正隆。死に際まで追い込む事で晴れやかな表情へ変わっていく。
そして月日は経過。
結婚9年目に突入。夫婦としても順調。今が人生で一番幸せだと感じる正隆。そこで自宅のインターホンが鳴ることへ。
正隆が対応。
相手は警察であった。捜索願いの出ている『夏川萌』についての聞き込みであった。青ざめる正隆であったが駆けつけた雪映は正隆の腕を握りしめて、知らない…覚えていないの一点張り。
すると自然と正隆の目から涙が溢れてきてしまう。
『雪映…俺…もう…』
罪悪感が一気に襲ってきたのか…ロープの感触も思い出して崩れ落ちていく正隆。涙する夫の目を見た妻は言う…。
『もしかして…その新聞配達の人…知ってるの…!?』
その一言で全てを察した正隆。全てを飲み込み、警察に全部話す事を伝えていく。ここで4巻は幕引き。
漫画「ただ離婚してないだけ」4巻の感想
この漫画で終始、腹が座っているのは雪映であり、4巻最終話では母親としての強さも如実に出ている印象的な描写が非常に心に残りましたね。最後の一言には『私が子供を守ります。あなたは罪を被ってください』といった強い意志が見え隠れしています。
母親強し!
そして電子書籍限定の描き下ろしが4巻には含まれています。ここには夏川萌の捜索願いが出された事の背景が詰まっている描き下ろし。こちらも注目です!
非現実的なんですが読みいってしまう作品。1巻序盤の展開からここまで波乱に満ちたサスペンス漫画になるとは思っていませんでした。夫の正隆はキング・オブ・クズを地で這う男なのでイラつく場面も多数ありますが、読み進めていくと目が離せない漫画になっていきます。
興味が出た人は是非☆彡
ただ離婚してないだけ
正隆と雪映は結婚7年目の夫婦。だが関係は冷めていた。正隆は不倫をしていた。そしてそのセフレ(17歳)を妊娠・中絶させてしまう。不倫と妊娠・中絶の果てには何が。どうして結婚したのかな、と苦しくなる一般人サスペンス!
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