漫画「ルサンチマン」3巻のネタバレ感想!割とのんびりラブコメ展開!

ルサンチマン(3)

ルサンチマン、3巻である。4巻で終わりだが、例によって3巻までしか読んでいない状況で、これを書いている。

ルサンチマン(2)

漫画「ルサンチマン」3巻のあらすじ

冒頭では、月子はまだ例の娼館にいる。結局、いろいろあって、そこから拓郎のもとへと連れて来られる。

そして、仮想の存在である月子と、人間である拓郎の恋模様が、一巻たっぷりかけて描かれる。2巻は物凄い急展開で膨大な伏線が一気に回収される流れであったが3巻は割とまったりした感じだ。

漫画「ルサンチマン」3巻のネタバレ

2巻の終わりでノアと接触した神崎であるが、姿が変わっている。異様な醜男になっているのである。これが彼の生前の真の姿なのか、それともそれ以外の何かなのかは、3巻時点では明確な解説がないのでよく分からない。

神崎は能力をまだ失っていないが、どうも、よくは分からないのだがノアに侵食されかけている状態にあるらしい。で、月子の記憶を例によってキスで改変し、月子を拓郎に託す。彼にとってみれば非常手段のようなものであったらしい。この巻ではそれきり神埼は登場しなくなるので、どうなってしまうのか分からない。

さて、VR空間と現実空間が交錯する世界設定なのでややこしいのだが、まず、月子を自宅に連れてきた時点で、拓郎は「素顔」である。醜い中年(30歳なのですが)の姿をして、あえて本名ではなく「あくろー」と名乗っている。わざとその姿では月子に嫌われるような言動を取っている。

それでどうするのかと思えば、一人二役をやり、VRで偽装した自分の方は拓郎として姿を現し、茶番の末に「あくろーをやっつけて、月子を救出した王子様」を演じている。少なくとも3巻の時点では、その嘘はバレてはいない。

月子は神崎に対して恋愛感情を抱いていたはずなのだが(ちなみに、神崎の姿が醜くなったときも、ほかのNPCが拒否反応を示すにも関わらず、月子だけは神崎を慕うことをやめなかった)、拓郎に愛の告白をされ、まんざらでもない、という感じになっている。

なお、月子は人格を持っているように見えるが、あくまでも拓郎の所有物である。一般論からいえば、「人格をリセット」して、拓郎だけに恋愛感情を持つように設定し直すことも可能である(ただ月子は特殊なソフトなのでそれが本当に可能なのかどうかは分からない)。

一緒に「縁日」に行ってデートをしたり、仮想現実上の「学校」に通い始めたり、する中で拓郎と月子は徐々に絆を深めていく。で、結局、月子は一線を越えることを許すに至る。ところが問題は、VR空間で性行為をするためには、相応の道具が必要である、ということだ。結局、友人に金と、その為のアイテムの一部を貸してもらい、拓郎は月子と一線を越える。

そのあたりの描写はごく普通の恋愛漫画のそれと同じである。

ただし、一応、次の、というか恐らくラストの展開への伏線になるのであろうと思われる、伏線が描かれる。理屈は良く分からないが、月子(ムーン)が処女を喪うと同時に、何かの「プロテクト」が解けたらしい。それによって何かが起こるらしい。何が起こるのかについてはまだ説明がない。ちなみにいきなり大爆発を起こしたりだとかそんなことはない。とりあえず朝チュンを迎えるところまでは描かれている。

漫画「ルサンチマン」3巻の感想

ルサンチマン(3)

緩急がすごい。1巻でだいたい世界観が説明され、2巻で一気に謎の伏線の回収がされ、3巻は割とのんびりとラブコメディーをやっている。起承転結ではない。起転承、とでも言うか。こういう展開の仕方をする作品、珍しくもなさそうな気はするが、しかし連想しようとしてみると案外となかなかないような気がする。

次巻は「結」になるのだと思うが、3巻では解けた謎や伏線がほとんど存在しないため、ラストに向けてどう展開していくのかはやっぱりさっぱり分からない状態である。

ともあれ、次の巻が最後の紹介である。

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