『幼なじみと神さまと』、完結の第2巻である。
幼なじみと神さまと【2巻】あらすじ
ざっくり書いてしまうと「しろねに憑いた神さまが姿を消すまで」が話の本筋となり、あとは少し後日談が描かれて終わりである。
新キャラが出てきて新しい人間関係が紡がれたりもするのだが、そのへんはそんなに重要ではない。別に引っ張るほどのことでもないので書いてしまうと、しろねと千秋は付き合い始めることにもなる。
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幼なじみと神さまと【2巻】ネタバレ
仙堂少年に面と向かって「お前を祓う」と言われたヒナミノガミ、どう出るのかと思ったらめっちゃビビっている。
哀れを催すほど弱い。
あげく救いを求める目で千秋を見たりもする。千秋はどちらかと言うと仙堂の方に協力したいくらいの腹積もりなのだが。
しかし結局、咄嗟の思いつきで「色仕掛け」という手に出たヒナミノガミ、幸いにして(?)仙堂少年が女に免疫が無さ過ぎたため、かろうじて窮地を脱することに成功するのだった。
仙堂は鼻血を吹いて倒れた。コメディーである。
それから、しろねと千秋と仙堂とあとももと四人でオカルト部に入ることになったり、いろいろあるのだが少し端折る。
結局、しろねもヒナミノガミのことを知るに至り、そしてヒナミノガミ自身も観念したので仙堂に祓ってもらおうとするのだが、そうしたらヒナミノガミの意識とともにしろね自身の意識まで引きずり出されそうになった。どうも、二人の意識は既に同化し始めてしまっており、もはやヒナミノガミだけを追い出すことはできそうにない、という。
だが同化するというのがどういうことかといえば、つまりヒナミノガミの意識はもう出てこれなくなるということである。
つまり、放っておいてももう問題はないわけだが、ヒナミノガミに懐かれ始めていた千秋は多少その事実にモヤっとするものを覚えるのであった。
物語の大詰め、オカルト部の合宿という名目で部員たちで比南島に向かうことになる。
千秋としろねにとっては帰郷である。
そこで、二人は島の年寄りから意外な事実を聞かされる。ヒナミノガミの正体であるが、遠い昔に人柱に捧げられた幼い少女を神として祀ったもの、であるという。そんな感じではあったが、つまりもともと神さまは女の子だったということだ。
ほとんど消えかけていたヒナミノガミだが、島に戻ってきたことで最後にもう一度だけ顕現することができた。ヒナミノガミは千秋に別れを告げ、消えていった。そしてその場で、意識を取り戻したしろねに千秋は告白し、二人は付き合い始めることになるのであった。
後日談は、千秋としろねの間に娘がいる10年後の世界が少しだけ描かれ、それで劇終となる。
幼なじみと神さまと【2巻】感想
この手の話によくある落とし方として、しろねの産んだ娘がヒナミノガミの生まれ変わりというオチになるのかと思ったのだが、少なくともそう明示はされていなかった。ちょっと意外だった。
2巻で終わってしまったり、その2巻は(昨今よくある話ではあるとはいえ)電子書籍のみの刊行であったりと、まあぶっちゃけてしまえばあまり商業的には成功しなかったのであろうが、短いながら綺麗にまとまっていてそんなに悪くはなかったと思う。
掲載媒体の都合その他の問題として本格的な性描写のシーンはないのだが、ほんのりとしたエロさもなかなか良かった。主人公とヒロインと神さま以外のキャラクターの空気感がひどいのはややナンではあるのだが、まあ2巻完結ではどうしようもなかっただろうし。
ところで「瓜を破る」の方であるがこちらは既に3巻が出ている。おそらく板倉梓作品として次にご紹介するのはそれになると思うので、そちらもお待ちいただきたい。
幼なじみと神さまと
美少女に憑依した神さまが子作りを迫る!?東京の高校に進学するために、幼なじみのしろねと共に故郷の島を出た千秋。ところが、しろねの体には島の土地神が憑依していた。森を破壊した人間どもへの復讐として神さまが千秋に求めてきたのは……子作り!? しろねの体を借りて、夜な夜な関係を迫ってくる神さまとの学園生活が開幕!!
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