漫画「鬼ゴロシ」は河部真道先生が描く復讐系漫画。電子書籍限定の漫画であり、eBookJapanで先行配信されている作品です。ハードボイルド漂う主人公の復讐を描く漫画。個人的にかなりヒット作。味のある絵柄と男臭いストーリーが魅力となっています。
ちなみに河部真道先生は当サイトでも紹介している「KILLER APE」も描いている作者さん。
主人公は一家殺人の犯人に仕立て上げられた伝説の男・坂田周平。
妻子を殺し、一家殺人の犯人にされた坂田。15年の刑を終えて出所。植物状態から覚醒して復讐の化身となる坂田。壮絶鬼憑復讐劇が開幕されていきます!
配信は現在、単話版のみとなっており、1冊88円(税込)です。
鬼ゴロシ【1話】ネタバレ
冒頭、鬼の面を被った5人に妻子を人質にされ、拘束される坂田。
『お前には消えてもらわねばならん…嫁も子供も一緒にな…』
鬼の仮面を被った一人が語っていく。坂田の住む新条といった街には戦ってはいけない相手がいると…坂田はその相手を怒らせてしまった事を伝える鬼。
坂田の妻が子供だけは生かして欲しいと伝える。次の瞬間…。問答無用で鬼は坂田の妻の脳天へ銃弾を放っていく。
その後、鬼の一人が思い出話を語っていく。6歳の時の話である。そんな話を尻目に坂田は5人の奇面組へ伝えていく。
『必ずお前らを殺す…また会えるのを楽しみにしてろ』
鬼の奇面組が放った銃弾は坂田の頭を貫いていく。
そして、この事件は坂田周平が妻子を殺害、自ら拳銃自殺を図った事件として扱われていく。その後、坂田だけは一命を取り留める。検察は彼が昏睡状態である事を隠して起訴。彼には無期懲役の実刑判決が下っていく。
15年の時が経過。
坂田の弟分であった藤田が彼の身柄を引き取っていく。生きる屍状態である坂田。彼は藤田に連れられて15年ぶりに帰郷を果たす。
事件が起こった舞台となる新条に戻ってきた坂田。BARにて出所祝的なものが開かれていく。
昔の坂田を知る人物が変わり果てた坂田を見て驚いていく。
坂田の過去の栄光が明かされる。彼は15年前。新条といった街の全てを手中に収めかけた男であったと…。坂田は藤田と組んで当時、幅をきかせていた河野組に抗争を仕掛けて、圧倒的な実力と立ち回りで新条の街を支配していた。
新条の街の全てが坂田のものになる…。そんな時に坂田を犯人とした一家殺人事件が起きたのであった。
意志を持たない肉の塊のような状態の坂田。そんな彼に語りかけていく藤田。しかし、脳がぶっ壊れており、よだれを垂らしている坂田を見ていられない藤田。舎弟に世話を任せて立ち去っていく。
舎弟の一人が坂田を近くのホテルまで連れていく。その途中…腕をナイフで刺される坂田。
『お前に組、潰されたぁ、河野晴男じゃあ!』
元河野組ボスの復讐であった。しかし、何も反応しない蛻の殻状態の坂田を見て失望。立ち去っていく。
そして同時刻。
新条の街では再び一家殺人事件が巻き起こっていた。午前5時。商店街で片腕にナイフを刺された男を警察が発見。坂田である。彼は警察へ連行される事へ。
捜査一課の課長・篠塚のもとへも商店街で血まみれであった男の情報が入っていく。
気になった篠塚。彼も取調室へ。若い刑事に変わって取り調べをする事になる篠塚。目の前の蛻の殻状態の男をどこかで見た事があると思いながら、篠塚は思い出話を語っていく。
それは6歳の頃の話であった。
その話を聞いた瞬間…脳内で家族との思い出、一家殺人時の情景が脳内に駆け巡っていく坂田。彼の顔に生気が宿っていく。
『ああ…思い出したよ』
髪をかきあげる坂田。生気が宿った彼の顔を見て目の前の相手が誰か確信を得る篠塚であった。
鬼ゴロシ【1話】感想
まさにダークヒーロー復活といった具合の第1話。そして鬼の奇面組の一人が警察内部の人間であったことも判明。これからどんなハードボイルドな復讐劇が待ち受けているのか。そして5人の鬼の正体は誰なのか…。
見所満載!続きも超期待できる作品である!
執筆時点で第1話が無料で読める状態なので気になった人は是非、チェックしてみて欲しい。味と躍動感のある絵もかなり魅力的である!
鬼ゴロシ
15年前の一家殺人事件──。妻子を殺し自殺を図った犯人の坂田周平は15年ぶりに出所した。だがそれは“鬼”達による罠だった…! 坂田は植物状態から奇跡的に覚醒し、鬼憑伝説の残る因業の町でただ一人のリベンジを誓う!! 鬼才・河部真道が全開で挑む壮絶鬼憑復讐劇、ここに開幕!!
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