1日外出録ハンチョウ【7巻ネタバレ感想】安定したおっさん達の大人の休日が描かれる!

1日外出録ハンチョウ(7巻)

しばらく紹介の間が空いてしまった間に8巻が出てしまったが、『1日外出録ハンチョウ7巻を御紹介する。

1日外出録ハンチョウ【7巻あらすじ】

例によって各話完結方式であるので、次欄に進むとしよう。

全体の雰囲気について言えば、(最初の方からそういう傾向は強かったとはいえ)すっかり大槻が良い人みたいになっており、地下の人々もなんか「仕事は大変ではあるがそれなりに楽しい暮らしをしている」みたいに描かれるようになって久しい。

1日外出録ハンチョウ(6巻)

ネタバレ&感想

1日外出録ハンチョウ(7巻)

美汗

運動公園で解放された大槻と子分二人、軽いエクササイズ的な運動を楽しんでいたのだが、バスケットゴールの下で遊んでいたら(実は三人ともバスケ経験者)高校生に試合を挑まれ、つい本気になってしまう。いい汗をかいて飯もうまいが、翌日はものすごい筋肉痛に襲われるおっさん三人組であった。

夢遊

「夢の中で地下を抜け出して外出してきた」とか言い出すやつが現れる。大槻は呆れていたのだが、自分も結局夢遊病的外出体験をすることになる。しかも子分たちも一緒である。振り返ると、あれは夢ではなくて幽体離脱だったのでは?というところで話はおしまい。ちょっと怖い。

救世

いつだったか出てきた「そば打ちが趣味の黒服」が、地下のまかない担当になった。別に善意でやってるわけではないのだが、料理が趣味の黒服・柳内が赴任したことによって地下の食生活は(予算の範囲内で)一変することになる。その柳内も転属の話が舞い込んできて楽園のような暮らしは終わりかと思われたのだが、結局柳内は続投となった。いいのか、そんなんで。

鼻歌

「ある曲が鼻歌で歌えるのだが、タイトルが思い出せない」という話が延々と展開される。漫画の中で分からないだけではなく作者も本当に分からなかったらしく、作品末尾で「こういう動画でアップしてますので分かる人お願いします」とか紹介されている。もっとも、単行本が出た時点では既に判明していた模様。

鍛上

前に出てきた、地下で映画を上映している別の班長がスタローンの映画をやったのをきっかけに、地下で筋トレというかボディビルが流行する。大槻は抜け目なくプロテイン売り出したりして小銭を稼ぐのだが、自分は筋トレに参加していないので、なんか筋肉質な顔ぶればかりになり始めた地下で微妙に肩身が狭くなるのであった。ちなみに、映画の方の班長も事態を憂慮して別の方向性の映画を流し始めるが、事態は沈静化しない。そして話はそのまま終わる。

観覧

上野で解放された三人、ちょっと科博(科学博物館)にでも寄っていくか、となったところで、三人を監視している黒服・牧田にスポットライトがあたる。彼は科博の常連なのである。科博に入ったが最後、目玉展示の嵐に「ちょっと」では済まなくなることを承知している牧田、思わず飛び出して行って三人に科博巡りの講釈を始めるのであった。

紳士

今回は一人外出の大槻、ダブルブッキングのせいで別のホテルに泊まることになるのだが、それがすごい高級ホテルであった。空気を読むということをよく理解している大槻、雰囲気に合わせて優雅な立ち振る舞いで高級ホテルの朝食ビュッフェを堪能することになる。大槻は紳士であるので、フレンチトーストの最後の一枚を取ったのを別の子供(外国人)が物欲しそうに見ているのを見て、分けてあげたりするのであった。ただし、直後に焼きたてのフレンチトーストが来て、大槻はそれを持っていく。

服買

おっさん三人が服を買いに行ってコーディネートしたりする話。タイトルのまんまである。いくら着飾っても、戻る場所は地下なのであるが。


1日外出録ハンチョウ

1日外出録ハンチョウ

原作・著者福本伸行 / 萩原天晴 / 上原求 / 新井和也
価格660円(税込)

地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ!

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