『骨が腐るまで』を描いた内海八重先生の新作漫画「なれの果ての僕ら」第2巻。
同窓会に集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人。しかし、同窓会は夢崎みきおの策略によって人間の善悪を暴く実験場と化していく。
彼の目的は一体何なのか…そして、みきおも予想だにし得ない悪意が同級生達に襲いかかっていく。1巻同様に第2巻でも同級生達の人間関係が崩壊。
人間の極限状態が描かれていきます。
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目次
なれの果ての僕ら【2巻ネタバレ】
毒を盛られて死んでしまった相沢。犯人探しが開始されていき、ネズの恋人である未来が毒の瓶を持っている事が判明。相沢殺しの犯人扱いをされていくが、未来ではない理由が浮かび上がっていく。
それは未来の持っていた毒の瓶は未使用だったからである。
未来も相沢殺しを否定。では、何故、毒の瓶を持っているのか問われていく未来。ネズは未来が毒の瓶を盗んだ理由をわかっていた。そして未来自身の口から毒を盗んだ理由が明かされていく。
『みきお君を殺すためよ!』
この現状を変えるには首謀者である夢崎みきおを殺す事が解決への糸口だと考えていた未来。彼女の考えは賛否両論で意見が分かれていく。
暗い雰囲気の中、教室を出ていた山口といった女子が戻ってくる。相沢が死んだ事に驚いていく。教室で会議の末、怪しいのは教室を出ていたネズ、もしくは山口ではないかと議論が繰り広げられていく。
しかし、議論は平行線。犯人も名乗り出ない状況。一旦、お開きとなっていく。
同級生殺しの犯人が判明…!?
犯人は意外なところから判明していく。
議論がお開きなった後、空いていた部屋に山口を引張入れるショーヤ。彼は動画配信者で職業柄、反射的に動画を撮ってしまう癖があった。
彼は自分が撮った動画を見返していて犯人を特定した事を告げていく。
『お前が相沢のコップに毒を入れるとこ…映っててさ』
山口が相沢殺しの犯人だったのだ。
ここでショーヤはある取引を持ちかける。周囲に黙っててやるから「ヤラせろ」といった下衆な取引である。
山口はショーヤを拒絶。
彼から逃げていく山口であったがショーヤが廊下に出て大声で相沢殺しの証拠動画を見せながら犯人を暴露していく。
犯人探しに意欲的であった水野。
山口を追いかけて捕まえる。そして反抗しないように殴打。さらに相沢の友人達が続くように山口を取り押さえていく。
四肢を拘束された山口に尋問が開始されていく。
山口が相沢を殺した理由…それは過去に苛められた事への復讐であった。過去の苛めを暴露していく山口。彼女は相沢、倉本、小山内の3人に苛めを受けていた。
カミングアウトと共に心情を吐露していく山口。
同級生達は山口の処分について議論を交わしていく。そんな中、梶原といった男子がある提案をしていく。
『学級裁判しようよ』
学級裁判で決定されていく各々の処分方法
議論を聞いていたみきお。
彼も学級裁判に賛成であると教室に入ってくる。裁判長はみきおとなり、山口の処分に対する学級裁判が開かれていく。
それぞれが意見を言い合う中、雨宮が『山口が裁かれるなら過去に苛めていた小山内、倉本も裁かれるべきでは?』といった言葉を口に出しいていく。
雨宮の意見に賛同を示していく裁判長役のみきお。これをきっかけに議論の流れが変わっていく。最終的に多数決で決める事へ。そして決定。山口だけでなく、小山内、倉本も罰を受ける事へ。
議論は3人の量刑を決める話し合いへ。
そして判決が出ていく。
小山内、倉本は両手の指を一本ずつ砕かれる罰。山口は片腕、片足の骨を砕かれる罰で決定していく。
次にその罰を実行する役を誰にするのか話し合いの場が持たれていく。あくまでみきおは議論を円滑に進める為の進行役であり、罰に関して直接、手は下さないと語る。
誰も立候補しないのでみきおが決めていく。
それは学級裁判を発案して、3人の量刑を考えた人物・梶原を指名。
安全圏からただ石を投げていただけの梶原。罰の実行役を指名された途端にビビっていく。
『逆らえば殺す』
みきおの決定を覆す事はできない状況。ハンマーを手渡されていく梶原。
主人公の暴走!?
