漫画「なれの果ての僕ら」は「骨が腐るまで」を描いた内海八重先生の新作漫画。ジャンル的にはサイコパニックサスペンスになるのか…。小学生時代の同窓会で母校に集まった27人。
集まった人間はそのまま監禁されて首謀者である夢崎みきおの狂気の指示に従っていく事へ。
人間の本性や善悪を暴く背徳の人間ドラマが繰り広げられる緊縛&禁断のサイコパニックサスペンスが繰り広げられていきます。グロい描写や人間模様が好きな人は一押しできる期待の新作漫画です!
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なれの果ての僕ら【ネタバレ】
1話ネタバレ
冒頭、主人子であるネズに『友達って素敵だね』と微笑ましく語りかける夢崎みきお。息荒いネズは銃口を夢崎に向けていた。
そして、この物語で巻き起こった出来事がモノローグとして最初から語られていく。首謀者である夢崎みきおは小学生時代の6年2組の同級生を同窓会と称して招集。約3日間、監禁していく。
その3日間で計12名が命を落とした事が明かされていく。中には首謀者であった夢崎みきおもいる。最初に物語の結末が語られた後、結末に至るまでの過程が描かれていく。
主人公のネズは未来といった女性と交際。未来も同じく小学校以来の同級生。そして同窓会の招待状が2人に届いており、参加を決意していく2人。ちなみに同窓会の企画をしたのは夢崎みきお。
同窓会当日。
恐らく同級生の面々は現在、高校生なのかな。久し振りの再会で成長した各々を見て盛り上がっていく。垢抜けた者もいれば、老けた者も…。
元6年2組の面々がほぼ揃った所でロッカーから登場してくる夢崎みきお。これで全員集合かと思う面々であったが谷口といった同級生が訪れていなかった。しかし、夢崎みきおは言う。
『谷口君ならこの教室にいるよ』
徐ろにおかれたダンボールの中を覗くとバラバラに切り刻まれた谷口の死体。一瞬で教室内はパニック。さらに淡々と言葉を放つ夢崎。谷口は同級会の参加を断ったから自分が殺したと語る夢崎。
タカポンといった人物はパニックで外へ出て警察を呼ぼうとしていく。階段に罠が仕掛けられており、硫酸を浴びて死亡。夢崎は逃げようとした罰だと語る。そしてポケットから本物の銃を出して動揺と困惑する同級生達を脅して従えていく。
妨害電波でスマホも使えず監禁される事になった6年2組の同級生達。
夢崎みきおの目的は『人の善は極限状態でどこまで耐えられるか』それを試したかったと語りだしていく。
動揺が広がる教室で夢崎はネズにシロップを飲ませていく。そして実験開始である。ネズの飲んだシロップは毒入りだと明かす夢崎。彼を助けるなら指名した人が同じ毒を飲んでもらうと語る夢崎。そうすれば解毒剤を渡すと…。
さらに3人全員が毒を飲み回せば解毒剤は3人に行き渡り、誰も死なず全員が無事生還できると伝えていく。夢崎に指名される溝口といった男。しかし、彼は疑心暗鬼になり毒入りシロップを飲まなかった。
夢崎は笑いながら種明かし。
これはまだチュートリアル。毒入りシロップは嘘。でもここから本番だと明かす夢崎。次は本当に毒入りシロップを飲み、全部で7回のリレー。飲み回しを成功させたら実験終了だと語る。
真意が不明な夢崎の人間の本性や善悪を暴く実験開始されていく。
2話ネタバレ
毒の飲み回しリレー。最初は溝口からスタートしていく。夢崎がくじを引いて当選した人物が次の毒を飲む。飲めば前の人間には解毒剤が渡されていく。
続いては橘といった男。小学生時代は委員長であった。
彼は毒を飲み、溝口は解毒剤を打ってもらい助かる。続いては雨宮といった女性が指定される。実は彼女…小学生時代、委員長に弄ばれて恨みがあった。
過去を懺悔して詫びを入れれば毒を請け負って助けると語る雨宮。死にたくない委員長は形式的に土下座して謝るがあくまで助かる為の形式である。心が籠もっていなかった。
それでは納得しない雨宮。
しかし、委員長も本音を見せていく。『ふざけんな…無価値な人間のくせに…お前が死ねクソアマぁ…』極限で心の声が漏れてしまう委員長。
そして毒を飲む雨宮。
委員長の本性を皆に知ってもらえて満足だと明かす雨宮。そんな雨宮を追い詰めていく夢崎。彼は自分に感謝の言葉を言わないとくじを引かないと告げていく。
雨宮から感謝の言葉を得た夢崎。くじを引く。次は3人を指定。その3人の誰かが毒を請け負えばOKという内容だった。
選ばれたのは長谷部、黒田、水野といった3人の男。しかし、責任のなすりつけで誰も毒を飲もうとしない。そこで雨宮は黒田を隣の教室に呼び出していく。
