忍者と極道【5巻ネタバレ】ガムテさん…クローズアップされていく!

忍者と極道(5)

『忍者と極道』、5巻。ガムテ編開幕である。

忍者と極道(4)

忍者と極道【5巻】あらすじ

忍者と極道(5)

今巻では新しい「破壊の八極道」は出てこない。あとまだ名前も顔も分からないのが4人いるはずなのだが。その代わり、前から登場しているガムテに焦点が当たり、クローズアップされる巻である。

ガムテは「割れた子供達(グラス・チルドレン)」という(全員が顔にガムテ―プを巻いている)子供の殺し屋集団を率いるリーダーであったことが明らかになり、その殺し屋集団が、総理官邸を襲撃する。その中で忍者との戦いも発生する。

ただし、本格的な(主要キャラ同士の)殺し合いは今巻では描かれない。

4巻の最後の方で「いくら何万人も兵隊を集めてヘルズクーポンで強化しようと、忍者に数では勝てない」ということを理解したキワミ。それを受けて、次の登場はプロの殺し屋の集団(と言っても子供)の登場というわけである。

忍者と極道【5巻】ネタバレ

忍者と極道(5)

冒頭、キワミとシノハが六本木の高そうなレストランで食事をしている。

シノハは「5000円しか持ってないんすけど」とか言うのだが、もちろんキワミのおごりだ。二人とも裏の顔を隠しているわけだし。といってもキワミも何も15歳の少年をこんなところに連れてきて何をどうするつもりというわけではなく、どうも多分殺島飛露鬼と殺しの打ち上げをするつもりで予約を入れてあったので、殺島亡き今なのでシノハを招いたということらしい。

で、二人は相変わらずなんだっけ、フラプリとかいう作品の話に花を咲かせる。

次のシーン。ガムテが「母親」に悩みの相談をしている。殺しの相談である。

その時点でイカれているが、ガムテのイカっぷりというのはそんな次元ではなく、実はこの母親がとっくの昔に死んでいて、ミイラなのである。ガムテはミイラ化した母親と一緒に暮らしている。

で、ガムテは何を企んでいるかというと、忍者と一緒に殺したい相手がもう一人いるのだそうだ。誰かと言うと……実の父にして自分の所属組織のリーダーであるはずのキワミである。理由は、母親を棄てたからだそうだ。もうてんやわんやの設定モリモリだ。

さて、シノハはアジトに戻ってきて、ダチと飯食ってて遅れた、とか言う。それを聞いて、長(神賽惨蔵)がしぶい顔をする。「バレんなよ」(忍者であることを)というのである。どうも昔、バレて、とんでもないトラブルを引き起こしたことがあるらしい。シノハが。

その次の場面がまた説明しがたい。お忍びで出歩いていた首相と、シノハが親しくなる。

きっかけは例によってフラプリである。その後、フラプリについて書いた文章が内閣総理大臣賞とかをもらい、首相官邸で授賞式をすることになる。キワミも「友人として」そこに招かれることになった。

たまたま、その話をキワミとシノハがしていたのを、通りすがりのガムテが目撃していた。いろんなことが彼の脳内で理解され、ガムテは歓喜の表情を浮かべた。憎むべき怨敵ふたりが友人同士だったことを、現状彼だけが知っているというとんでもない状況が生まれる。

さてその後、総理官邸にいろんな人たちが集う中、ガムテ率いるグラス・チルドレンが時限爆弾を仕掛けた上そこを襲撃する、という流れになる。戦闘開始。5巻はここまでである。

忍者と極道【5巻】感想

忍者と極道(5)

それにしてもこのガムテというキャラクター、最初は道化っぽい、ありていに言ってしまえば雑魚っぽいキャラクターだったのだが、どんどん設定が盛られていってすごい。

単行本に入ってないのだが外伝とかでも登場しているし今後もすごい設定がさらに増えるのだからまたすごい。

しかし、ガムテはこのガムテ編で脱落するのだろうか?いい味のキャラクターだから、少なくとも終盤までは生き延びてもらいたいものなのだが。


忍者と極道

忍者と極道

原作・著者近藤信輔
価格671円(税込)

トラウマから笑えない少年・忍者<しのは>、表向きはエリート会社員ながら裏では組を牛耳る極道<きわみ>。そんな2人が出会った時、300年にわたる忍者<ニンジャ>と極道<ゴクドウ>の殺し合いの炎が熱く燃え盛る!孤独を抱えた漢達による、情熱と哀切に彩られた命のやり取り。決めようか…忍者と極道、どちらが生きるかくたばるか!

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