罰がスタートしていく。
ビビる梶原であったが、刑を執行しないと自分がみきおに殺されてしまう。まずは倉本の両手の指1本をハンマーで叩いて骨を砕いていく。
続いて小山内。
しかし、梶原もパニック状態。これ以上は無理だと叫んでいく。
そんな中、飛び出してくるのがネズであった。梶原からハンマーを奪って小山内の指を問答無用で砕いていく。さらにもう片方の指も破壊するネズ。
『こんなの誰がやっても同じだろ』
暴走するネズを黙らせていくみきお。耳元で何かを呟き、みきおはネズを気絶させていく。
目が覚めるネズ。
意識が無くなっている間に起こった出来事の説明を受けていく。みきおは新たなゲームを仕掛けようとしていた。その準備として5人〜6人でグループ分けがされていた。
さらにグループからリーダー、副リーダーが決められていた。ネズの所属するグループのリーダーはネズ。副リーダーは6年2組の元先生である。
スタンフォード監獄実験の模倣がスタート!?
みきおから各グループのリーダー、副リーダーは集合命令がかかる。そして、みきおはこれから開始するゲームの説明をしていく。
各グループのリーダー、副リーダーは看守役。メンバーは囚人役となる。そして看守役は囚人に何をしても良いと伝えていく。さらに囚人に対して肉体的ダメージを与えればポイントを付与。
最終的に一番ポイントが低いグループの看守役には死んでもらうと伝えていく。スタンフォード監獄実験を模倣したゲームが開始されていく。ちなみに全グループが同点なら皆を解放すると口にするみきお。
それぞれのグループリーダーの考えは一致していく。メンバーに何もせず、0ポイントで終わらせる事であった。
しかし、月岡チームではイザコザが発生。
トラブルを引き起こしたショーヤに対して月岡は平手打ち。ポイントが加算されてしまう事態へ。
ゲームの終了時刻となって再び集められる各リーダー、副リーダーの面々。みきおから結果発表がなされていく。4チームある内の3チームは見事に0点であった。
しかし、月岡チームだけ2,530点を記録。
月岡チームで何が起こったのか様子を見に行くリーダー達。教室は凄惨な光景が広がっていた。
新たな悪意が花開く!?
月岡チームで巻き起こった事が明かされていく。
月岡は隣のネズグループから大きな音と声を感知していた。(ちなみに遊びの一環で出た言葉や音である)そしてネズが裏切ったのではないかと疑心暗鬼へ。メンバーに裏で行われているゲームを説明する月岡。
ここから月岡が暴走をしていく。
最下位を免れる為にメンバー内でポイント稼ぎの簡単な暴力が開始されていく。しかし、次第にヒートアップ。考えの掛け違いから月岡チームではリーダーと副リーダーが暴走を起こしていた。
今回のゲームで誰でも死ぬ事はなかったが月岡チームには遺恨が残っていく。
そんな激動の夜が終わって翌朝。
廊下に佇むみきお。その光景を目にしたネズは嘔吐。洋服から坂本だと断定された一人の男が床に倒れていた。顔の鼻から上が潰されたような状態で…。
『知らない…俺はこの死体について何も知らない』
『誰だ彼を殺したのは?』
2巻は終了である。
なれの果ての僕ら【2巻の感想】
極限状態に追い込まれた人間の善悪を見極める物語。みきおは何やら目的あって今回の事件を起こしているようだが真相は未だ不明。
また途中、途中に事件後の生き残った人物の取り調べ風景が描かれていく。ここで何やら、ネズが暴走していくような意味深発言をする人物などがいる。
この事件、一体どんな結末が待ち構えているのか…。監禁の3日間が描かれる漫画なので5巻前後辺りで完結になると思われる作品。
得体の知れないスリルが味わえるサスペンス漫画。興味が出た人は是非、チェックしてみて下さい☆彡
なれの果ての僕ら
同窓会のために母校に集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人は、そのまま監禁された。首謀者の名は、夢崎みきお。目的は「極限状態での善性を試す」こと…。偽りの同窓会で行われる、“善悪”を暴く背徳の実験。同窓会のために母校に集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人は、そのまま監禁された。首謀者の名は、夢崎みきお。目的は「極限状態での善性を試す」こと。たった52時間の監禁劇は、薄皮を剥ぐように、人間の本性を暴いていった。疑惑、欲望、暴露、復讐、そして裏切り。正義と道徳を問う、禁断のサスペンス。
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なれの果ての僕ら・第2巻は第6話〜第14話までが収録。