『黒田くんお願い…毒を…その代わり、私のこと好きにしていいから…』
3話ネタバレ
清々しい表情で戻ってくる黒田。毒を請け負っていく。別室での出来事を明かす黒田。雨宮の感動話に心が動いたと語る。しかし、勘の良い人物達は雨宮が黒田を誘惑したと感づいている。
雨宮は助かり、続いて小清水といった女子が選ばれる。彼女は雨宮の親友である。
黒田を蔑む目で見る小清水。
怒りを黒田にぶつけつつ、ヤケクソになって毒を請け負う小清水。これで黒田は助かって毒の巡回は現在、小清水。続いての請負人。それは小清水を親友でなければならない…そんな難しいくじ引きカードであった。
人望のなかった小清水。唯一の親友である雨宮は既に順番が回っているので立候補できない状態。ここでネズが小清水の親友だと名乗って毒を請け負う覚悟を見せていく。
しかし、夢崎から絶望の親友クイズが出題される。親友なら簡単にわかるクイズである。しかし、実際問題…ネズと小清水にほとんど接点はない。
ネズは答えられず時間はタイムリミット。
毒が回った小清水は血反吐を出して暴れまわり…帰らぬ人へ。
『もう一回やり直しだね。最初から』
笑顔で告げる夢崎。
4話ネタバレ
自分が出しゃばったせいで小清水が死んだと責任を感じていくネズ。続いてのトップバッターは小清水を助けられたのに助けなかった倉本といった女子。
そして毒の7回リレーは成功する。
この日の夢崎の実験は終了。調理実習室にカレーを用意しているから食事をして欲しいと明かす夢崎。カレーへの毒を心配して信用できない面々。
ネズが無言で毒味をしていく。
その後、責任を感じているネズは同級生達に告げていく。
『絶対、脱出方法を見つける…もう誰も殺させない!』
そんな中でネズの発言に批判的な人物が登場。山口といった女子だ。ヒーロー振るのはやめろと告げていく。あんたが出しゃばった事で小清水は死んだと語る山口。彼女の意見に賛同する人物も現れていく。そしてどこか影を落とす雰囲気を漂わせる山口。
小清水の遺体を動かそうと教室へ戻るネズ。
そこには夢崎がいた。彼は毒の入ったアタッシュケースをネズに見せていく。17本あったはずの毒の瓶が15本になっている。つまり何者かが2本持ち去った可能性があると告げていく。
場面は変わって事件後、事情聴取に語る倉本の姿。
『もう一人殺したのは夢崎じゃなかった…あいつが自らの意思で…』
5話ネタバレ
夢崎に急かされて調理実習室に戻るネズ。
教室は責任のなすつけで荒れていた。そしてネズは落ち着かせて皆に告げていく。毒の瓶が2本無くなっていると…。
ネズの告白によって阿鼻叫喚状態の教室。パニック状態へ。
『カレーに毒…それはないよ…だったらなんで私だけ体がこんなに熱いの?』
相沢といった女子が顔面蒼白で倒れ込んでいく…。そして血反吐。毒はカレーではなくコップの水に含まれていた。そのまま苦しんで死亡する相沢。
水野といった男が身体検査を提案。
犯人が見つかったら秩序を守る為に制裁を与えると語る水野。
男女別々に分かれて身体検査。
女子の方から物騒な音が聞こえてくる。女子側を見たネズは驚愕。毒の瓶を隠し持っていた人物として捕らえられていたのは恋人である未来だったのだ。
ここで第1巻は終了。次巻へ。
なれの果ての僕ら【感想】
ヒリヒリするような極限の状態が描かれていく人間模様。人間の善悪や本性を暴く究極のゲーム。夢崎の目的は一体なんなのか…。そして1巻の終盤で現れた夢崎以外のモンスター。
その正体は本当にネズの恋人である未来なのか…。嵌められたのか…。
疑惑、欲望、暴露、復讐、裏切りなど人間の裏がこれでもかと描かれていく禁断の漫画。スリルと狂気の人間ドラマを楽しみたい人にはイチ推しできる作品。是非☆彡
なれの果ての僕ら
同窓会のために母校に集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人は、そのまま監禁された。首謀者の名は、夢崎みきお。目的は「極限状態での善性を試す」こと…。偽りの同窓会で行われる、“善悪”を暴く背徳の実験。同窓会のために母校に集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人は、そのまま監禁された。首謀者の名は、夢崎みきお。目的は「極限状態での善性を試す」こと。たった52時間の監禁劇は、薄皮を剥ぐように、人間の本性を暴いていった。疑惑、欲望、暴露、復讐、そして裏切り。正義と道徳を問う、禁断のサスペンス。
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