漫画「ニジとクロ」ネタバレ感想!奇妙なペットと女子の触れ合い和む作品!

ニジとクロ

アニメ化もされた名作『かんなぎ』(全12巻、一迅社)の作者による、新シリーズの第1巻である。

漫画「ニジとクロ」あらすじ

伝奇ボーイミーツガールっぽい作品だったかんなぎとはうってかわって、今回は女性主人公、それも舞台は現実の日本である。ちょっと架空の動物が出てくる以外は、超常現象などが起こったりもしない。

クロというのが主人公(本名:白星クロエ)、ニジと言うのはそのペットのニジイロテンゴクオウム(という架空の動物)だ。

ちょっとおかしな動物ではあるのだが、少なくとも1巻時点ではそんなに大きな物語の起伏があるというわけでもなく、ペットと飼い主の日常が温かく描かれていく。

漫画「ニジとクロ」ネタバレ

白星クロエ(以下、クロ)は18歳。白黒はっきりしてないと気がすまない性格の持ち主。つまり、困ったちゃんである。そんな彼女が、バイトを首になった日の夜、ゴミ捨て場に捨てられていたとおぼしき奇妙な動物を見つける。それがニジイロテンゴクオウム(名前が判明するのは後のシーンだが)である。

ニジイロテンゴクオウムは喋る。まるで人間とコミュニケーションができるかのような言葉の操り方をすることもあるが気のせいであるかもしれない。基本的にはおうむ返しをしているだけである。オウムだし。

結局、連れて帰って調べてみたら、ニジイロテンゴクオウムという(珍種ではあるが)存在を知られている動物であると分かったので、一安心。

翌日、日本でただ一ヶ所だけニジイロテンゴクオウムを飼育しているという動物園にコンタクトをとってみたところ、診られる獣医が少なかったり餌の配合がちょっと難しかったりする程度で、別に飼っても法的な問題とかはないのだという。

ちなみに、クロははじめのうちはニジイロテンゴクオウムをどこかに譲渡するつもりでいた。ところが、この子が自分の前で示した行動について例の動物園の人に聞いてみたところ、「それは求愛のダンスで、それをやった相手と引き離されると絶食して死ぬ」と聞かされてしまい、結局飼うことになる。寿命は、「80年」だそうである。で、この段階でようやく名前が付く。ニジ。

ちなみにニジ、風呂にも入る。クロと一緒に入りたがる。ふつうの鳥は風呂には入れてはいけない(ものがほとんどな)のだが、ニジイロテンゴクオウムは平気らしい。

あとはおおむね、日常的な話が日常的に展開されていく。クロが少しずつニジに対する愛情を深めていったりだとか。またバイトを首になったりだとか。

ニジイロテンゴクオウムについてのテレビ番組を見る回、なんてのもある。かれらは南太平洋に浮かぶ島、ホヘツヘッキョルリホホ島の固有種なのだそうだ。その島にはいっぱいいる(そして群れで暮らしている)。

なお、オウムと言っているが、彼らは厳密には鳥ではない。哺乳類なのか鳥類なのかも分からない、おそらくそのどちらでもない独自の進化を遂げた種であるらしい。ちなみに、学名が付く前はネズミの仲間と間違えられて「ハッピーマウス」と通称されていたらしい。

さて、クロであるが、SNSをはじめる。ニジイロテンゴクオウムを飼っている人のコミュニティに参加して、友達ができる。会う事になった。会った。相手は女の子であった。というところで、次巻に続く。

漫画「ニジとクロ」感想

ニジとクロ

これを言うのは二回目かもしれないが、『かんなぎ』から流れてきて、かんなぎ的なものを求めているとちょっと肩透かしを食らうかもしれない。というか筆者は喰らった。

これはこれで結構面白いのだが、ここからどう転んで行くのかはまだよく分からないので、なんともかんとも。


ニジとクロ

ニジとクロ

原作・著者武梨えり
価格600円(税別)

白黒はっきりしないと気がすまない女子大生・白星クロエが保護したのは、ニジイロテンゴクオウムのニジ。飼い主が現れるまでの1週間、世話をするうちにすっかり懐かれたクロ。そんなクロにニジは謎のダンスを見せるのだが、なんとそれは求愛行動だった!! ハッピーマウスと呼ばれる鳥(?)との不思議な出会いが、クロの日常を七色に彩り始める――。『かんなぎ』の武梨えりが描く、ヘンな生き物と女の子のちょっぴりおかしな日常譚開幕!!

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